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天使のナイフ の商品レビュー

4.1

407件のお客様レビュー

  1. 5つ

    119

  2. 4つ

    180

  3. 3つ

    76

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    1

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2012/07/16

社会派小説が読みたくて購入。少年犯罪を扱った作品でデビューさくらしい。読みやすく出張中の飛行機+かえってからの数時間で完読。ミステリー要素もありどうなるのかってドキドキしたけど最後のドタバタドンデン返しはイラン!他の作者もそうだがデビュー作って何で最後にドタバタドンデン返しにした...

社会派小説が読みたくて購入。少年犯罪を扱った作品でデビューさくらしい。読みやすく出張中の飛行機+かえってからの数時間で完読。ミステリー要素もありどうなるのかってドキドキしたけど最後のドタバタドンデン返しはイラン!他の作者もそうだがデビュー作って何で最後にドタバタドンデン返しにしたがるのか?途中まで面白かったのに最後に雑なったのは残念。

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2012/07/15

さすがに大きな賞を受賞した作品は外れることは少なく、レベル的には安定している。本作もミステリーとしては非常にレベルが高く、論理構成も納得のいくもので、かつ意外性もあり、よく練られた作品だと思う。 しかしテーマが重く、単純に答えの出せない問題であるためか、作者が出した結論に対しては...

さすがに大きな賞を受賞した作品は外れることは少なく、レベル的には安定している。本作もミステリーとしては非常にレベルが高く、論理構成も納得のいくもので、かつ意外性もあり、よく練られた作品だと思う。 しかしテーマが重く、単純に答えの出せない問題であるためか、作者が出した結論に対しては、カタルシスの得られるものではなかった。なかなか自分の身に置き換えられる内容ではないため、感情移入がしにくいということも原因かもしれない。

Posted byブクログ

2012/06/28

江戸川乱歩賞受賞の作者デビュー作は本格推理の力作。少年犯罪の問題からそのストーリー展開に引き込まれた。最後の最後まで物語は予期しない展開をみせる。

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2012/06/25

ちょんと話の途中途中に伏線も張っていて、 文もテンポもよく読みやすく、 さすが江戸川乱歩賞満場一致というだけはあると思いました。 もう一度読んでもいいな。違う目線で。

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2012/06/10

終盤に何度も驚かされた。ここまで入り組んだ複雑な小説とは思わなかったが納得感のあるミステリーだった。江戸川乱歩賞満場一致というのがよくわかる。救いがない小説は嫌いだけれど、凄惨な話の割には読後感もよかった。「刑事のまなざし」と同様に刺激される作家さんです。

Posted byブクログ

2012/05/29

「天使のナイフ」 生後5ヵ月の娘の目の前で妻は殺された。だが、犯行に及んだ3人は、13歳の少年だったため、罪に問われることはなかった。4年後、犯人の1人が殺され、娘の父である檜山は疑惑の人となる。「殺してやりたかった。でも俺は殺していない」加害者が被害者に取るべき贖罪とは? ...

「天使のナイフ」 生後5ヵ月の娘の目の前で妻は殺された。だが、犯行に及んだ3人は、13歳の少年だったため、罪に問われることはなかった。4年後、犯人の1人が殺され、娘の父である檜山は疑惑の人となる。「殺してやりたかった。でも俺は殺していない」加害者が被害者に取るべき贖罪とは? 第51回江戸川乱歩賞受賞作品です。テーマは「少年犯罪」です。そしてそのテーマから伝わるメッセージとは「加害者の被害者に対する贖罪とは何か」です。 序盤を読む限り、著者である薬丸氏はこのテーマに対してシンプルに挑むのかと思っていました。具体的には、主人公である檜山が自分の妻を殺した加害者が何故死んだのか?彼らはそもそも更正などしたのか?を考えながら、加害者の殺人事件を追うような展開です。 しかし、この序盤の見慣れたじっくり進む展開の中に次に繋がる伏線がありました。その伏線が檜山の妻が殺された事件の真相、更なる被害者と加害者の構図、そしてある人間の意図という3つに繋がる終盤が注目です。 また、この小説では檜山は初めは被害者の立ち位置にいます。しかし、展開が進むにつれて、ある事件における加害者の位置に立つことにもなります(檜山が加害者になるわけではない)。この1人の人物が殺人の被害者と加害者の両方の立場に悩み、真実を理解しようとする点はとても新鮮です。そして何より加害者の贖罪は何か?何をすれば罪は消えるのか?更正するとは何か?を追い続ける展開には、とても惹きつけられます。 しかし、犯人である女が「大切な人を守らないあなたとは違う」みたいな主旨の発言を共犯の男にする部分だけはいまいちしっくりきませんでした(最初の被害者の彼女もいつの間にか出てこなくなるのも気になりますがw)。 女は物語の中で被害者が自分自身の為と大切な人の為に何をしていたのか、どんな思いを持ち生きてきたのかを知ることが出来ていた筈です。では何故その時に自分の犯行を止めなかったのかということが気になります。 彼女の犯行の源は被害者のその行為により消え去ったはずです。しかし、消え去ることなくそのまま次の犯行に男と共に臨んでいます。このことを考えると男と女は同じ種類ではないでしょうか。 少年犯罪をテーマにしながら、ミステリー要素を更に拡大させている作品です。少し、テーマが拡張しすぎている為にもっと小説を長くするか何かを削るかが必要かもしれないですが、加害者の贖罪までに踏み込んでいる所は凄いと思います。

Posted byブクログ

2012/05/11

第51回江戸川乱歩賞。構成、ストーリー、かなり考えられている良作だが、テーマが心に痛い。このテーマ(犯罪被害者)になると読後感にやりきれなさがどうしても残ってしまう。7.25

Posted byブクログ

2012/05/01

マスコミが報道している内容と、真実の詳細。 被害者家族と加害者家族。 単に秀逸なミステリーというだけでなく、少年犯罪について考え方が変わる一冊となりました。 犯罪を犯した人が更生したのかってどう判断する? 法律が改正されてどう変わったのかな。 そして、自分だったら許せるのか。...

マスコミが報道している内容と、真実の詳細。 被害者家族と加害者家族。 単に秀逸なミステリーというだけでなく、少年犯罪について考え方が変わる一冊となりました。 犯罪を犯した人が更生したのかってどう判断する? 法律が改正されてどう変わったのかな。 そして、自分だったら許せるのか。 難しいです。

Posted byブクログ

2012/04/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

少年が関与した凶悪犯罪がここまで絡みあうのはやや出来過ぎな感じもしましたが、一気に読めました。主人公と自分を重ねて読みきりました。

Posted byブクログ

2012/04/24

江戸川乱歩賞受賞作品。 うーん。面白いのは面白い。描写も上手だし、心に響く。が、期待値が高かったかな…。 どんでん返しモノとしてはいまひとつかも。

Posted byブクログ