ゆれる の商品レビュー
なんか最近、映画化された本読むの多い。ちょっと不本意。しかも、人間臭い本読むのも多い。さらに不本意。最近本選びブレてる。心配心配! 裁判が絡む話は、時系列で読みにくいうえに、時間感覚がつかみにくく、季節感や変化が感じ辛い。 後読感は悪くないけど、やはり映画向きだと思いま...
なんか最近、映画化された本読むの多い。ちょっと不本意。しかも、人間臭い本読むのも多い。さらに不本意。最近本選びブレてる。心配心配! 裁判が絡む話は、時系列で読みにくいうえに、時間感覚がつかみにくく、季節感や変化が感じ辛い。 後読感は悪くないけど、やはり映画向きだと思います。
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映画「ゆれる」の文庫本。 それぞれの登場人物の視点から描かれてある。 先に映画を見てしまったせいか、 本より実写(映画)のほうが面白いと思った。 最後に兄が微笑むのは本も映画も変わらない。 バスに乗るのか、乗らないのか。 たとえバスに乗ったとしても、私が弟だったらそのバスを...
映画「ゆれる」の文庫本。 それぞれの登場人物の視点から描かれてある。 先に映画を見てしまったせいか、 本より実写(映画)のほうが面白いと思った。 最後に兄が微笑むのは本も映画も変わらない。 バスに乗るのか、乗らないのか。 たとえバスに乗ったとしても、私が弟だったらそのバスを追いかける。
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映画は間違いなく名作の域にあるが、これは映画の脚本から小説に仕立てたのかな?普通とは逆パターンかもしれないが、小説もまたなかなかgood。 全てのモノローグに人生が詰まっており、どれにも感情移入が出来る。 特に家族・兄弟の間の微妙な行き違い、「性格の不一致」で片付けられない違和感...
映画は間違いなく名作の域にあるが、これは映画の脚本から小説に仕立てたのかな?普通とは逆パターンかもしれないが、小説もまたなかなかgood。 全てのモノローグに人生が詰まっており、どれにも感情移入が出来る。 特に家族・兄弟の間の微妙な行き違い、「性格の不一致」で片付けられない違和感、この作家の鋭利な感性により見事に抉りだされている。 惜しむらくは解説、これははっきり言って不要。日本を代表する俳優の語りであることも含め、やはり映画は行きつくところ監督のものだと改めて感じさせられる。
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映画の後に小説化されたらしい。 その後の「きのうの神様」も、この作品も 賞にノミネートされているのは単純にすごいと思う。 この本を読むことによって 映画「ゆれる」の各登場人物の心情を よりはっきりと汲み取ることができる。 なので、人によっては敢えて読む必要はないかも。 文章は、...
映画の後に小説化されたらしい。 その後の「きのうの神様」も、この作品も 賞にノミネートされているのは単純にすごいと思う。 この本を読むことによって 映画「ゆれる」の各登場人物の心情を よりはっきりと汲み取ることができる。 なので、人によっては敢えて読む必要はないかも。 文章は、癖もなくとても読みやすい。 脚本を書くときは24時間そのことしか考えない 何度も推敲し、ものすごく細部まで書き込む、などの 西川監督の姿勢からも、作品を見てみたいと思わされる。
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映像が目に浮かんでくる。事件の関係者の語りで物語がすすんでいく、または明らかになっていく。稔と猛の兄弟の関係が山の緑の葉のようにゆらゆら揺れているように思える。
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兄弟の確執を描いた作品。自分は兄弟姉妹が多いけど、この小説に描かれているような嫉妬や侮蔑はない。表向きは味方のようでいて実は自分の保身を考えているなんてことは、ない。断言できる。みんなに幸せになってほしいと思ってる。なんだか自分の家族の初心さを改めて感じた。
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うーん。暗いお話でした。。。最初はなかなか読み進められなかった。最後も唐突だった。映画を見たほうがいいのかな。
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映画のノベライズと言ったら妙に安っぽい話になってしまいがちだけれど、これは監督自らペンを取っていて、小説としてもとても完成度の高い一冊になっている。 家族を捨て田舎町から飛び出しカメラマンになった、自分勝手で破天荒な弟。 実家のガソリンスタンドを継いだ穏やかで実直な兄。 母の...
映画のノベライズと言ったら妙に安っぽい話になってしまいがちだけれど、これは監督自らペンを取っていて、小説としてもとても完成度の高い一冊になっている。 家族を捨て田舎町から飛び出しカメラマンになった、自分勝手で破天荒な弟。 実家のガソリンスタンドを継いだ穏やかで実直な兄。 母の一周忌に久しぶりに実家へ戻ってきた弟は、幼馴染の智恵子と兄の3人で山奥の吊橋へ向かう。 吊橋から智恵子が転落死し、兄は自分が殺したと自白する。 兄弟の微妙な関係を絡めながら、 兄はなぜ智恵子を殺したのか、殺意があったのかを、語り手を変えながら探っていくミステリテイストのお話。 文章にとても雰囲気があり、ぱっと似ている作品が思い当たらないくらい目新しい感覚だった。 特に前半のテンションがよかった。裁判に入ってから少々崩れてしまったけれど。 兄の本性は最後までよく分からなかったけれど、どんな人間にも極端にかけ離れた二面性があるもので、ありがちな表現で言えば魔が差したのかなあと。 映画版の配役は弟がオダギリジョー、兄が香川さん。 かなりいけてると思います。 観ていないけど、裁判以降は映画のほうが勝っているのではないかなあと勝手な想像。 田舎から出てきた、特にきょうだいを持つ人にはもっと深い感想が生まれそうな物語だった。
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傑作だと思う映画版を観てから数年を経て、 今さら小説版を読んでみました。 通常、本と映画のどちらも手を出してしまうと 精度に大きな差が生じていてげんなりするものですが この作品は見事にそれを覆してくれました。 映画、小説、それぞれが補完し合って完成品になっています。 原作者であ...
傑作だと思う映画版を観てから数年を経て、 今さら小説版を読んでみました。 通常、本と映画のどちらも手を出してしまうと 精度に大きな差が生じていてげんなりするものですが この作品は見事にそれを覆してくれました。 映画、小説、それぞれが補完し合って完成品になっています。 原作者であり監督である西川氏は、 そもそも脚本にパワーをかけるタイプの方。 文章自体は平易ですが、構成がよく終始緊迫感を纏わせた作品です。 ある兄弟と幼馴染との間に起きた出来事を、 登場人物6人の独白というかたりによって 淡々と、客観的にあぶり出していくのです。 映画では無駄な台詞が一切なく、観客へ思考を求めるのですが、 小説の個々人はやけに饒舌。感情のゆれを感じることができるはず。 事件か事故か、そんな事の真相はたいして重要でなく、 浮き彫りにされる登場人物の心の機微から目が離せない。 血縁からは逃れられない、と思うわたしもまた極端ですが、 愛情と支配、羨望と嫉妬、怒り・・・ どれもとてもリアルで、ひやりとさせられました。 もう一度映画を観たくなりますね。
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映画を小説化した作品。映画の方が印象に残っており、小説だけでの評価が難しい。改めて映画の素晴らしさを思い出してばかり。 映画を見た後では読みやすすぎるが、小説だけでは情景描写が物足りないのではないかと思う。 どちらを勧めるかと言えば、映画を勧める。
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