波打ち際の蛍 の商品レビュー
2009/04/09読了 …マユに戸惑いはなかったのかな DVを受けて、心に深い傷を負って 次に心を開いた 蛍の存在に 全てにおいて彼は優しい 彼女を突き放したりすることはない けれど、私は蛍がいったい何をしたいのかわからない だってどんなに優しくったって 何人もの女性と、別れ...
2009/04/09読了 …マユに戸惑いはなかったのかな DVを受けて、心に深い傷を負って 次に心を開いた 蛍の存在に 全てにおいて彼は優しい 彼女を突き放したりすることはない けれど、私は蛍がいったい何をしたいのかわからない だってどんなに優しくったって 何人もの女性と、別れたんでしょ? 不安定な心境のマユを癒すきっかけになっても その先は?って尋ねたくなる。
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世界が安全な場所だなんて誰も約束してくれない。 だから 誰かが優しくしてくれるとか いつか救われるはずとか夢見てないで 自分で自分自身を支えなきゃいけないんだってこと。 むずかしいなぁ、
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彼女の文章は丁寧に書かれている感じがすごく好き。 ただこの作品は少しだけ読んでいて苦しくなるような、読んだ後も虚しさが続いていくような、そんな気がした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
島本理生さんの作品には、「弱い女性が男性から乱暴される」という共通の話が存在している。 「また、このテの話か」と思う人も多いと思うけれど、自分にとって感情移入してしまうテーマなので読まずにはいられないです。 主人公に毎回自分を反映しながら読み進めてしまいます。 小難しい言葉は使われていないけれど、複雑な心のうちを繊細に書かれることを楽しみにしています。 島本理生さんには珍しい、温かい締めくくりに、ホッとしたような…でも これからの主人公と蛍のことを思うと「大変だろうなぁ」と気が沈んでしまうような、相変わらず余韻のある終わりでした。 主人公のような弱さを理解し包容できる男性・社会は、きっと無いんでしょうね。
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「島本理生の真骨頂」という前評判だったのだが…残念としか言えない。 彼女は実体験から小説を書くタイプなのだろうか。どの作品にも設定に似通った部分があり、同じ孤独や傷がある。展開にもデジャブを感じる。ひとつひとつは柔らかで繊細で淡白な、良作である。しかし今までの著書全体を通してみる...
「島本理生の真骨頂」という前評判だったのだが…残念としか言えない。 彼女は実体験から小説を書くタイプなのだろうか。どの作品にも設定に似通った部分があり、同じ孤独や傷がある。展開にもデジャブを感じる。ひとつひとつは柔らかで繊細で淡白な、良作である。しかし今までの著書全体を通してみると限界を感じざるを得ない。展開される世界観が高校生でデビューした当時と変化していないような…良くも悪くも「島本理生的」といえば作品説明として済んでしまう。 島本理生が好きな人と、10代の人なら読んで損なし。 それ以外の人がわざわざ時間を割くべき本ではないかな…
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蛍は、いない。と思う。 やっぱり誰しも健全で面倒くさくなくって 可愛らしい女の子がいいと思ってしまう。 痛い作品だった。痛すぎる。 ひび割れたガラスだ。 それでも蛍と麻由には、本の中だけでも、 寄り添っていってほしいと思った。 私は、私に付き合ってくれる人に、 一緒に途方に暮れ...
蛍は、いない。と思う。 やっぱり誰しも健全で面倒くさくなくって 可愛らしい女の子がいいと思ってしまう。 痛い作品だった。痛すぎる。 ひび割れたガラスだ。 それでも蛍と麻由には、本の中だけでも、 寄り添っていってほしいと思った。 私は、私に付き合ってくれる人に、 一緒に途方に暮れてくれる人に出会えるだろうか。 もう期待はしたくない、一人で生きる覚悟を決めたいのに。 波打ち際の蛍。 麻由の、波打ち際の、蛍。
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相談室で麻由は蛍と出会った。 蛍は以前エレベーター内でうずくまっていた自分を 麻由が助けてくれたときから気になっていたそうで 無理強いはしないものの麻由をいろいろ誘うようになる。 麻由の方も蛍のことを好きになるが あの人の仕打ちが忘れられず触れられるとパニックになってしまう。 好...
相談室で麻由は蛍と出会った。 蛍は以前エレベーター内でうずくまっていた自分を 麻由が助けてくれたときから気になっていたそうで 無理強いはしないものの麻由をいろいろ誘うようになる。 麻由の方も蛍のことを好きになるが あの人の仕打ちが忘れられず触れられるとパニックになってしまう。 好きだと思う気持ちはあるのに近づけない、 心に闇を残したままの2人。 装画:日端奈奈子 装丁:坂本志保 女性向け恋愛小説だと思います。切なすぎる。 弱くて脆い自分の中に閉じこもりがちな麻由と 大人な態度でゆっくりと、しかし逃げ道をなくすように問いかける蛍。 こんな不安定すぎる2人が近づいては離れ 寄り添っては遠ざける様が本当に痛々しいです。 感情移入できる素敵なキャラではないけれどそれでいいのだと。 さとる君とか紗衣子さんとか楠本さんとか 周りにはパワフルでいい人が多いのが救いかなぁ。
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2010、10/20開始&読了 所要時間 約 1時間30分 これは小説をよく詠む人にお勧め。 秋の夜長にホットミルク片手にどうぞ
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川本麻由はかつての恋人によるDVで心に傷を負い、生きることに臆病になっていた。ある日通院先で植村蛍に出会い、次第に惹かれてゆくが…どこまでも不器用で痛く、眼が眩むほどスイートな恋愛小説!! (アマゾンより抜粋) 前の恋人から、精神も肉体もボロボロにされた主人公の麻由。 人に...
川本麻由はかつての恋人によるDVで心に傷を負い、生きることに臆病になっていた。ある日通院先で植村蛍に出会い、次第に惹かれてゆくが…どこまでも不器用で痛く、眼が眩むほどスイートな恋愛小説!! (アマゾンより抜粋) 前の恋人から、精神も肉体もボロボロにされた主人公の麻由。 人に触れること・触れられることに恐怖を感じる彼女は、セラピーを受けるクリニックで蛍という男性に出会う。 彼女の心の傷を知っても、労わる様にやわらかく、真摯なアプローチをしてくれる蛍。 麻由も彼に好感を持つが、結局は彼には何もあげられないからとその告白を退けようとする。 しかし「君を泣かせるかもしれないけれど、自分の気持ちは変わらない」と、蛍も麻由を離そうとはしない。 愛したい、独占したい、触れてもらいたい・・・。 心は彼を求めるのに、体は必死に彼を拒絶しようとしてしまう状況に耐えられず、麻由はひとつの決断をする・・・。 お互いに傷つけあいながらも、そこから先へと進もうとするひと組の男女の物語です。 いとこのさとる君や、蛍の友人・紗衣子さんの存在も彼らの関係を浮かび上がらせる重要なファクターになっています。 丁寧に描かれた人間関係に、ぐいぐい引き込まれるセンシティヴなストーリー。 普通の男の人なのに、いつも島本さんの作りだす男の人は素敵なのよね。 不思議不思議と思いながら、今回もまた蛍に惹かれてしまいました♪
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再読。 人は困難に打ちのめされた時段々自分を追い詰めてしまう。 そうやって思い通りにいかなくなった自分に寄り添ってくれる人。それは日溜まりのように明るくて苦しくても温かいもの。 気持ちに寄り添った作品でした。
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