波打ち際の蛍 の商品レビュー

島本理生【著】

2010/10/05

小説自体の空気は好きだけど、読むのが苦しかったです。

しんどい場所にいても、救いになる光はきっとある。そんな感じです。

好きなとこ

どうか自分の正しい価値を知り、自分自身に忠実であってください。

2010/09/14

彼女の描く心の痛みに、以前のあたしはとてつもなく共感していたけど。
この作品には、苛々してしまった。
あたしが変わったのか、彼女の描き方の問題なのかはわからないけど。

彼女の文章はあまりに丁寧で、触れられたくない部分まで容赦なく踏み込んでくる。
そこは、好き。

2010/09/09

蛍の優しさが素敵。
いつだって一歩控えめで、でも受け止めてくれる性格。
理想的な性格だけど、きちんと嫌な部分も持っていて、
それに正直に向かい合っている姿勢も魅力的です。

島本理生の優しい文体に本文がとても合う。

2011/07/17

久しぶりに島本さんの本を見つけて借りてみた。

とても「らしい」綺麗な表現で、痛い恋愛を綴ったお話。痛いんだけど、それは主人公の過去からくるダメージ。結末には私自身が救われた気分になってしまった。
蛍は、今まで読んだ島本さんの本に出てきた男の人の中でいちばん好きかもしれない。島本さんのお話の読書感想をみてみると、恋愛観が理解出来ないとか男性がすきじゃないとかも見かけるんだけど…私かなりツボに入ってしまうんだよね…主人公が思い出している昔の人なんかも、わかるって思ってしまったり。島本さんのお話はいつも痛い部分があるから、入り込みすぎてダメージを受けないように自分で気をつけないといけないくらいに共感してしまう。手紙を書きたいっていうとこ、すごくよくわかったなあ…！レターセットを選ぶあの気持ち。伝わってくる。
痛みを共有することの、いたみ。

2012/06/09

若いよしもとばななみたい。いろんな意味で。傷を持つ者同士の恋は感情移入しすぎて、ときどき、泣きたくなる。離せ、と叫ぶ人を、話そう、と抱き締めたい。

2010/05/25

始終イライラするのはなんで？私の心が狭いから？

それでも、繊細な女性の真情を丁寧に寄り添うように描く細やかな筆致はやっぱり島本理生。
そーっと、壊れ物に接するような繊細さは、恐らく島本理生の作品の中でも郡を抜く。

たださー
蛍に現実感がないんだよー
「こんな男いないよー」と読了を諦めたくなる。
ナラタージュの先生も現実感ないけど「いたらいいな」と思うのに
蛍に関しては「いねえよ」とキレたくなる。読んでる自分の心の狭さにへこんできた。

そして、蛍の誕生日のときの主人公の行動（「怒った」、というところ）にイライラが頂点に達した。
相手に健全なものをあげられないと普段苦しんでるのに、
相手が自分の気に入らないことをしたら途端にはねつけるってなんだよー
はぁ。ここを主人公に完全に感情移入できたら、作家に感服なのに。

段々自分が心の狭い人間に思えてくる。ほしふたつ。

2010/05/23

暗闇の中の光。
分かり合えなくてもいい。でも、見守っていて欲しい。
傷つけ合って、慰め合いながらも、傍に居られたらいい。

2010/05/19

さとる君が好き。受け入れたいのに受け入れられない状況ってつらいけど、人間関係において結構よくあることだから共感できた

2010/04/09

蛍・・・　いい人なんだが、リアリティがない・・・・
だって、自分だってカウンセリングに通うくらいだったんでしょ？？

麻由が先に進めない気持ちはわかる
もどかしい感じも出ていた

いとこのさとる君がとにかくいい！
ちゃんと彼女がいたところもよかった

2010/04/07

久しぶりの当たり。

この人の文章は、「静寂」という言葉が純粋に似合う気がする。
セラピーの待ち合い室でであったふたり。

蛍と真由。

蛍の知り合いの女の人と、従兄弟のサトルくんが大好きだった。
特にサトルくんにはかなり見習うところがある。

蛍はたぶん、島本さんが考える理想の男性なんだと思う。

買う。文章が綺麗。