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波打ち際の蛍 の商品レビュー

3.6

144件のお客様レビュー

  1. 5つ

    23

  2. 4つ

    48

  3. 3つ

    47

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

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2012/04/17

島本理生の繊細な文章がすき。 なつかいしような切ないような気持ちに、いつもなる。 鬱ってほんと身近で人ってほんとに脆い。 だけど、愛しいね。

Posted byブクログ

2011/11/19

暗い海の底から、静かに浮かんで陸に上げられていく様を描いたような、心に傷を負った女性が再生していく話。人は人を傷つけるけど、人を救うこともできるのだと改めて知った。

Posted byブクログ

2011/11/03

デビュー当時から好きな島本理生さん。 ナラタージュで一気に好きになり彼女の作品はすべて読んでいますが、この作品はいまのあたしにぴったしでした。わかる人にはわかる。わからない人にはわからない作品だと想う。 精神的に不安定だったり、過去になにかをとらわれていたり、大恋愛をしたこと...

デビュー当時から好きな島本理生さん。 ナラタージュで一気に好きになり彼女の作品はすべて読んでいますが、この作品はいまのあたしにぴったしでした。わかる人にはわかる。わからない人にはわからない作品だと想う。 精神的に不安定だったり、過去になにかをとらわれていたり、大恋愛をしたことの有る人だけはきっとこの作品のよさがわかるんだと想う。 ナラタージュと同じくらい好きです、この小説。 まず、第一章から涙が自然に出た。 あたし自身パニック障害をもってるため、約束をするのはいいけど急に怖くなっていけなくなることが多々ある。そうゆうときに蛍のように何も聞かずに ――気にしなくていいから。と言ってくれる人はいないと思う。 本文から抜粋 ――なんの無理もなく、呼吸をするように彼を好きだと言えたこと。もう今日だけで何回目か分からないけど泣きそうになりながら、私が私を感じている、まだこの体の五感は死んでない。そのことを何度も繰り返し確かめて喜びを感じていた。  蛍に触れたつもりで、本当はまだずっと遠いところにあることにきづかないまま。 ――たった一度、唇が触れただけで、もう私の世界は崩壊を始めている。 ――俺は体形なんてどうでもいいから、よく食って、よく笑う麻由がいいよ。 従兄弟のさとるくんの言葉。こうゆう人もなかなかいない。こうゆうことを厭味もなくさらりと言える人なかなかいない。 ――この世で一番弱い生物は自分だと思った。 男の人がいなかったら、いつも固体でいられる気がする。混ざるためには液体にならないといけないのが、私には無防備すぎて。だから分離するのには時間がかかる。そう言った麻由のきもちすっごいわかる。 液体にならないと男の人とは混ざり合えない。今のあたしに液体にさせてくれる、それくらい無防備にさせてくれる彼がいてくれてよかったと思った。 重い、という感想が多いけれどDVなどの重いテーマをさらりと美しく、かつ繊細に描く島本さんはさすがだな、と思いました。 蛍に惹かれるけどあたしはさとるくんのがいいな。。。

Posted byブクログ

2011/10/29

最近よく思うのだけれどカウンセリングに通う人もうつ病の人も自分とほとんど変わらない。カウンセリングってなんだろう、と。この本では自分を信じるためとあったけど自分を信じるってなんだろう。中学生みたいだけど、不思議。

Posted byブクログ

2011/10/20

鬱病患者同士の恋愛。 まだ行きたい場所とか行ける場所があるから付き合っていけるっていう判断の仕方は素敵だと思った。

Posted byブクログ

2011/10/11

すごくつらい小説だけど、どこか爽やか。安易な救済で終わらないところがよい。自分の恋愛にも重なる部分があって。色々考えちゃう。弱さは弱さじゃない。正論をふりかざさない…人との付き合い、ホント深い

Posted byブクログ

2011/10/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読んでいて何度も切なくなった。麻由が抱いている感情は、大なり小なり誰もが持っているもので、それを完全に、全部拾い上げるなんてことはこの世の誰にも出来ないんだと思う。 以前読んだナラタージュは、ひとつの恋のある終着までを描いていると思ったのに対して、麻由と蛍の恋はきっとこれからなんだと思った。

Posted byブクログ

2011/10/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

そして確信する。 私はきっと、恋をしてしまう。 同時に、彼と付き合うことはけっしてないだろうと。 もどかしい、どうして!?って聞きたくなるような小説。 悲恋か、ハッピーエンドかって聞かれたら悲恋なんだけど。 かすかすぎてもどかしくて、心臓がどきどきする。 すぐに触れられるのに触れられない距離を実感した気がする。

Posted byブクログ

2011/08/11

なんだか切ない。何が正しいのか分からなくなる。分からないことを無理に分かろうとするのはよくない。分からないままでいいものもあるのだ。そう思えた。お互いにまっすぐ向き合える関係がすてき。

Posted byブクログ

2011/08/07

重いのですが さわやかでよかったです。 すこし自分と重なるところがあって苦しくなりました。 でも全く救いがないわけではなく 希望がある感じだったので 引きずらずに読みきれました。 余談ですがこの本が キリンジとの出会いのきっかけです(笑)

Posted byブクログ