パコと魔法の絵本 の商品レビュー
映画化が決まり読むことに。 いじわるおじいさんと記憶障害の少女 変わった登場人物 かわいらしい絵本がすんなり入り 心が温まる作品
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「涙はですね、いっぱい泣けば止まるんです。」 老人は、今までどんなにつらいときでも、耐えて、強がって、涙を流したことがなかった。 だから、溢れる涙の止め方を知らなかった。 そうか、泣いてもいいのか。人は誰だって泣いていいのだ。 老人は大声で泣いた。まるで子供のようだったが、涙を流すほど心が洗われていくように思えた。 両親を失った事故の後遺症で、1日しか記憶がもたない7歳の少女パコ。 事故の記憶がなく、事故の直前に母親からプレゼントされた絵本を毎日読んでは両親を探している。 普段、頑張っても報われない大人たちが、パコのために何かをしたいと奮闘する 心温まるメルヘンファンタジー。 衝撃のラストで、ついに泣いてしまった。 やっと解放されたのだ。両親が死んだことも知らずに、ただただ待ち続ける日々から。 目覚めるたびにやってくる7歳の誕生日から。永遠に終わることのない悲しみの無限ループから。 「パコ、おめでとう。今日は最後の誕生日だね。これでやっと、お父さんとお母さんに会えるね」 「クリスマスキャロル」、「博士の愛した数式」、「100歳の少年と12通の手紙」といった、 感動の名作の設定を巧く取り込んで、新しく生み出された感動作でした。
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良くも悪くも映画のまま、という感じでした。 ただ私は映画がとても好きなので、この本のキラキラした雰囲気は大好きです。
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映画を見たのがずいぶん前なので、キャストとかも曖昧になってた。けど、本を読んでみたら、ただ純粋に感動した。いいことも悪いことも含め、『人間』なんだなぁ…と思った。心が暖かくなる優しい話でした。
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厳密にはファンタジーではないのかもしれないけれど・・・・ 雰囲気はファンタジーですね。 もう一度映画みたくなりました。
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人物描写に圧倒されます。ここまで根性曲げた描写ができるなんて。。笑 登場人物みんながみんな、アクが強すぎて、それがうまいこと調和されているのも好感触。
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関口尚さん。初読み。 タイトルと表紙の絵に惹かれて手に。 記憶が一日しかもたない病気の女の子 パコ と、世界一幸福な絵本の物語。 これは・・・参った・・・。 電車で読んではダメだ。 ずっと泣くのをこらえて読むことになるから。 「ヤブ医者が涙の止め方を教えてくれたよ。涙はな、...
関口尚さん。初読み。 タイトルと表紙の絵に惹かれて手に。 記憶が一日しかもたない病気の女の子 パコ と、世界一幸福な絵本の物語。 これは・・・参った・・・。 電車で読んではダメだ。 ずっと泣くのをこらえて読むことになるから。 「ヤブ医者が涙の止め方を教えてくれたよ。涙はな、いっぱい泣いたら止まるってな」 だ・か・ら、電車じゃ泣けないよ~(笑) ほんといいお話し。 最近泣けてない人、お勧めいたします。 ただ、くれぐれも電車では読まないよう注意が必要です(笑)
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どーしようもなく落ち込んだ時でも観終わった後、明日はがんばろう、と思える作品。 どんなに過去どーしようもない人間だったとしても、こんなにも純粋でこんなにも一生懸命になれるのだ。
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映画を観終わってすぐに買った本でした。 とても読みやすく、分かりやすいお話だと思います。 登場人物も個性的な面々ぞろい。 映画と一緒に楽しんでいただきたい一冊です。
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こういうことってあるよね。 今まで感じ悪い人が、何かのきっかけで急に心改まったり。 変人ばかりの病院で繰り広げられる、眠ると記憶が消えてしまう少女とのハートフルストーリー。 みんな訳ありなんです。 心の中に闇があるんです。 人間っていいな。
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