誘拐 の商品レビュー
私的な企業への復讐劇、引導役は日本トップの人事権執行者という筋書。誘拐行為では相手を操り翻弄させてしまう経過と、警察の機動力描写は読みごたえ有り。結末は心理戦…約束に対する人の信頼心理利用を老獪警部に見抜かれるも、更に上をいく百合ちゃんには参ったなぁ♪
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ミステリー好きの方、読まれましたか?是非読むべきですよ。仕掛け自体はそれほど複雑ではなく、ある程度予想が着く展開ですが、丁寧な描写と、登場人物の魅力が凄い。とても面白かったです
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心優しい誘拐犯と、またまた心優しい孫娘が登場します。中盤までは展開が面白く、エンディングは甘いと言えばそうですが、この作者らしく私は嫌いではありません。
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途中から構図はわかってしまいましたが、クレバーな犯人とのやり取り、総理大臣が悩み苦しむ姿など緊迫感を維持して読了しました。 風説の流布に対して風説の流布で復習する筋書きには驚かされましたが、主犯に迫る星野警部の動きがもっとクローズアップされれば、もう少し楽しめたかと思います。
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不況でリストラを勧告する場面から始まりますが、その章の終わりではその後の展開を考えるとなんともやるせない始まりになります。 主人公は誘拐をするほうの犯人側ですが、誘拐されたほうの家族と刑事側の場面も出てきます。 最後の狙いが何なのかはっきりしないままクライマックスへ。 途中宅配便の件とか、主人公が何故あの女の人をそれほど信用して共犯にできたのか(逆に何故女の人がリスクを承知で手伝う気になったのか)など、若干疑問に思うことはありましたが、楽しめる作品ではありました。
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不本意なリストラを業務を強いられたごく普通のサラリーマン。そのせいで家族まで失ってしまう。そこから意外な展開で総理大臣の孫を誘拐をする事に・・・。その目的が最後にわかった時はとてもすっきりしました。この普通じゃない誘拐に引き込まれました。
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リストラ業務を強いられるサラリーマン。 同僚であり、娘の親友の父親をリストラし、結果一家心中に追い込んでしまう。 結果、彼の娘は自殺し妻も仕事も失ってしまった。 そして男は総理の孫を誘拐する。 誘拐の動悸、目的が最後まで見えないことで、「これからどうなるのか?」とど...
リストラ業務を強いられるサラリーマン。 同僚であり、娘の親友の父親をリストラし、結果一家心中に追い込んでしまう。 結果、彼の娘は自殺し妻も仕事も失ってしまった。 そして男は総理の孫を誘拐する。 誘拐の動悸、目的が最後まで見えないことで、「これからどうなるのか?」とどんどん引き込まれる。 気持ちいいくらいページがすすむ。 結論はありきたりだし、先も読めてしまう。 それでも魅力的な物語。 ただ端々で説明が長く冗長なのと、イマイチ登場人物に入り込めないのがマイナスといえるかもしれない。 でもまだまだ若手。 これからがとても楽しみです。
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面白かったです。 始まりが違う話しっぽかったので、思わず表紙を見直しちゃいました(笑) リアルな心理描写等、よかったです。 読みやすかったし、またこの作者さんの本を読んでみたいと思いました。
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「総理大臣の孫の誘拐」を軸に話はすすんでいきます。 実行犯はわかっており、警察との駆け引きもほとんどないため、ハラハラドキドキ。。っていうのはあまりないですが、読後感がよいお話でした。 まるまるハッピーエンド、というわけではないので、一口に「読後感がよい」と言ってしまうのもどうかと思いますが。 「誘拐」という犯罪の中において、犯人に対するどろどろとした人間の嫌らしさを感じさせないところがそう感じる原因でしょうか。 すこし青臭いかもしれませんが、人は信じられる、というのを感じさせてくれるお話でした。 余談ですが、国賓の警備のなか、誘拐犯の捜査に駆り出された現場の警察官は大変だったろうなぁ、と思ってしまいました。そこだけは犯人がニクいかも。 あとは実行犯が娘の親友2人のうち、ひとりだけ名前を思い出せないとかわざわざ書いちゃうのはネタバレに近いので、あそこはもう少しうまく描写してほしかったなぁ。
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韓国との友好条約締結を目前に控え、総理大臣である佐山を含め、政界や警察が厳戒態勢をとる中、事件は起こった。総理が溺愛してやまない孫娘が誘拐されてしまったのだ。犯人は条約締結に反対している北朝鮮の可能性が高い――そう思われたが、実は犯人は意外な人物だったのだ。 誘拐劇自体はと...
韓国との友好条約締結を目前に控え、総理大臣である佐山を含め、政界や警察が厳戒態勢をとる中、事件は起こった。総理が溺愛してやまない孫娘が誘拐されてしまったのだ。犯人は条約締結に反対している北朝鮮の可能性が高い――そう思われたが、実は犯人は意外な人物だったのだ。 誘拐劇自体はとてもおもしろい。物語は佐山や警察側からだけでなく誘拐を企てる犯人側からも描かれているのに、動機や最終目的が最後まで明かされないため、次が気になってページをめくる手が止まらない。しかしながらいざ最後まで読み終えると、疑問が多数残ってしまっている。あれだけ用意周到に犯行を計画したにも関わらず、盗んだ免許証を返す際に宛名に本名を書いたのは何か意図があったとしか思えないのだが、触れないということはただのミスなのか?パートナーの関口純子は何にそんなに同調して犯罪の片棒を担いだのか?そもそも、そんな動機でここまでおおごとにする必要性がどこにあるのか? 犯人が完全に悪人なら見事な誘拐劇で終わるのに、そうじゃないから動機づけがどうしても強引になってしまっていると思う。それが残念。 そういえば、170ページで遠野という女警部と星野警部の肩がぶつかるという場面があるが、この遠野は「交渉人」シリーズの遠野麻衣子警部でいいんだよね?
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