トリツカレ男 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
蒼井優ちゃんが紹介していた本。 童話のようで、3時間くらいで読めてしまった。 ドキドキハラハラしたけど、最後は感動! 少女に本当の笑顔をとり戻してもらいたくて、自分にできることを全部やろうとするトリツカレ男。でも自分の気持ちは伝えないまま。 今までトリツカしてきたオペラや昆虫採集、三段跳びなどの経験を生かして彼女に尽くすトリツカレ男は、不器用で、みようによってはみじめだけど、でもうらやましい。 かわいい文体だけど熱い!
Posted by
童話っぽいファンタジーだけど、後半の展開は大人向け。自分のためじゃない相手のための恋愛って美しくて尊いけど切ない。
Posted by
色んなことに夢中になってはとりつかれちゃっている変人ジョゼッペが風船売りのペチカに恋をします。自分のもてる全てを使って彼女を守るジョゼッペにほっこりしてときめく。そんな一冊です。。。 琉球大学:いねこさん
Posted by
以前読んだ本が好みじゃナカッタので 敬遠していた作家さん どこかで誰かが「これはヨカッタ」と言っていたので 105円コーナーで発見して買ってみた 何かに熱中すると、とことんやっちゃう男の話で 読後感はあったかい 何かに熱中できるってイイナー かわいらしくてちょびっと切なくて幸...
以前読んだ本が好みじゃナカッタので 敬遠していた作家さん どこかで誰かが「これはヨカッタ」と言っていたので 105円コーナーで発見して買ってみた 何かに熱中すると、とことんやっちゃう男の話で 読後感はあったかい 何かに熱中できるってイイナー かわいらしくてちょびっと切なくて幸せな話なので そういう気分をお求めの際にはオススメ 星は4つ
Posted by
切なくも美しい童話のような物語 あまり聞いたことのない本が読みたくて、ブックパッカーという貸本屋さんを訪れた。 私のリクエストは「徹夜してしまうくらい惹かれる本」 こうして借りたのが本書であり、リクエストのとおり、気づけば物語に入り込んで2時間ほどで読み終わってしまった。 ...
切なくも美しい童話のような物語 あまり聞いたことのない本が読みたくて、ブックパッカーという貸本屋さんを訪れた。 私のリクエストは「徹夜してしまうくらい惹かれる本」 こうして借りたのが本書であり、リクエストのとおり、気づけば物語に入り込んで2時間ほどで読み終わってしまった。 トリツカレ男のジュゼッペは、いちど何かにとりつかれると、ほかのものが目に入らないくらい夢中になってしまう 次から次へと、とりつかれるように夢中になるジュゼッペが、あるときとりつかれたものとは・・ ユーモラスな口調の語り手から紡ぎだされるジュゼッペの物語はときに切なく心を打たれる 読後、押入れからMr Children 「HERO」をひっぱりだして聞いてしまうほど、この歌がよく似合う。 切なくも美しいこの物語に、文字通りトリツカレてしまう本です。
Posted by
なにかにとりつかれると、もうほかのことは目に入らなくなるほど夢中になってしまうトリツカレ男ジュゼッペと、訳ありげな風船売りの少女ペチカの物語。 大人向けの童話とでもいうのか。 いしいしんじさんは現実離れしたみょうちきりんな話を書くけど、どの話もどこかあたたかくて、じんわり胸に響...
なにかにとりつかれると、もうほかのことは目に入らなくなるほど夢中になってしまうトリツカレ男ジュゼッペと、訳ありげな風船売りの少女ペチカの物語。 大人向けの童話とでもいうのか。 いしいしんじさんは現実離れしたみょうちきりんな話を書くけど、どの話もどこかあたたかくて、じんわり胸に響いて、ほのぼのしたり、きゅうっと切なくなったり、ほわんと幸せになったりします。 この本も、最初は変わり者の男の話だったけど、彼の行動はすべて良いことへとつながっていく。 ほんわかしてくるおもしろい物語でした。
Posted by
始めは普通に読んでいたが、終盤に近づくにつれてジュゼッペの暖かい気持ちや男らしさに泣けてきた。 ジュゼッペはかっこいいやつだった。 比較的短いし、読みやすい文体なので本が嫌いな人にも是非読んでもらいたいなぁ。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
こんなにも読後に晴れやかな気持ちになった本は初めてだった。 ジュゼッペが奮闘してペチカの笑顔を取り戻すうちに、読んでる自分も笑顔になっていくようだった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
つかみが良い。オペラにとりつかれたトリツカレ男がそこらじゅうで歌って踊りまわる冒頭部でバッチリもってかれた。読んでて楽しくなっちゃうウキウキ感・浮遊感を最初の数ページから得られる小説には、なかなかお目にかかれない。 そこからトリツカレ男の怒涛のトリツカレエピソードが続く。そして公園で風船売りの少女に一目惚れする場面。空に舞い上がった風船を得意の三段跳びで華麗にキャッチするシーンは、さながらミュージカルのよう。いいぞいいぞ!トリツカレ男! そして「トリツカレ」という言葉。読む前はなんだか妖怪ものみたいだなと思ったが、物語中盤で、この言葉じゃなければだめだった理由が明らかになってくる。ただ後半は半端にシリアスに傾いて、持ち味のテンポが失速してるような気がしてすこし残念だった。 いしいしんじ、初読みでしたがとてもリズム感のある文体だなぁと感じた。言葉の温度が糸井重里ぽいなと思ったら、案の定「ほぼ日」でも共演しておった。好きなかんじです。
Posted by