トリツカレ男 の商品レビュー

いしいしんじ(著者)

2010/01/25

何でもいい。何でもいいから何かひとつでも本気で取り組んだことは
あっただろうか。
自分にそう問いてみたけれど何もひとつも見つからなかった。

ジュゼッペはすごい。
なんでも中途半端じゃなくて全部自分のものにしてしまう。

なんでも本気でやっていればいつか報われるってネズミが言っていたけどその通りでジュゼッペの生きている中でどんどんそれが報われていくんだ。

あたしの心にせまってきた本でした。
また、読もう。また、ジュゼッペに会いに行こう。

2009/12/02

ジュゼッペみたいな人が本当に居たら、生きづらいだろうけれど
本当にジュゼッペみたいな人が居たら世界は楽しいかもしれない。

2009/11/07

たくさんのことに興味をもってハマることって悪くないのかな
って思えた。
あったかな気持ちになれるかも

2009/10/04

2009/08/30 図書館より
私が今までに読んだいしいしんじさんの作品の中で最もテンポよく読めたものがこちら。一件無駄で無意味に見えた行動でも、誰かを幸せにする事が出来る。それは自分も然り。
読後の気分が暖かかったのは、いしいさんの作品において珍しくみんなが救われていたからかと。どうやら自分はひねくれていてもハッピーエンドが好きなようです。今気付いた。

2011/07/17

後輩が劇でやるって知って、いしいしんじさんのお話だし読んでみたい、と借りた1冊。この方は綺麗でやわらかな言葉で反則なところをついてくる作家さんだと思います。そこつかれたらぐっとぐるしかないよ、みたいな。

タタン先生のエピソード、泣ける。ペチカがタタン先生を思うって図はありそうな感じですが、ジュゼッペにまで先生が関わってくるのがいいです。★3つなのは、ぶらんこ乗りがとてもヒットだったのでそれと比べたからかもしれない。あと幸せな結末で上手く収まってしまったからかもしれない。これはこれで良かったんだけど。
トリツカレ男の設定をここまで綺麗に使ってしまうんだなと感心しました。素敵すぎる童話というか絵本を読んでいるみたい。
ここまで真っ直ぐでも、一生懸命でもないんだけど。好きなものにははまってしまうほうなので、すこーしだけ、ジュゼッペの気持ちに共感できた。

2009/10/04

突然何かにとりつかれてしまう男の数カスの趣味が、
ある女の子に出会いひとつの糸でつながっていく。

自分はこんな生き方でいいのかと
迷ったときに勇気をもらった本。

２５歳女性

2014/05/12

　ジュゼッペの声はやわらかだった。安心のためいきみたいにさえきこえた。そのやわらかさに、ネズミの白い全身の毛が、ぞわっとさかだった。
「ジュゼッペ」
　ハツカネズミはすがるように呼びかける。
「いったいぜんたい、何を考えてる？」
「きみに頼みがあるんだ。これがほんとに最後だから」
　やわらかな声のままジュゼッペはこたえる。
(P.78)

2009/10/04

俺ね、これ読み聞かせて欲しいな。
寝る前に、お母さんに。
なんだか広かるんだ。
そんな気がするんだ。

2009/10/04

大人でも子供でも読める童話という感じ。独特の雰囲気だけれどそこが好きなので。いしいさんにしちゃ読みやすい本だと思う。

2009/10/04

こういうこそばゆくなるようなハッピーエンド大好き。
好きな人のためなら自分も犠牲にしてしまうところとかも大好き。