トリツカレ男 の商品レビュー
不思議な世界に迷い込んだような感じがします。 それなのにほんのりと温かくて、優しくて、思わず応援したくなる内容でした。 ジュゼッペは『トリツカレ男』と呼ばれていましたが、彼の行動は私たちにも当てはまる所があると思います。 本当にたくさんの人の心をあったかくさせる小説があるんですね...
不思議な世界に迷い込んだような感じがします。 それなのにほんのりと温かくて、優しくて、思わず応援したくなる内容でした。 ジュゼッペは『トリツカレ男』と呼ばれていましたが、彼の行動は私たちにも当てはまる所があると思います。 本当にたくさんの人の心をあったかくさせる小説があるんですね。
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やさしい物語。なんだかふんわり泣けてきます。なにかにトリツカレること、それはいけないことなんかじゃない。 一途でまぶしいトリツカレ男・ジュゼッペの恋。
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一度はまってしまうと、まるでとりつかれたようにのめりこんでしまう男。そんな彼が恋をした。最初はさらーっと読みすすんだけど、最後は一生懸命トリツカレ男とその恋を応援していた
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最初のほうはおもしろくてついわらってしまったりしたのですが最後に向かうにつれてすごくやさしくてまっすぐでなんてすてきだんだろう!と涙がとまりませんでした。とてもいい作品です。
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町の人々に<トリツカレ男>と呼ばれている ジュゼッペのお話。 ともかく 次から次へといろいろなものにトリツカレてゆくのだ。 オペラだったり、サングラス集めだったり、昆虫採集だったり、三段跳びだったり、それにトリツカレている間は それを極めるのだが、一旦トリツカレるものが替わ...
町の人々に<トリツカレ男>と呼ばれている ジュゼッペのお話。 ともかく 次から次へといろいろなものにトリツカレてゆくのだ。 オペラだったり、サングラス集めだったり、昆虫採集だったり、三段跳びだったり、それにトリツカレている間は それを極めるのだが、一旦トリツカレるものが替わるとさっぱりと憑物が落ちたように興味を無くすのだ。 ペチカ という少女に出会うまでは。 ハツカネズミにトリツカレていたときに出会った 人間の言葉のわかるハツカネズミがある時ジュゼッペに向かって言った 「そりゃもちろん、だいたいが時間のむだ、物笑いのたね、 役立たずのごみでおわっちまうだろうけれど、でも、 きみが本気をつづけるなら、いずれなにかちょっとしたことで、 むくわれることはあるんだと思う」 というひと言が、心に残る。本気をつづけることなのだ。なにごとも。 むだに見えても まったくのむだ なんてものはきっと何ひとつないのだ。 ジュゼッペとペチカがどうかしあわせにトリツカレますように。
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文調がいつもと違う感じだったので、最初面食らったが、内容はいつものいしいしんじだった。なんて優しい勘違いがこんなに上手く書けるんだろう。
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もーう、大好き。 何度読んだことか。 純粋で、泣けて、あったかくて・・・ 一番好きだな、いしいしんじ作品で。
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