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ミュージック・ブレス・ユー!! の商品レビュー

3.7

76件のお客様レビュー

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    18

  2. 4つ

    17

  3. 3つ

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2012/04/17

図書館本。 もともと青春小説が苦手なのでこれはぴんとこず。 世間の評価は高いようなのでこれはひとえに私の 苦手意識によるものかと。つぎに期待。

Posted byブクログ

2012/02/10

一日中ロックを聴いているパンクなアザミ。成績優秀だけど口より先に手が出るチユキ。一生に一度の高校生活が、静かに終わりを告げようとしている―― 高校生という多感な時期。世界のことなんてわからないし、興味もあまりないし、ただ自分のことで精一杯で、喜怒哀楽が巡り巡り、大切なのは友情と...

一日中ロックを聴いているパンクなアザミ。成績優秀だけど口より先に手が出るチユキ。一生に一度の高校生活が、静かに終わりを告げようとしている―― 高校生という多感な時期。世界のことなんてわからないし、興味もあまりないし、ただ自分のことで精一杯で、喜怒哀楽が巡り巡り、大切なのは友情と恋愛で、とにかく毎日を生きるだけ。誰もが通った道ではあるけど、それを表現するのはすごく難しい。そこを丁寧な文体で表現しきっていて、結構物語に入り込んでしまった。この時期に読むのが一番な穏やかな一冊。好きです。

Posted byブクログ

2012/01/11

読後感はさわやか。カラフルな歯の矯正器具の色のネーミング、大阪の該当する場所が浮かんでしまう。音楽の話は分からなかった。

Posted byブクログ

2011/11/15

洋楽パンクが大好きな、頭の中がごちゃごちゃの優しい高校生の女の子と同級生たちの話。なんというか、変にいきがっていない地に足の着いた高校生たちが可愛い。自分が高校の受験時代に読んでいたらむしろ距離を感じたかもしれないが、高校時代にこの本に出会えた人がいたとしたら羨ましい。 芥川賞の...

洋楽パンクが大好きな、頭の中がごちゃごちゃの優しい高校生の女の子と同級生たちの話。なんというか、変にいきがっていない地に足の着いた高校生たちが可愛い。自分が高校の受験時代に読んでいたらむしろ距離を感じたかもしれないが、高校時代にこの本に出会えた人がいたとしたら羨ましい。 芥川賞のあと、受賞作を読んで、さらにこの作家の特集をアエラで読んで、とてもひかれるものを感じた。それは、彼女の作品の中で、彼女が題材にしやすいのだろう母子家庭のなかの親子の関係が、子供の側からしっかり観察されているところにあり、その信頼感を裏切らないような人柄が記事に表れていたからではないかと思う。作家は文体や題材に試行錯誤を重ねて、色々なジャンルに挑戦していくのだと思うが、こういう本をたくさん書き続けてほしいと私は思う。

Posted byブクログ

2011/11/04

野間文芸新人賞受賞作 津村さんの本は三冊目です。 これは、歯に針がねのカラフル矯正器具をつけ、つねにヘッドフォンをしたオケタニアザミの高校卒業まであと少しというおはなし。 津村さんって、登場人物のほとんどがカタカナなんですよね。カナカナ嫌いな私にはちょい読みづらい。 個...

野間文芸新人賞受賞作 津村さんの本は三冊目です。 これは、歯に針がねのカラフル矯正器具をつけ、つねにヘッドフォンをしたオケタニアザミの高校卒業まであと少しというおはなし。 津村さんって、登場人物のほとんどがカタカナなんですよね。カナカナ嫌いな私にはちょい読みづらい。 個人的にはチユキのキャラが好き。 淡々としてて何か起こりそうで起こらない感じの作風 デビュー作のほうが好みです

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2011/09/07

いい意味でもやもやの残る話だった。 大学受験を目前にした微妙な季節というのは、経験したことのある人ならきっと忘れられないものだと思う。 期待は重いと思うこともあるけれど、誰にも何も期待されないというのもまた寂しく哀しいものだ。主人公は期待されず、結果も残さず、周りの子たちが進路を...

いい意味でもやもやの残る話だった。 大学受験を目前にした微妙な季節というのは、経験したことのある人ならきっと忘れられないものだと思う。 期待は重いと思うこともあるけれど、誰にも何も期待されないというのもまた寂しく哀しいものだ。主人公は期待されず、結果も残さず、周りの子たちが進路を定めて進んでいくのを、 音楽とともに見送るだけなんだけれど、多分何かしらを得ながら生きていくんだろう。三年間という限られた時間の、限られた友情をスッキリさせずに描いているのが面白かった。

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2011/08/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

オケタニアザミは「音楽について考えることは、自分の人生について考えることよりずっと大事」な高校三年生。髪は赤。メガネ。歯にはカラフルなゴムをはめた矯正器。背は高く、いつでもイヤホンを耳に突っこんでパンクロック三昧の女の子。数学ができなくて補講の連続。そんなアザミの半年ほどの軌跡を描いた小説。 描いてあるのはアザミと友人チユキの会話や同じくロック好きの少女アニーとのメールのやり取り、ぐだぐだの学校生活など。本当に「日常」なのだが心に響いてくる。共感とも何ともつかぬ感情。 美しくショートカットされることのないアザミの思考や行動は、傍目にもごちゃごちゃとしておよそスマートじゃあないが、それがゆえに切実。彼女は自分の限界に少なからず自覚的だし、出来ることがそう多くないことにも気づいている。しかし「私は私だ」と肯定することもできず、生まれるいらだちや焦燥感。アザミが「他人と違って」いるところ、それが音楽(主にMxPxやSUM41、Blink182といったアメリカのインディー・パンク)への依存度。それを誇らず、むしろ恥ずかしいと思っている。トノムラに対する「しかし、このトノムラという人間は自分より恥ずかしいかもしれない、とアザミは直感した。他者により多くの期待をして、自分より多く裏切られてきたかもしれない、と。 」というところからもうかがえる。タイトルから読み取れる「音楽の福音」という感じはしないのであるが、自分の中にあるかもしれない、という感情を思い起こさせてくれる。アザミよりも年下である私には書評にあるような「かけがえのない青春」かどうかはよくわからないが、まっすぐな、生き生きとした小説だと感じた。

Posted byブクログ

2011/08/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

個性的だけどいけてないコのリアルな高校時代って感じだった。 わざとらしい青春きらきらモノよりこういう方がすき。 こういう自分についても人についても深読みできなくて、気の利いたこと言えなくて、主義もなくて…っていう主人公でもすごく良い閉じ方の物語になるのは津村さんの筆力だからだろうなー。 この、具体的なことをまったく決めれない主人公が最後にあんな風に思うなんて、自然な流れだけどちょっと驚きでやられた感が強い。

Posted byブクログ

2011/08/19

出てくる人みんなけっこうとんでるんだけど、共感できるところもあったりして。自分でもわけわかんないことしちゃう時もあるよなぁって。あとくすっと笑える。

Posted byブクログ

2011/07/23

結構昔読みました。アザミっていう名前いいなーって思ったことしか覚えてませんが(笑) また近いうちに読み直したいです。

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