ギフト の商品レビュー
主人公の過去に関わる一文が何度も引用されクドイ。 それだけ、その言葉に縛られているという事を表したいのかとも思うが臭わす程度で充分伝わる。
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※このレビューにはネタバレを含みます
須賀原はレンタルビデオ店員だが、奇妙な少年に出会う 中学生の明生は小さい頃から死者が見えたのだ 明生と共に現生に留まっている死者を送っているうちに、須賀原自身の過去も明らかにされる 職質しようとした少年を追いかけて、その少年を事故で死なせてしまった須賀原は、辞職し、自らを楽しまないように律していた 明生はその事件に須賀原に立ち向かわせ、被害者の宇田川の家族との和解に手を貸す その一方で幼い頃から両親との不和に悩んでいた明生は留学のため旅立っていく
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死んでしまった人の姿が見えることによって、その死にまつわる哀しい事情も見えてくる。 なぜ、大切な命を落とさなければならなかったのか、その理由は様々でも、どれも切なすぎて涙が出そうになった。 心のすれ違いで、わかり合えないままの別離。 亡くなった人の、心の底からの叫びに、思わず生き...
死んでしまった人の姿が見えることによって、その死にまつわる哀しい事情も見えてくる。 なぜ、大切な命を落とさなければならなかったのか、その理由は様々でも、どれも切なすぎて涙が出そうになった。 心のすれ違いで、わかり合えないままの別離。 亡くなった人の、心の底からの叫びに、思わず生きてさえいればと無念さがこみ上げる。 「シックス・センス」もぜひ観てみたい。
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主人公はレンタルビデオ店員の男・須賀原。深い事情はわからないながら、心に深い傷を負っているらしい彼は一切の楽しみを封印し、ひっそりと生きている。そんな彼の店に毎日やってくる男子中学生はなんと! 初めての日明恩さん。こちらで読ませていただいた感想で興味をそそられ、手に取っ...
主人公はレンタルビデオ店員の男・須賀原。深い事情はわからないながら、心に深い傷を負っているらしい彼は一切の楽しみを封印し、ひっそりと生きている。そんな彼の店に毎日やってくる男子中学生はなんと! 初めての日明恩さん。こちらで読ませていただいた感想で興味をそそられ、手に取ってみたのですが、段々に主人公の謎が明かされるのと同時進行で、周辺の人々の問題が解決し、そして最後には!という展開がとても巧みに描かれていたと思います。(*^_^*) のっけから繰り返される、須賀原のトラウマの断片。彼は取り返しのつかない事故OR失態をしでかしてしまったらしく、その償いに一生を費やす覚悟のように思われた。 ただ、映画「シックス・センス」のビデオの前で毎日涙を流す少年に興味を引かれたことから、彼の日々は変わって行く・・・。 その少年の秘密を知ろうとする須賀原の脳裏に、彼の元上司の的確なアドバイスがよぎるところがとても面白い。なんの説明もないけれど、たぶん彼は警官だったのだろう。そして、少年の秘密とは、彼が幼いころからずっと、死者が見えてしまう、という怖ろしい&哀しいものだった・・・。 死者は、自分が見えるとわかった生者に、凄い勢いで近づいてきて話しかける、と語る少年。それは怖くてたまらない日々だよね・・・。そっか、だから「シックス・センス」なのか、と読者は分かるのだけど、なぜ彼が泣いていたのかは、かなり後になるまで明かされない。 語りかけてくる死者の中では、犬の話が一番、悲しくて同時に読み応えがあった。 終盤、須賀原の失態の詳細が明らかになり、辛さの中にも救いがあったことがとても嬉しかったし。 日明恩さんという人は警官のお話を書いて、世に出た人のようですね。 だから、この小説の中でも、かつての上司の存在感が大きかったのか・・・。 少し追いかけてみようかな、と思います。
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12月にこの本に出会えたこと、それはまさに神様からのギフト。 ギフト=贈り物・才能 望んだわけでもない才能を与えられた少年の心の苦しみが痛い。 傷ついた二つの心が偶然であったこと、それもまた神様の贈り物なのかも。 第二章『秋の桜』あふれる涙を止めることができなかった。あまりに多く...
12月にこの本に出会えたこと、それはまさに神様からのギフト。 ギフト=贈り物・才能 望んだわけでもない才能を与えられた少年の心の苦しみが痛い。 傷ついた二つの心が偶然であったこと、それもまた神様の贈り物なのかも。 第二章『秋の桜』あふれる涙を止めることができなかった。あまりに多くの思いが心に満ち、続きを読むのを中断した。 この小説を読んだ後に心に残るやさしい気持ちを多くのヒトにも贈りたい。
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警察官・消防官・教師・・・などなど、 職業柄「こうあるべき」という理想像が固定される公務員。 今回の主人公はかつて警察官でありながらも、 ある少年の死にかかわったことで辞職し、 生きる喜びの一切を封印しながらひっそり生きる男性。 死人が見える少年との出会いを皮切りに、 少しずつ...
警察官・消防官・教師・・・などなど、 職業柄「こうあるべき」という理想像が固定される公務員。 今回の主人公はかつて警察官でありながらも、 ある少年の死にかかわったことで辞職し、 生きる喜びの一切を封印しながらひっそり生きる男性。 死人が見える少年との出会いを皮切りに、 少しずつ違うほうへ進もうとする主人公に 心の中でひそかにエールです。 現世に未練を残してとどまり続ける幽霊だって、 自分のあるべき方向へ向かって進むのだから、 生きている人間はなおさら進み続けねばならんのですよね。 物語の最後はクリスマスシーズン。 なかなか良いタイミングで読んだんじゃないの、自分。
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過剰追跡が原因で犯人の少年を死なせてしまった元刑事の須賀原。そんな彼が働くレンタルビデオ店に、奇妙な少年がやって来た。『シックス・センス』の DVDを見つめながら、ただ涙を流しているのだ。しかも毎日…。心に傷を負う元刑事と、“死者”が見える少年が、霊にまつわる事件を解決していくハートウォーミングミステリー。 月並みな言い方だけど、「良い話」な一冊。 無関係な幽霊とのふれあいで、少しづつ主人公たちの過去や想いが明らかになっていく。 最後までよく分からず不完全燃焼な部分が残るのが少し残念。
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幽霊を見ることができる少年と出会った須賀原は, 幽霊の未練を解決しながら,自分の過ちに向き合う。 数年前に読んだ「それでも,警官は微笑う」のほうが好きだが, これもいいかも。
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職場によくくる、DVDを見ては泣いている妙な少年。 ふとしたきっかけで顔見知り以上になった少年と中年の 連続短編、です。 題名がついているので、そこでひと段落、という感じですが 繋がりとしてはそのまんま進む、になります。 ひとつひとつ解決していく毎に、うっすらと見えてくる中年の...
職場によくくる、DVDを見ては泣いている妙な少年。 ふとしたきっかけで顔見知り以上になった少年と中年の 連続短編、です。 題名がついているので、そこでひと段落、という感じですが 繋がりとしてはそのまんま進む、になります。 ひとつひとつ解決していく毎に、うっすらと見えてくる中年の背景。 なぜ彼は仕事を止めたのか、多分彼の前の職業は…。 人間、よい人だけではないですが、こういう身勝手な人もいる、と 思った後だっただけにギャップが…。 というか、思いっきり、うっときてしまいました。 久しぶりに泣きそうになった最後、です。 純粋なものの背後にある、黒いもの。 死んでいるからこそ、それはその感情だけで終わってしまうもの。 いつかまた会える時、彼らが幸せを得られていたらいいな、と思います。
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死者が見える少年と、過去に傷持つ元刑事の交流。死者との出会いを通して2人が少しずつ前に進んでいく姿が印象的。4話目の「自惚れ鏡」が斬新というか、衝撃的だったな…
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