ギフト の商品レビュー

日明恩【著】

2018/02/19

死者が見える少年と心に傷を負う元刑事の話。

どこかで聞いたような話だと思いながらも読んでみた。
孤独な2人が死者と関わり、その願いを叶えようと力を貸すうちに、少しずつ自分も前に進もうとする姿がいい。
ラストの少年の決意は痛々しいし切ないけれど、読後感は爽やか。何年後かの2人の姿も読んでみたい。

2012/12/17

冒頭に引き込まれたというよりは
惹かれた。

生き様があって、死に様があって…
生きていても色々あるけれど
死んでも色々あるのかもしれない。

楽しい話ではなかったけど
ちょっとだけ
心にアカリが灯る話だ。

2012/11/27

タイトルに、惹かれて読みました。とおりゃんせ、では、泣いてしまいました。田中メカさんのおむかえです。のように、霊と触れ合うことで未練を残さずあの世にいけるのはあたたかい話だと思います。元刑事と少年の今後も読みたいです。

2012/10/26

心に傷を負う元刑事と、“死者”が見える少年が、霊にまつわる事件を解決していくストーリー。
普通の人には、目に見えない霊だけど、決して怖くなく温かい思いにさせられた。そして、霊以上に生きている人間が一番怖いとも。
何かを訴えたく少年の目の前にやってくるのね。
後半では、そんな思いに触れ涙があふれてきた。
この本を読んで、周囲でもそのような事象に出くわす時、亡くなった方を忘れないでねと何か自分に訴えられてると感じた。
本との出逢いも　何か訳があっての気づきかとも考えさせられた。
素敵な一冊でした。

2012/10/21

〈内容〉“死者”が見える少年。心に傷を負った元刑事。孤独に生きてきた二人が、死者たちの謎を解き明かす。

2012/11/05

現在なのか過去なのか解りにくい場面があったり、何度も同じ言葉が出てきたので作者の表したいことは分かるのだけど、しつこく感じる所もあった。

でも最後の物語が、それらを帳消しにしてしまうくらい良かった。

――馬鹿だなぁ。

この一文にやられた。
素敵な小説に出会えた喜びやら物語の切なさやら…色んな感情が溢れて思わず溜め息がでた。

2012/06/17

切なくてでも最後にホッとできる作品。ちょっとホラーも入ってるかな。映画【シックスセンス】に似てる。ってかキーワードにもなってる。

2012/05/12

霊が見える少年と、かつて人を死なせてしまった元景観の出会い。ひとつひとつのエピソードに、久々に胸を打たれました。特に「自惚れ鏡」。題から想像できない壮絶な女の霊は、ハッピーエンドを自ら拒む人間の怖さがあった。

2012/05/01

警察官をやめるきっかけとなった出来事にいつまでも
とらわれているレンタルショップの店員。
死者が見えるなどの不思議な力を持つ中学生。
他人とまじわることを避けて生きる二人が出逢ったことで
展開していく、死者と生者のいくつかの物語。

正直、必ずしもHAPPYな結末になるものばかりじゃない。
だけど、なんというか、ありふれてるけど、あったかいんです。
登場人物も、彼らを囲む環境も現実から目を逸らさずに
描かれているせいか、とても共感できる。ありうるって思う。

ほかのシリーズも好きだけど、こんなかんじもいいな。
最後にひとつ気になった言葉を紹介してレビューを締めよかな。

　　「僕は、僕以外の他の誰にもなれないから」

2012/04/15

シックスセンスは，ラストに驚かされた。それがモチーフになっているとしたら，最後何かあるのかな？と思ったけど，特に予想外の展開ではない終わり方でした。