ギフト の商品レビュー
元刑事、今はビデオ屋でアルバイトをする俺は 死者を見ることができる少年と出会い 強い思いを残したまま旅立てずにいる彼らを手伝うことにした。 交差点で事故に会ったおばあさん、虐待された犬、 庭の池で溺死した女の子、狂言のつもりが本当に死んでしまったOL、 そして俺のせいで死んでしま...
元刑事、今はビデオ屋でアルバイトをする俺は 死者を見ることができる少年と出会い 強い思いを残したまま旅立てずにいる彼らを手伝うことにした。 交差点で事故に会ったおばあさん、虐待された犬、 庭の池で溺死した女の子、狂言のつもりが本当に死んでしまったOL、 そして俺のせいで死んでしまった少年。 彼らの抱えるものを紐解いていきながら その能力のせいで両親と上手くいかない少年も 自らの生き方を考えていく。 装画：植田真 装丁：松昭教 作中に映画『シックス・センス』が何度も出てきますが正にそんな感じ。 霊の見える少年と彼を手伝う元刑事の話しです。 様々な霊を送っていきますが美沙が一番インパクトが強かった。 庭の池に落ちてそのまま死を望んだ少女は 自分の地位を最優先にする歯科医の父と 世間体ばかりを気にする母に挟まれて苦悩する 弟の身を案じて死後19年もの間留まっていた。 まだ幼かった彼女が自分よりもはるかに大きくなった 弟を守ろうとする姿に心を打たれます。 誰も悪くないのに様々な偶然が重なってしまって悲劇が起こったとき、 人はどこにその気持ちをぶつければいいのか。
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過剰追跡が原因で犯人の少年を死なせてしまった元刑事の須賀原。そんな彼が働くレンタルビデオ店に、奇妙な少年がやって来た。『シックス・センス』の DVDを見つめながら、ただ涙を流しているのだ。しかも毎日…。心に傷を負う元刑事と、“死者”が見える少年が、霊にまつわる事件を解決していくハ...
過剰追跡が原因で犯人の少年を死なせてしまった元刑事の須賀原。そんな彼が働くレンタルビデオ店に、奇妙な少年がやって来た。『シックス・センス』の DVDを見つめながら、ただ涙を流しているのだ。しかも毎日…。心に傷を負う元刑事と、“死者”が見える少年が、霊にまつわる事件を解決していくハートウォーミングミステリー タイトルに惹かれて借りたら、あたりでした！幽霊が見える少年と、心に傷を負った元警察官なんて、設定はありきたりだなぁと思いましたが、内容は心温まるものでした。ラストのふたりは別れてしまったけれど、いつの日かまた、必ずめぐり合ってほしいと思います。
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この世に未練を残して死んでしまい彷徨っている霊の存在が見える少年と警察を退職したフリーターの心温まる物語。
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久々に本読みました。 “映画の中での幽霊のほとんどは、怖く哀しいか、優しいかの両極端に描かれている” 私はこういう、死者の出てくる話は、後者のものを読むことが多いです。 この本も例に洩れず。 そんなことは置いといて。 内容的にはちょっと甘いかなと。 出てくる人たちが優しす...
久々に本読みました。 “映画の中での幽霊のほとんどは、怖く哀しいか、優しいかの両極端に描かれている” 私はこういう、死者の出てくる話は、後者のものを読むことが多いです。 この本も例に洩れず。 そんなことは置いといて。 内容的にはちょっと甘いかなと。 出てくる人たちが優しすぎる。 こんな人ばっかりじゃないと思ってしまう私は捻くれているのでしょうか・・・。 どうしてそんなに物分かりがいいんだろうと思ってしまいました。 でもハッピーエンドの方が良いので、まあ、異議はないんですけど。 で、ワンちゃんと須賀原と明生の散歩している所はほっこりしました。 もうちょっとそこのシーンを見ていたかったなあ・・・。 十個入り百二十円の卵を、明生が持ってくる所まで読みたかったですね。
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帯では死者が見てることが神様の贈り物（ギフト）とありましたが、俺は元刑事がこの少年に出会ったことがギフトではないかと思います。
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過剰追跡により少年を死に追いやった元刑事が主人公。彼はレンタルビデオ屋の店員をし、自分を律して生活をしていた。 そんな彼の前に亡くなっても心が現世に残っている幽霊？！が見える少年が現れる。 少年を触っている間はそんな幽霊が主人公にも見える。 幽霊はどんな想いを現世に残しているのか...
過剰追跡により少年を死に追いやった元刑事が主人公。彼はレンタルビデオ屋の店員をし、自分を律して生活をしていた。 そんな彼の前に亡くなっても心が現世に残っている幽霊？！が見える少年が現れる。 少年を触っている間はそんな幽霊が主人公にも見える。 幽霊はどんな想いを現世に残しているのか。 うまく成仏させるように二人は働く。 そして、一番気がかりな事に向かって話しは進んでいく。 短編集。
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設定もお話もなかなか良くて、時々ほろりとくるお話でした。でも伏線というか、須賀原が「過去」に思いをはせる時の描写が少々くどいような気が＾＾； 明生くんのお話をもうちょっと読んでみたいです。
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面白かったです。 感動で鳥肌が立つところも何度かありました。 大体感動もののいい話なんですが、圭子の話は主人公たちがあまり理解できなかったようにおいらも理解できませんでした。 『シックスセンス』をDVDで観てみたくなりました。
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作者の日明 恩さん（たちもり めぐみさん）は『それでも、警官は微笑う』がデビュー作でなかなか評判がいいみたい。 でも実はまだこっちは読んでなかったりする(-_-;) 最近警察小説ばかり読んでたから飽きてきてたって言うのもあるけど… でもギフトを読んでこっちもぜひ読んでみたくなっ...
作者の日明 恩さん（たちもり めぐみさん）は『それでも、警官は微笑う』がデビュー作でなかなか評判がいいみたい。 でも実はまだこっちは読んでなかったりする(-_-;) 最近警察小説ばかり読んでたから飽きてきてたって言うのもあるけど… でもギフトを読んでこっちもぜひ読んでみたくなったわ。 心霊ものだけれど恐怖感は全くなくむしろほんわりとした部分があって最後にはほろっと泣かされた。 人ってどうして自分と違うことはこんなに受け入れないんだろう… シックスセンスの男の子もだけどこのギフトの少年もあまりに切なすぎる… けれどラストはこれはこれで救われたのかな。これがいいラストだったと思いたい。 須賀原と共にいることによって少しずつ前進して行けたことを忘れずに一人でも頑張って欲しい。 いつか明生のことを理解してくれる人があらわれて欲しい。 この本は短編連作とでも言うのかな？（それぞれは短編だけど話しは続いていく）最後に須賀原が起こした事故で亡くなった男の子（正義）の話なんだけど泣けた。 以下ネタバレ いつまでも自分を責め続けていた正義。 加害者である須賀原を憎むことでしかやっていけなかった両親。 正義はほんの少し『警察官の息子である』事が疎ましかっただけなのに。 友達に認めてもらいたくて本当に出来心で自転車泥棒をしてしまった… 父はほんの少し『警察官の息子である』事に自覚を持ってもらいたかっただけなのに。 自分を疎んでそんなことをやったんだろうと思ってしまった… そうではなく正義は警察官である父を理解していたからこそ捕まるわけにはいかなかった。 死ぬしかないのかもと思わせるほど正義は『警察官の息子』に縛られていたのかなぁ。 けれど正義が大切に持っていた『父の日に描いた警察官の父の絵』と父が持っていた『父の日の絵の受賞リボン』 それは言葉がなくてもお互いをどれだけ思っているのか分かるものだった。 ありがちではあったけれど最後にお互いが見えて話せてよかったと思う。 『出来すぎじゃない？』って思う気持ちより『よかった』と思わせる優しい文章がこの人の書く文章なのかな。 なら他の作品もぜひ読んでみたいな♪
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死者が見える少年 誰にも解ってもらえない現実 特異な力を 受け入れきれず 悩み生きる少年 明生 自分のせいで ひとりの中学生の 交通事故死を 引き起こした罪悪感に苛まれる 孤独な元刑事 須賀原 偶然、交差点で出会った二人 少年の腕に触れることで 二人は死者に出会う 「自分...
死者が見える少年 誰にも解ってもらえない現実 特異な力を 受け入れきれず 悩み生きる少年 明生 自分のせいで ひとりの中学生の 交通事故死を 引き起こした罪悪感に苛まれる 孤独な元刑事 須賀原 偶然、交差点で出会った二人 少年の腕に触れることで 二人は死者に出会う 「自分も悪かった」 そんな思いを娘に 伝えられないまま 死んでしまった老婆 生きるのがつらくて 誰かに助けてほしかったのに 声を出すこともせず 自殺した少女 嘘を嘘でかためた人生 死んでも認められない自分 すべては人のせい 自分の嘘から逃れられない女 二人が 出会った死者たち 死者が伝えたかった思い 永遠に知ることが出来ないはずの 死者の思いを 残された生きる人に伝える 死者は 生きる人の気持ちも知る 伝えたかった気持ち 報われない思い 心配する気持ち 謝罪の気持ち 後悔の思い お互いの 伝えたい気持ち それはギフトとなる 誰にも理解して もらえなかった明生 心に大きな傷を持つ須賀原 お互いを知り 認めることで それぞれが 自分自身を受け入れる きっと ギフトが受け取れたんだと思う
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