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鬱の力 の商品レビュー

3.4

29件のお客様レビュー

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2020/09/19

この本は、五木寛之さんと香山リカさんの対談です。 この本の発行日は2008年なので、五木さんが73歳位、香山さんが48歳位、の時の対談になります。 32頁に、書かれていることを引用すると、 ---現在の精神医学では、失恋して落ち込んでいる人も「うつ病」と診断されてしまいます。...

この本は、五木寛之さんと香山リカさんの対談です。 この本の発行日は2008年なので、五木さんが73歳位、香山さんが48歳位、の時の対談になります。 32頁に、書かれていることを引用すると、 ---現在の精神医学では、失恋して落ち込んでいる人も「うつ病」と診断されてしまいます。 しかし「うつ病」と「鬱な気分」は分けて考えるほうがいい。 心の健康には、抗うつ剤に頼るよりも、自分の内面に向き合うほうが有効な場合もあります。--- これは、香山さんの言葉だが、実際、そうかもしれない。 91頁に、五木さんが鬱状態になった時期が書かれている。 30代後半と40代後半、とのこと。 私の場合は、59歳。 7月のことだが、私が、クリニックを訪れた時は、うつ病ではなく、鬱状態というところだったのだろう。 もちろん、そのまま頑張れば、うつ病に移行した可能性はある。 今も服薬中だが、食欲不振と不眠は、わりと改善しているように思える。

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2019/04/08

五木寛之、香山リカ、両氏の対談「鬱の力」、2008.6発行です。人間本来の感情である「うつ」と治療すべき「うつ病」は違うとの五木「うつ」哲学。うつは力(生命力を内に秘めた状態)、無気力な人はうつにならない。戦後60年の「躁の時代」、プラス志向一辺倒で駆け抜けてきた。そのあとは、迎...

五木寛之、香山リカ、両氏の対談「鬱の力」、2008.6発行です。人間本来の感情である「うつ」と治療すべき「うつ病」は違うとの五木「うつ」哲学。うつは力(生命力を内に秘めた状態)、無気力な人はうつにならない。戦後60年の「躁の時代」、プラス志向一辺倒で駆け抜けてきた。そのあとは、迎えるのは、1億総鬱の時代。泣くこと、悲しむことから力をもらう、「うつ」はそんなに悪いことではない。日本人が本来持っている「感性」とでも言えるでしょうか!

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2017/06/28

 たぶん再読本  鬱の捉え方につて、発売当初は新鮮な見方脱ったのかもしれない。今後50年は鬱の時代といわれていた点は頭に残った。  スナック感覚で読んだ本。あまり残らなかった。  

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2014/10/30
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たしかに「鬱の力」というだけあって、鬱な感じで行こうって思える。 鬱の話より、2人の死生観や宗教の話のほうが興味深い。

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2014/01/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読書レポート:鬱の力 (幻冬舎新書) 五木寛之 香山リカ 著 | デジたろうとピアノ http://digitaropiano.luna.ddns.vc/digitaropiano/?p=4904

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2013/07/27

うつは治す必要がある?人間が持つ、本来の悲しい気持をうつと勘違いしていないか?無理に治す必要がないものもある。 日本社会は欝へ向っていないか?高度成長期がそうとするならば。代替医療の流行は、医療格差があることと関係がある。 診断基準としてDSM-Ⅲが出てくる。現象を見て診断するこ...

うつは治す必要がある?人間が持つ、本来の悲しい気持をうつと勘違いしていないか?無理に治す必要がないものもある。 日本社会は欝へ向っていないか?高度成長期がそうとするならば。代替医療の流行は、医療格差があることと関係がある。 診断基準としてDSM-Ⅲが出てくる。現象を見て診断することは、診療⇒クックブックになっていないか?治療に関しての様々な薬、使えば何らかの効果はある。診断法同様に変わったものとして、救急のコンビニ受診、自殺者、そして神(宗教)と死刑について。死刑吏とは何であるのか? 医療を取り巻く取り止めのない話から、人々の感覚的なもの、物事の受け取り方などの、取り留めのない話が続く。宗教的思想で〆るしかない。 respect びあしん慶次郎  さん

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2013/01/12

2013年6冊目。 「鬱とは『強すぎる感受性』のことではないのだろうか。接し方によっては力なのではないか」 そんな仮説を自分の中で持っていたが、この本によってその仮説がある程度肯定された気がする。 治療すべき「うつ病」はあるにしても、今の時代の暗いニュースに囲まれて、「少しばか...

2013年6冊目。 「鬱とは『強すぎる感受性』のことではないのだろうか。接し方によっては力なのではないか」 そんな仮説を自分の中で持っていたが、この本によってその仮説がある程度肯定された気がする。 治療すべき「うつ病」はあるにしても、今の時代の暗いニュースに囲まれて、「少しばかりの鬱」を感じることはむしろ健全であると説かれている。 僕自身PTSD(心的外傷後ストレス障害)と併発してうつ病が診断され治療中の身だが、 「他者を憂える力」という意味での憂鬱は完全に失いたくはないという気持ちもどこかにある。 その意味が、この本を読んで分かった気がする。

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2014/06/11

鬱とうつ病について知りたくて読書。 本書では鬱とうつと分けて説明している。五木氏の著書は恥ずかしながら読ませてもらっていないが、仏教の知識、事例が多くなるほどと考えさせてもらった。 鬱は本来は肯定的な言葉として使われてきた。鬱蒼とした樹林、鬱然たる大家、鬱没たる野心など。今で...

鬱とうつ病について知りたくて読書。 本書では鬱とうつと分けて説明している。五木氏の著書は恥ずかしながら読ませてもらっていないが、仏教の知識、事例が多くなるほどと考えさせてもらった。 鬱は本来は肯定的な言葉として使われてきた。鬱蒼とした樹林、鬱然たる大家、鬱没たる野心など。今ではあまり目にしない言葉も多い。視点が興味深くよい氣づきとなる。 脳内物質の異常で起こるうつ病であれば、しっかりと治療するするべきであるが、多くのは自称うつ、擬態うつ病、そして最近は、新型うつ病なるものも登場している。いずれもうつ病のための治療薬の効果は低い。ストレスやプレッシャーへの認識を見直すなどを通じて自分認知を高めるようなカウンセリングのほうが効果があると思われる。 そもそもうつ病であれば、周囲への攻撃性は低いのが一般的で、匿名の掲示板などへ他人の誹謗中傷、人格否定など書き込むことによって、自分へ目を向けることを避け、その場しのぎの優越感、偽肯定力に浸っているなんて行動は起こりづらい。 しかし、一方で自殺者の多くが何かしらの精神的な問題を抱えていたという推計があるので、自殺者を減らすためにも社会全体として正しい知識を持ち、うつ病と立ち向かっていかなければいけないと思う。 五木氏は、気持ちの躁鬱は人間なら誰でもある自然なことで、異常でも病氣でもないと述べている。自分の感情や状態を客観的に認識することが大切なんだと思う。そのためには自己分析や自己客観視を高めることが不可欠だといえる。 時代を躁の時代と鬱の時代と名付けているのは目を引いた。現在は鬱の時代、食事を楽しめなくなり、美味しい、楽しいではなく、健康第一主義へはまさにその典型という。なるほど、納得できる。 今の中国を見ているとまさに躁の時代なんだと思う。そんな中で鬱の時代の日本人ができることはなんだろう。 日本の将来には悲観論先行なのがやや寂しく感じる。 読書時間:約1時間15分

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2012/08/13

対談集。社会的にポジティブな影響のありそうな性格の人こそ、うつになりやすい背景もあるから、その力は確かに強いものだろうと思える。総躁の時代を経て総鬱の時代に流れていて、少し鬱、くらいがちょうど良いっていうのも納得できる。本題からは離れるけど、かつて栄華を誇ったポルトガルの現在の凋...

対談集。社会的にポジティブな影響のありそうな性格の人こそ、うつになりやすい背景もあるから、その力は確かに強いものだろうと思える。総躁の時代を経て総鬱の時代に流れていて、少し鬱、くらいがちょうど良いっていうのも納得できる。本題からは離れるけど、かつて栄華を誇ったポルトガルの現在の凋落具合が、将来の日本を示唆してる、ってのはちょっと興味深かったす。言い得て妙って感じ。

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2012/04/09

放談といった体裁。 ネタとしては面白い話しが多いが、全体としては何をお二人が目指しているのか輪郭が曖昧。 それでも、五木さんの「鬱」の問題は、メンタルの面だけではなく、マインドやソウルの面からも見ていく必要があるという指摘は腑に落ちた。 べてるの家などで言われる「降り...

放談といった体裁。 ネタとしては面白い話しが多いが、全体としては何をお二人が目指しているのか輪郭が曖昧。 それでも、五木さんの「鬱」の問題は、メンタルの面だけではなく、マインドやソウルの面からも見ていく必要があるという指摘は腑に落ちた。 べてるの家などで言われる「降りていく生き方」に親近性がある内容でした。

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