ひなた の商品レビュー
自分で自分がよくわかっていながら、 そこにこれといった大きな不安があるわけではないんだけど、 このままでいいんだろうかと考えてしまう。 みんな、きっと、「ないものねだり」なんだろうな。 安心なことが、不安だったり。 自分の好きなタイプの本です。
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吉田修一らしい、いろんな人物からの目線で描かれるストーリー。 落ちを明確にしないことで、読者に考えさせるような内容になっていたと思う。 当たり前って、日常って何だろうってことを考えた。わたしは。 よくわからないけど、心の奥になんか響いた一冊。
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このテイスト、吉田修一の真骨頂といえる。何気ない群像劇的なところとか、どことなくゲイに柔らかそうな視点をもっているところとか。たぶん吉田氏のこういうところが。 思うに、一般の男性作家の書くものってカッコつけすぎじゃないだろうか。それでいて懐は狭いというか……。その点、吉田氏の作品...
このテイスト、吉田修一の真骨頂といえる。何気ない群像劇的なところとか、どことなくゲイに柔らかそうな視点をもっているところとか。たぶん吉田氏のこういうところが。 思うに、一般の男性作家の書くものってカッコつけすぎじゃないだろうか。それでいて懐は狭いというか……。その点、吉田氏の作品はフラットで、自由でフェアな目から描かれていると思う。
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実は2回読みました。 と言っても昔読んだのを忘れててまた読んだだけです。 2回も読むような内容ではないが1回は読んでもいいのでは。 深夜ドラマにでもしたら、だらだら観続けてしまうようなお話です。
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男女4人の日常。 それぞれの視点から、4つの季節を描いています。 さらりと読めました。 淡々とした日常のお話。 みんな人それぞれに、他人には踏み込めない領域があって、 でもその「ひかげ」は、より「ひなた」を引き立たせる。 ひかげがあるからひなたがあって、 ひなたがあるからひ...
男女4人の日常。 それぞれの視点から、4つの季節を描いています。 さらりと読めました。 淡々とした日常のお話。 みんな人それぞれに、他人には踏み込めない領域があって、 でもその「ひかげ」は、より「ひなた」を引き立たせる。 ひかげがあるからひなたがあって、 ひなたがあるからひかげも生まれるわけですね。 当たり前の日常が、実は当たり前でも何でもなくて、 いつこわれてもおかしくないんだなぁとか いろいろ想像してしまいました。。。
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吉田修一ワールド全開の、純文学です。 四人の主人公のそれぞれの行動や想いが自分と重なる部分もあったりなかったりで、読んだ後なぜか爽やかになりました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読んでる間は結構おもしろーい!と思って楽しんでたけれど、いざ感想を書くとなるとアレアレ?何にも覚えてないよ・・・・ 平和な家庭のお話なので印象に残らないのかしら。 作者は男なのになぜか女目線からの文章が秀逸。 いいものを身に着けてるか着けてないかで、ある一瞬が劇的に変わる。とか、誰かに見せるためにおしゃれするのではなくて、一番見る人、すなわち自分に対しておしゃれをするのだ。とか。 兄嫁も弟の彼女もキャリアウーマンで、かっこいい。そして普通じゃ考えられないぐらい旦那の家族に入り込んで、娘になりきってる。すごい!とは思うけど、いまどきなかなかこんな女性いないんじゃないかなぁ。作者の願望が入ってるのかも。 最後に弟の出生の秘密があばかれるわけだけれども、それだってそんな大きな事件になりはしない。気持ちのいい人たちのにぎやかな日常って感じ?
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一見平和そうにみえる二人兄弟と、その彼女と妻。 それぞれに後ろめたい事実を抱えている。 ぐるぐる生活が回って、どんどん季節が変化していく。 説明的な文章。 「何て言えばいいのか分からない」という言葉でさえ、なんとなく共感できる。
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淡々と進んでいった。場面の移り変わりが唐突。物語に入り込めないかんじ。物語の最後には思いがけない真相がカミングアウトされたが、それでも物語は淡々としていた。終盤の登場人物たちの、一年があっという間だったというセリフは、まさにこの作品を象徴する言葉だと言えるだろう。
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出版社 / 著者からの内容紹介 新堂レイは、誰もが知っているブランド、Hの広報に就職したばかりの新卒。昨年、元同級生の大路尚純と偶然再会して付き合い始めた。尚純は一浪でまだ学生、文京区小日向の実家に家族と暮らしている。その実家に兄浩一と兄嫁の桂子が引っ越してくるという。兄嫁はファ...
出版社 / 著者からの内容紹介 新堂レイは、誰もが知っているブランド、Hの広報に就職したばかりの新卒。昨年、元同級生の大路尚純と偶然再会して付き合い始めた。尚純は一浪でまだ学生、文京区小日向の実家に家族と暮らしている。その実家に兄浩一と兄嫁の桂子が引っ越してくるという。兄嫁はファッション誌の副編集長だ。浩一には離婚しそうな友人、田辺がいる。田辺はいつも日曜の午後浩一に電話をかけてきては浩一を連れ出していく…。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。 どうなるの? どうなるの? という間に終わりますね。。。 色々あるんですね。それぞれにそれぞれの人生が。。。。としみじみ感じる物語です。
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