忍びの国 の商品レビュー

和田竜【著】

2010/01/17

『のぼうの城』』でみせた武士のかっこよさではなく、金さえ貰えれば！という人間の汚い部分、国の為でも、主の為でもない、お金と殺戮の為に生きている伊賀忍者！
「人間ではない」というセリフが出てくるがまさにそんな言葉がぴったりくる集団の話。

時代小説というと好きな人以外は読みにくいけれど、和田竜さんの描く時代小説は読みやすい！最近こういったエンターテーメント性の高い時代小説が注目浴びてるけれど、間違いなく、その先頭を走っているのではないのでしょうか。

実際の歴史で忍者とはそんなにかっこいいものではなく、諜報が主な仕事。忍術を使ったりとはそんなにないとのことだが、ここに出てくる忍術は凄いものばかり、肋骨を外して縄抜けしたり、仮死状態で竹筒なしで地中に潜ってたり。
小説ですから、これぐらいＯＫですよね♪

2010/01/15

おっもしろかった。
むずかしくて、背景もよくわからんまま読むうち
終盤あれよあれよと惹きこまれ夢中になっていた。
もういちどじっくり読みたい。

2009/12/16

天正伊賀の乱についてのお話です。
うっかり忍に惚れました。
無門かっこいい無門。冷酷なのに人間らしさもあって良い味出してました。
戦いのシーンは映画みたいで格好良かったです。

2010/03/07

忍びのイメージって、ハットリくん位しか思い浮かばなかったんですが（笑）残忍であるのは、そうならなきゃ生きていけないから。悲しい話でした。でも報われたのかな？？

2009/12/07

「のぼうの城」ほどの勢いは無かった。
ドライを信条に突き進んできた忍びが、最後の最後に見せた情。なんかずるい気もするけど、エンターテインメントとしてはあり･･･かな。

2009/11/22

著者の本はこれが初。
史実にあった出来事や実存した人物などを使ってストーリーを描いたエンターテイメント作品。
さくさくと進み、さらっと読めます。
伊賀忍者の軽薄さと守銭奴がことさら強調されていて、軽いタッチで描かれていることによってより伊賀忍者の残酷性が感じられました。
後半（または終盤）まで、この物語の主人公は誰なのかはっきりとしませんでした。
伊賀の国の人々、伊勢の国の人々、無門の描く文章量が均等のように感じたので、余計に誰がメインなのかはっきりとしなかったのかも、と思いました。
全ての登場人物が主役だ、と言う意もあったのかもしれませんが…。
いろいろな要素を詰め込み、いろいろな人の見せ場が多すぎたせいか全体がぼやけてしまったような印象でした。
おそらくこの本の主人公である無門はあまりにも超人過ぎてて微妙です。
無門とお国の恋愛もなんだかとってつけたような感じで物語に入り込み、無門とお国のやり取りだけ妙にコミカルな雰囲気なのが違和感を覚えます。
このコミカルな雰囲気はラストへの布石だったのかなと思いましたが…。
また、百地三太夫の謀略はさすが忍び！と思ったのですが、もっと緻密に練られたものかと思いきやそうではないことが分かり、なんだかなぁと思いました。
満足度は★★★☆☆。
もっともっと描きこんで欲しかったです。物足りない。

2011/09/19

のぼうの城に続いてイッキ読み。目の前に映像が浮かぶのは前作と同じく。お金大スキ！な忍者たちの変わり身の早さに笑った。なにしろ娯楽時代劇に登場する、カッコイイ忍者しか知らなかったので。時代小説初心者でもサクサクいけますよ。

2009/11/08

伊勢の北畠信雄（織田信長の次男）が伊賀を攻める話し。
和田竜さんは家臣たちの描き方もうまい！魅力的な人物が必ず登場して、目が離せないのです。

戦までの過程が長くてちょっと退屈。
かと言って飛ばして読むと何のための戦か分からなくなるので辛抱して読みましょう。

忍びがこんなに極悪非道の集団で銭への執着があったとは知らなかったです。
黒幕がわかる後半あたりから話が動き出して面白くなります。
戦術もわかりやすく面白い。
女がいなければ世の中平和。女の為に戦いは起きると聞きますが、本当にそうなのかもしれません。

2010/01/28

期待を裏切らないねぇ。
肝はやはり、史実に裏打ちされたストーリー展開。
これあらばこそ、無門が見せる超絶体技（ちょうぜつ たいぎ）も「やり過ぎ」の感を与えない。
今回も登場人物のキャラ立ちはさすがの一言。

欲に生きるは人の常。

2009/10/30

無門！最強の忍なのに惚れた女の尻にしかれっぱなしなのが良い。
残忍な部分もあるのにそうゆうところが人間臭くて親しみが持てる。終盤部分がうわーんとなった。無門！！！