荒野 の商品レビュー

桜庭一樹【著】

2014/02/12

まず、主人公のあまりの鈍感さと幼稚さにイライラしました。
まず今どきそんな子いませんよ。共感出来るところが見事に一つもありませんでした。
いかにも安っぽい少女マンガや、昔の古い映画を見ている気分で楽しめませんでした。
桜庭一樹さん好きなのですがちょっとがっかりです。
そして主人公の友人もあまり好きになれなかったです。
結構好き嫌いがはっきり別れる本ではないでしょうか。

2014/01/29

複雑な家庭環境で育ったはずなのに主人公の荒野ちゃんが純粋無垢で可愛くて奇跡的なくらい。
中学生から高校へと、淡い初恋や大切な友人、新しい母と過ごしていく日々が瑞々しくて描かれていて甘酸っぱい。
少女漫画を読んでいるような気分で楽しく読めたし、女になることを考えさせられた。

2013/12/11

桜庭一樹さんの作品は毎回テイストがガラリと違う。「荒野」は思春期の成長と恋愛がテーマで、少女漫画にありがちな甘くて優しいテイスト。引き出し多い！！適確な表現と読み易い日本語で、漫画を読んでいるかのように情景もしっかり描けて安心してすっと入り込める。そしてしっかりまとまってる。さすが桜庭一樹さん。

2013/12/03

中学生の成長がきらきらと眩しく、まるで少女マンガのよう。
花とゆめとかに連載されてる感じ。
作家のパパとか奈々子さんは萩尾望都さん的かな(笑)

特異な家庭環境にありながら奇跡的に純粋無垢な主人公荒野。
周りのおとなが子供っぽくて、まっすぐな荒野が結局一番大人でした。こどもの洞察力あなどるべからず。

2013/11/28

桜庭さんの作品で初めてドロドロ感が弱い作品でした。でも凄く良かった。
最初の方は悠也との恋愛とかもあってどんどん読めたけど、途中からはあまり悠也が出てこなかったのが残念…。(笑)
少女が大人になっていくのは早いですね。スピードがあります。自分でも気付かないうちに、どんどん時が流れて女になっていく様が見事に表現されている感じ。
大人も男の人も、少女が女になっていくのにあまり気が付かないけれど、女ってそーゆーもの。子供だと思っていても、実は色々なことが分かっている。１７歳の私でも、荒野が女になっていくのを遅いと感じる程…。女って怖いほど二面性があるのは事実だなって思いました。(笑)

2013/10/19

桜庭さんのかわいい系の方の作品。
桜庭さんはドロッドロに毒まみれの作品も多いじゃない？
狂気に満ちているというか。
この作品は、毒の片鱗が所々に見え隠れするけど、致死量には達していない、むしろいい刺激くらいの分量なので読者を選ばないと思う。

年齢よりずっと幼く見える純真無垢な中学１年生の少女・荒野が、恋愛小説化の父やその父を取り囲む女たち、それから学校で起きる小さな、でも本人たちには大きな出来事を経て、少しずつ大人になっていく物語。

この荒野がかわいい。
萌え系アニメで見たくなるかわいさ。
きったない大人に成り下がった私でもキュンとした。

2013/09/28

少女向けの作品は久しぶりで、少女漫画を読むようなどきどきした気持ちで開きました。
淡い初恋。友達のいる嬉しさ。そして、複雑な家族の問題。女になるってどういうことだろうというのは、いまだに自分の中で葛藤があるテーマなので、読んでいて心が洗われました。
すごくかわいらしいお話。

2014/03/31

中学から高校へ、荒野という少女が成長していく日常が、とてもみずみずしく描かれています。
鎌倉という場面設定も、魅力的です。

2013/09/02

女になっていくこと、恋をすることへの戸惑い、不安、嫌悪、憧れ。

自分もそういえばこんなことを考えていたなぁ、ととても懐かしいような気恥ずかしいような気持ちになりました。

2013/06/07

女たらしの父と、彼をとりまく女たちに翻弄されながら、自身も少しずつ女になっていく、荒野という名に不似合いな瑞々しい少女のはなし。

桜庭さんが描く少年少女物はハズレがない、と思います。少年少女の、刹那性と不安定性をこんなに鮮やかに読ませてくれる作家さんを他に知りません。