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切羽へ の商品レビュー

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148件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

    25

  5. 1つ

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2024/08/24

★三つと半分かな。文字びっしりでない本て読みやすいですね。  んで、物語はというととにかく、『そうなるなよ、それするなよ、やめとけよ』と念じながら読んだというところ。  不倫モノって夫を愛していながらするってのがどうしても許せなくて、キライなのであります。だからこの本もするなよ、...

★三つと半分かな。文字びっしりでない本て読みやすいですね。  んで、物語はというととにかく、『そうなるなよ、それするなよ、やめとけよ』と念じながら読んだというところ。  不倫モノって夫を愛していながらするってのがどうしても許せなくて、キライなのであります。だからこの本もするなよ、やめとけよ、と。 んで、どうなったかというと、それは申しますまい。  本全体を通じて島の、海の匂いがします。それがとっても心地よかったのです。夏真っ盛りに読んで余計に良かったです。物語は春から始まって冬に至るんですけどね。  まったく知らない作家さんでした。ほかの本も読んでみます。  えっ?!これ、直木賞作品だったんですか?

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2024/10/09

図書館で借りた本。 井上荒野さんの別の本に直木賞受賞と書いてあったのでどんなものか実感してみたくて読んでみた。 私の好きではないタイプの小説だった。読んだ感じがじめじめするというかねっとりするというか、性的な描写も相まって梅雨時期の体にまとわりつく湿気みたいな印象。途中でやめよ...

図書館で借りた本。 井上荒野さんの別の本に直木賞受賞と書いてあったのでどんなものか実感してみたくて読んでみた。 私の好きではないタイプの小説だった。読んだ感じがじめじめするというかねっとりするというか、性的な描写も相まって梅雨時期の体にまとわりつく湿気みたいな印象。途中でやめようと思ったが、なんとかがんばって最後まで読んだ。でも読んだだけだった。 タイトルの切羽という単語が意味ありげに出てくるけど、何を表しているのか分からなかった。ぎりぎりまでせまってみて初めて分かることがあるということ?

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2024/02/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

帯をみて、セイは石和とデキるんだろう、と読んでいったが違った。 まぁ、精神的浮気、ってとこ? こんなに夫とは相思相愛っぽいのに、どの隙に他の男が入るんだろ。 人間って、恋愛って不思議。 しずかさんをはじめとして、島の人達が、こと、男女関係に一番興味津々、というのが、いかにも、いかにも、だ。 そこらへんの描写がめちゃくちゃ上手かった

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2022/10/05

難しい。何を表現しているのか分からなかった。切羽とはトンネル工事中の一番先端のこと。お母さんが見つけた十字架と石和の部屋にあった十字架の関係性は?一読では理解が出来ない。 何不自由なく暮らしている人でも、うわついた心になる危険は常にあるということ?

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2022/07/29

セイや月江の揺れ動く感情は とても人間的で繊細な印象でした。 丁寧な描写から島の自然や 人々の生活の様子など目に浮かぶようでした。

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2022/01/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

よかった。 夫への想いはもちろんありながら、石和への淡い想い。直接的には書かれていないけれど、感じた。 誰かの妻であることの不思議さ。夫のいろんなことを知っているけれど、何もかも知っているわけではないということ。 あと、島の言葉がリズム感があってよかった。

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2021/12/31

わからん。読んでる間ずっとある種の破滅の予感を感じさせられてて、不安で緊張を強いられてて、大した筆力だと感心した。ただ、この物語で何が語りたかったのかイマイチわからないし、分析してそれを言葉にしてわかったふりをするのはなんか無粋な気もする。

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2021/10/19

切羽や十字架、廃墟など色々象徴的なものが出てくるけれど、語り手の女性に共感できず、それらの意味も考えられず。私自身、恋愛小説が苦手なのかも

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2021/08/29

狭い島の中の養護教諭をしているセイ。 画家の夫と、東京からこの島にもどってきて、 古くから親しくしている老婆、そして小学校の先生や生徒たち、近所の人々。 みんなが知り合い。 そんな狭い世界の中に、東京から新任の音楽担当の石和という男がやってくる。 優しく穏やかな夫を愛しているが...

狭い島の中の養護教諭をしているセイ。 画家の夫と、東京からこの島にもどってきて、 古くから親しくしている老婆、そして小学校の先生や生徒たち、近所の人々。 みんなが知り合い。 そんな狭い世界の中に、東京から新任の音楽担当の石和という男がやってくる。 優しく穏やかな夫を愛しているが、どうしても石和が心にひっかかってしまう。 そして、波風ひとつない雰囲気の島に、投じられた小さな一石のように波紋が広がり・・そして・・・ 濃厚な恋愛でもない、純愛でもない、突き詰めたらこの物語は果たして「恋愛小説」なのかも分からない、そんなお話でした。

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2020/01/19

切羽とは掘り進めているトンネルの先のこと。 繋がったら切羽は無くなってしまう。 石和とセイとの関係性のことなのか...。 優しい夫に不自由の無い生活。 満たされているようで、心の隙間を乱すように石和の存在が浸食していく。

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