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虚夢 の商品レビュー

3.9

87件のお客様レビュー

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2009/10/07

8/3 図書館にて 購入予定 初めて読んだ作家さん 始まり方もインパクトがあり、最後の最後でのどんでん返し また他の作品も読んでみたい作家さん

Posted byブクログ

2010/04/27

精神疾患をもった通り魔に娘を殺され、自身も怪我をした母親。 母親の執念。 精神鑑定。精神疾患者の犯罪。その後のテーマ。 精神疾患の人達が哀しい・・・。

Posted byブクログ

2009/10/07

精神障害者に対する犯罪に切り込んでいる、面白いストーリーでした。 切り口が面白い。後半になってくると?、?ということが多くなって、種明かしで「あ、そうきましたか〜!」と妙に納得。 文章も読みやすく、ミステリー初心者にはいいかも。

Posted byブクログ

2009/10/04

薬丸さん作品二作目はこれにしました。 天使のナイフでは「少年犯罪」、今回は「心神喪失による犯罪」をテーマにしています。 またまた考えさせられます。 自分が娘だったら… 自分の息子だったら… 薬丸さんはこういうあまり表立って問題視されていない問題を提議してくれるのでとても考えさせ...

薬丸さん作品二作目はこれにしました。 天使のナイフでは「少年犯罪」、今回は「心神喪失による犯罪」をテーマにしています。 またまた考えさせられます。 自分が娘だったら… 自分の息子だったら… 薬丸さんはこういうあまり表立って問題視されていない問題を提議してくれるのでとても考えさせられます。

Posted byブクログ

2009/10/10

【愛娘を奪い去った通り魔事件の犯人は「心神喪失」で罪に問われなかった。運命を大きく狂わされた夫婦はついに離婚するが、事件から4年後、元妻が街で偶然すれ違ったのは、忘れもしない「あの男」だった】 話に引き込まれて一気に読んでしまった反面、 読後にはじっくり考えさせられる一冊となり...

【愛娘を奪い去った通り魔事件の犯人は「心神喪失」で罪に問われなかった。運命を大きく狂わされた夫婦はついに離婚するが、事件から4年後、元妻が街で偶然すれ違ったのは、忘れもしない「あの男」だった】 話に引き込まれて一気に読んでしまった反面、 読後にはじっくり考えさせられる一冊となりました。 話にはどんどん引き込まれていくのですが、 母親の姿が痛々しくて・・・ そして最後の手紙で明らかになった真実。。。 母親の4年間を思うと心が苦しくなり、 涙が止まりませんでした。 「刑法39条・・・心神喪失者の行為はこれを罰しない。心神耗弱者の行為はその刑を減軽する」 これをどう考えるか。。。 被害者側からだけでなく、 加害者側からも考えさせられる話でした。

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2009/10/04

今回は精神障害を患った人間による通り魔。 精神鑑定の結果、問題責任能力がないと判断されて罪には問われなかった犯人。 うーん・・・こういう場合どうなるんだろうか。 実際に事件は起こり、けれどその責任は犯人に問えない。 理想としては、法治国家である以上法律に照らし合わせ、理性的に公...

今回は精神障害を患った人間による通り魔。 精神鑑定の結果、問題責任能力がないと判断されて罪には問われなかった犯人。 うーん・・・こういう場合どうなるんだろうか。 実際に事件は起こり、けれどその責任は犯人に問えない。 理想としては、法治国家である以上法律に照らし合わせ、理性的に公正さを求めていく事だと思う。 けれど、遺族も一人の人間である以上、奪われた悲しみや苦しみを犯人に向ける憎しみに変えてしまうのは自然だ。 そのバランスが難しい。 社会能力の低い人を誰かが手助けしようにも、皆が皆そのような状況にあるわけではない。 かといって国が犯罪予防(まだ起こっていない未来)のために個人を管理するような事はあってはならない。 より多くの人が納得する、といっても、多くの人は被害に会っていないわけだから、当事者の声が少数になってしまうのだろうか。 あ、ちなみに話の方は・・・もうちょい掘り下げて書けばもっと面白かっただろうに、残念。 この人の問題提起は面白いけど、進め方がなぁ・・・

Posted byブクログ

2009/10/04

この人の作品は本当に素晴らしい 雫井脩介と似たところもあるけど 被害者側の葛藤と陰鬱とした展開は本当に良い。 かなり綿密な取材もされているだろうから あんまり早いページでの執筆は望めないかなー

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2011/07/16

これも刑法39条をテーマにしたもの。被害者からみれば、そして被害者の家族からみれば失われたものはかけがえがなく、刑法39条の適用によって罪に問われないことにやりきれない怒りを感じるだろう。でも逆にみれば加害者も加害者にならざるを得ない状況があったのだろうし・・・。主人公もやり場の...

これも刑法39条をテーマにしたもの。被害者からみれば、そして被害者の家族からみれば失われたものはかけがえがなく、刑法39条の適用によって罪に問われないことにやりきれない怒りを感じるだろう。でも逆にみれば加害者も加害者にならざるを得ない状況があったのだろうし・・・。主人公もやり場のない怒り、どこへ向けていいかわからない感情にスッカリ荒れ果てた生活をしていた。彼の元妻がやろうとしたことは社会への復讐。でもやはりそれは違うなと思う。作者自身もこの重いテーマに苦しんでいるのか、どうもすっきりとはしない結末なのだが、それでも立直りの兆しを感じさせる終わり方は好感が持てる。

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2009/10/04

愛娘を奪い去った通り魔事件の犯人は「心神喪失」で罪に問われなかった。運命を大きく狂わされた夫婦はついに離婚するが、事件から4年後、元妻が街で偶然すれ違ったのは、忘れもしない「あの男」だった。 意外な展開でストーリー自体はおもしろかったが、後半は描き方が少しご都合主義で雑かな。

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2009/10/04

三上孝一・佐和子夫妻は4年前に娘留美を通り魔で失った。しかしその犯人藤崎は統合失語症と診断され、刑法39条規定(心神喪失)により罪に問われることはなかった。煮え切らない中、三上は佐和子と離婚。その佐和子から突然「藤崎を見た」という連絡が入り・・・。 「心神喪失の者はこれを罰しな...

三上孝一・佐和子夫妻は4年前に娘留美を通り魔で失った。しかしその犯人藤崎は統合失語症と診断され、刑法39条規定(心神喪失)により罪に問われることはなかった。煮え切らない中、三上は佐和子と離婚。その佐和子から突然「藤崎を見た」という連絡が入り・・・。 「心神喪失の者はこれを罰しない」という、誰もが一度は疑問に思う刑法39条規定と正面から向き合った作品。 このような作品はストーリーそっちのけで深すぎる問いや主張といったほうに流れがちだが、 本作はあくまで物語としての面白さを重視しているところが素晴らしいと思う。 設定も無理がないし、キャバ嬢ゆき・医師松岡という脇役も無理なく効果的。 最後にあっと驚く展開も待っていて読後感もとてもよかった。 オススメです。

Posted byブクログ