虚夢 の商品レビュー
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精神病患者の犯罪。 やはり正確な判断は医者にでも難しい。 全ての者が、その通りだとは判断しがたい。 そんな中での刑法39条。 被害者、被害者家族が守られる、そんな事しか浮かばない。 但し、精神病患者もイメージで解釈されてしまう、 そんな事も思い、ジレンマにたどり着く。 それでも被害者、被害者家族が守られるべきだ。
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久々に読んだけど やっぱり薬丸岳だなー 今まで読んだのは これ含めて3つだけだけど どれも問題提起する作風?で 傷は癒えないまんま終わるストーリーだった 予想通りだったけど ちょっとオッ?となる部分もあったし 薬丸岳らしいお話なので 他の作品が好きならこれも読みやすいとオモウ...
久々に読んだけど やっぱり薬丸岳だなー 今まで読んだのは これ含めて3つだけだけど どれも問題提起する作風?で 傷は癒えないまんま終わるストーリーだった 予想通りだったけど ちょっとオッ?となる部分もあったし 薬丸岳らしいお話なので 他の作品が好きならこれも読みやすいとオモウ 暗い話だけど とても読みやすい 星は安定の3つで
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凶悪事件が起こる度決まって印籠のようにかざす刑法39条。 ニュースを見るたびまたか、とうんざりする。 まさに自分が抱えている疑問をうまく言葉にしてもらった。 加害者側の視点もあるので偏りすぎていないところもよい。 そしてサスペンスとしても読めるし、文章も重いテーマなのに...
凶悪事件が起こる度決まって印籠のようにかざす刑法39条。 ニュースを見るたびまたか、とうんざりする。 まさに自分が抱えている疑問をうまく言葉にしてもらった。 加害者側の視点もあるので偏りすぎていないところもよい。 そしてサスペンスとしても読めるし、文章も重いテーマなのに 軽いくらいにさらっと読めてしまった。 「天使のナイフ」でも感じたことだけど、丁寧に純粋にテーマに 向き合っている。青臭ささえ感じてしまうほど真摯。 そのせいでテーマが変わっただけで一緒の作品を読んでいるようだった。それがこの人の持ち味なのかも知れない。 あと映画「39」とダブるためオチが斬新さに欠けたので★4。
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刑法39条がテーマ、心神喪失者は罰せられない。3歳の娘が通り魔に殺された親が主人公。テーマが重いが、少しだけ読むつもりだったのが最後まで一気に読まされた。読んでるうちは力が入ったが、読み終わると力が抜けた。娘の父の葛藤、母の強さ、そしてゆきちゃんなんだ……ゆきちゃんにやられた。
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衝撃だった。 精神疾患の犯罪は興味深いテーマ。被害者や遺族からすればやりきれないし、でも加害者とその周りの人もやりきれない。(精神疾患が偽りでなかったら) 精神疾患の心の底は他人にはわからない。ではどうしたらいいのか。。。 医療界に身を置くものとして考えても考え尽くせない題材。 ...
衝撃だった。 精神疾患の犯罪は興味深いテーマ。被害者や遺族からすればやりきれないし、でも加害者とその周りの人もやりきれない。(精神疾患が偽りでなかったら) 精神疾患の心の底は他人にはわからない。ではどうしたらいいのか。。。 医療界に身を置くものとして考えても考え尽くせない題材。 ふう。。。
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おもしろかったー!! はじめての作家だったのだけど、 文章は無理なく読める程度には上手で、 スピード感がすごい! 読み始めたら止まらなくなってしまいました。 表現に多少陳腐なところがあるのが惜しかったかな~ 最後のほうのどんでんがえしのすごいことといったら! 佐和子の手紙のあたりから想像もつかないことが連続で起きて、 えっ!?って言っちゃうことばっかり。 乖離性遁走というものを、 はじめて知りました。 吉田修一「悪人」にも似た作品。 罪ってなに?って思いました。
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愛娘を奪い去った通り魔事件の犯人は「心神喪失」で罪に問われなかった。運命を大きく狂わされた夫婦はついに離婚するが、事件から4年後、元妻が街で偶然すれ違ったのは、忘れもしない「あの男」だった(amazonより抜粋) 読み始めた途端から、これは面白いと思ってしまった。 そのまま読み...
愛娘を奪い去った通り魔事件の犯人は「心神喪失」で罪に問われなかった。運命を大きく狂わされた夫婦はついに離婚するが、事件から4年後、元妻が街で偶然すれ違ったのは、忘れもしない「あの男」だった(amazonより抜粋) 読み始めた途端から、これは面白いと思ってしまった。 そのまま読み続けたら2時間くらいであっという間に読めてしまいました。 それくらい興味深く、早く続きをとページを捲ってしまった。 これらの登場人物がどう繋がっていくのか、その期待が大きかったです。 心神喪失で無罪になること。 殺されてしまった娘、バラバラになった家族。精神が磨耗されていく母。 文章を読んでいくにつれ、この世界観にすぐに入り込むことが出来ました。 そして最後の結末が非常によかったです。 「そうだったの?」という展開が上手い。 薬丸さんは上手いなぁと痛感しました。
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刑法39条をテーマにした小説。天使のナイフに引き続き、またもや色々と問題がある法律をもとにしたミステリー。つくづく法律と現体制の矛盾を認識させてくれたよい本であった。
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精神を病んだ男による無差別殺人。青年は無罪で、数年後には自由になっていた。この男に娘を殺され、自らも重症を負った女性は、辛くも生還したが、精神は既に病んでいた。恨みを抱えた彼女のとった行動とは..的な話。 一体誰が悪いのか。誰が罰せられるべきなのか。精神疾患は誰が決めるのか。そん...
精神を病んだ男による無差別殺人。青年は無罪で、数年後には自由になっていた。この男に娘を殺され、自らも重症を負った女性は、辛くも生還したが、精神は既に病んでいた。恨みを抱えた彼女のとった行動とは..的な話。 一体誰が悪いのか。誰が罰せられるべきなのか。精神疾患は誰が決めるのか。そんなテーマにひとつの答えを出していて、ラストはちょっと予想外。
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誰に視点を置くかで見方が様変わりする考えさせられる良い作品。 登場人物が少ない分、一人一人に感情移入しやすくて良いと思った。 障害者犯罪が題材だが、それ以上に夫婦の絆について深く考えさせられた。 昨日まで当たり前にあった幸せが他人の手で奪われるなんて悲しすぎる。 復習の為に身を...
誰に視点を置くかで見方が様変わりする考えさせられる良い作品。 登場人物が少ない分、一人一人に感情移入しやすくて良いと思った。 障害者犯罪が題材だが、それ以上に夫婦の絆について深く考えさせられた。 昨日まで当たり前にあった幸せが他人の手で奪われるなんて悲しすぎる。 復習の為に身を削って、そんなことの為にしか生きていけないなんて・・・ 夫婦だった頃の温かさが伝わったからこそ、現在の虚しさが引き立つ悲しい作品。 東野圭吾の「秘密」に似た妻の愛を感じた。 ただ、蓋を開けると全部つながっていました的なオチは求めていないので止めてほしかったな〜。
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