東京島 の商品レビュー
無人島に漂着した人々が極限状態のなかで様々な本性を剥き出しにしていく過程がリアルに描かれていた。極限状態では人間の弱さ、狡さが顕著に現れるのだなと思える内容で読後感はよくないがなぜかひきこまれる作品でした。
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とにかく人間描写がエグく、グロい 文化という後ろ盾を失った人間の描写が生々しかった 文化的な生活が送れる世界に生まれて本当によかった 心からそう思える作品でした 爽快感は一切得られないが、それがこの本の本質だと思う
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この人やっぱりすごい。 なかなかここまでのヒトの汚さを書ける人はいないと思う。 過酷な状況の中でも求められる喜び。 そこから堕ちていく不安。 なにも持っていないからこそ 一瞬で変わる上下関係。 この人のすごさは 終わりも常にムカムカしたまま終わる感じ。 うん繰り返しになります...
この人やっぱりすごい。 なかなかここまでのヒトの汚さを書ける人はいないと思う。 過酷な状況の中でも求められる喜び。 そこから堕ちていく不安。 なにも持っていないからこそ 一瞬で変わる上下関係。 この人のすごさは 終わりも常にムカムカしたまま終わる感じ。 うん繰り返しになりますが 桐野夏生は病んでるときに読むのは止めましょう。
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※このレビューにはネタバレを含みます
清子の思想がぶっ飛んでいて着いていけない部分もあった。醜悪な部分もあるのに、人間の逞しさを感じる。ウジウジ悩んでいたけど、強く生きて行けそうな気分になる。
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数年ぶりに読書を再開するきっかけになった本です。 読了までに数ヶ月もかかってしまいましたが、桐野夏生の本を読み始めるきっかけにもなりました。
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無人島に流れ着いた夫婦と若い男たち。サバイバル全開、さすが桐野さん。 映画の主役はミスキャストじゃないかな。見てないけど。
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南海の孤島に漂流で流れ着いた46歳の清子と夫、そしてその後漂流してきた日本の若者たち約20人と中国から流れ着いた若者11人、サバイバル?の末、夫や何人かが死に32人の島民は女は清子1人に。そこで行われる世界は性的倒錯など何でもありの世界。常識ではありえない舞台設定の下に、人間の本...
南海の孤島に漂流で流れ着いた46歳の清子と夫、そしてその後漂流してきた日本の若者たち約20人と中国から流れ着いた若者11人、サバイバル?の末、夫や何人かが死に32人の島民は女は清子1人に。そこで行われる世界は性的倒錯など何でもありの世界。常識ではありえない舞台設定の下に、人間の本性を追求しようとした本なのでしょうか?意図がよく分からないですが、最後に清子が誰の子供かが分からずに生んだ双子の男女がそれぞれ 成長し、一人は独立国・東京島で国王就任というメルヘンティックな結論に。、そして一人は日本で過去を振り返る?ここになると、普通の感性に戻ったようなホッとするような気がしました。この著者の本はいつもおどろおどろしさを感じ、読後感は後味が悪いものがあります。途中まではそんな感じですが、最後に救われたように思うのですが、それではこの本は一体、何をいいたかったのか?一つの童話?(あまりにも異常な大人の世界の・・)ということになるのでしょうか。
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久しぶりに読むのに時間がかかってしまった。 のは時間の前後関係が捉えづらかったからなんだろうか。 主体がころころと入れ替わるからなんだろうか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
清子はトーキョー島と名付けられた無人島で生活している。たった一人の女性として。始めは女王のように君臨していたが、自らの裏切りによりその座はなくなってしまう・・・。 作者は過酷な無人島生活が段々と人々の心を狂わせ、それでも生きていく様を緻密にリアルに描いている。 それにしても清子は強くて弱い。狡猾で抜け目なくそれでいて優しさもあり。なんだかんだいいながらも自分の娘はきちんと育てるし。このくらい強かったらどこでも生きていけそうだわw 話は逸れるが映画版のヒロイン木村多江はないかな。誰が見ても丸々と太った白豚じゃないし。
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読後感もやー。なんか疲れた。共感して入り込めるキャラがいなかった。極限状態だとこんなもん?続きが気になり最後まで一気に読めた。
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