夜市 の商品レビュー
恒川光太郎と書いて、つねかわこうたろう と読む。夜市をよみました。これはホラー小説なのか? スーパーファンタジーのSFか、いや日本の昔話でした。昔昔ではなくて、今現在の物語。異世界ものライトノベルではなくて、異世界今物語小説。 表紙の金魚、魚はどこにも物語の中には出てこない。
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妖怪、物の怪… この世ではない不思議な場所… なんでしょうか…こういう作品を読むと日本人で良かったなぁと思います。 怖いけど、切なくて美しく心が震えるこの感じ 四季折々の美しい風景、怖いくらい美しい夕焼け 子供の頃のわけもなく怖くなる場所、情景がたしかにあった。 二編とも決し...
妖怪、物の怪… この世ではない不思議な場所… なんでしょうか…こういう作品を読むと日本人で良かったなぁと思います。 怖いけど、切なくて美しく心が震えるこの感じ 四季折々の美しい風景、怖いくらい美しい夕焼け 子供の頃のわけもなく怖くなる場所、情景がたしかにあった。 二編とも決してハッピーエンドではないけれど 納得のいく終わり方でした。 読後なぜか心のザワザワが治りません(*_*)
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ホラー小説とありますが、全然ホラーじゃなかったので、自分には助かりました笑 不思議な話って感じです。表題作もいいですが、二作目の風の古道のが自分は好きでした。物語の着地点が分からないので、最後までハラハラしながら読みました。
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最初に『夜市』のあらすじを読んだ時、「これもよくある『この世ではない世界で開かれている市場で普通では買えないものを買う』系のストーリーなのだろうな」と高を括り、しかしそのような話が好きだったので購入を決意しました。 この『夜市』の特徴は、市場の客となる登場人物に〝以前にも市場...
最初に『夜市』のあらすじを読んだ時、「これもよくある『この世ではない世界で開かれている市場で普通では買えないものを買う』系のストーリーなのだろうな」と高を括り、しかしそのような話が好きだったので購入を決意しました。 この『夜市』の特徴は、市場の客となる登場人物に〝以前にも市場を利用した経験がある〟ことだと思います。他だと〝初めて市場を訪問〟し、〝初めて市場を利用(何かを買うなど)〟することを通してストーリーが展開するパターンが多いと考えているのですが、『夜市』では〝以前にも市場を利用した経験がある〟顧客と出店者の駆け引きが大変面白かったです。 また『風の古道』も、〝道〟や〝旅〟という興味深い内容でした。 この本には以上のふたつの作品が扱われていましたが、ふたつとも登場人物同士の縁と、起こった出来事の種明かし、どんでん返しが特に面白いことが共通していました。この方の作品は初めて拝読しましたが、他の作品も是非読ませて頂きたいです。
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'21年10月4日、読了。KindleUnlimitedで。恒川光太郎さんの小説、初です。 表題作「夜市」よりは、「風の古道」の方が、僕には合っていたかな…。 「夜市」は、読み始めると、「ん?以前に読んだか?それとも、映像で観た?」と、感じました。知っているような…...
'21年10月4日、読了。KindleUnlimitedで。恒川光太郎さんの小説、初です。 表題作「夜市」よりは、「風の古道」の方が、僕には合っていたかな…。 「夜市」は、読み始めると、「ん?以前に読んだか?それとも、映像で観た?」と、感じました。知っているような…でも、読んではいないと思うし、映像作品にもなっていないようで。「???」、という不思議な感じが。 「風の古道」…今迄経験したことの無い、不思議な話でした…。これが、恒川ワールド?確かに、独特の魅力があるなあ、と…他の作品も、読んでみようかな、と思いました。
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京都旅行中に読み出して、読むのが止まらなくなった。 本の世界に入りこんで、読み終わった後もまだ旅していたいような、寂しい感じがした
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夜市、風の古道どちらもよかった。 本の世界に没入してしまい、 読者も読み終わってやっと 現実の世界に戻ってきた感覚を得る。 こんな異世界が日常に潜んでいると思いながら 生活するのは少し怖いがワクワクする。
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ホラーと思って読んだが怖さはなく、人間のあたたかさを感じた。 2つのお話が収録されているが、どちらも普段の生活と並行した異世界(死の世界?)であれこれ物語が進んでいく。物語の設定は壮大だが、全てが繋がっていて、最終的には変わらない(実際変わってはいるが曖昧な記憶になっている)感じ...
ホラーと思って読んだが怖さはなく、人間のあたたかさを感じた。 2つのお話が収録されているが、どちらも普段の生活と並行した異世界(死の世界?)であれこれ物語が進んでいく。物語の設定は壮大だが、全てが繋がっていて、最終的には変わらない(実際変わってはいるが曖昧な記憶になっている)感じが、夢の中のような、幼いある日の朧げな記憶のような懐かしさを覚えた。 正直ホラーという先入観があったため拍子抜けしたが、じわじわ心に沁みる作品だった。(夢にまで見た)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ホラーの分類だけど、少し不思議、少し優しいテイストが入って、どこかが懐かしい原風景をみるような読後感になっている。ただし、二篇とも、決定的な別れをそっと優しく突きつけてくるので、読後感は、ちょっと寂しくなる。このバランスは素晴らしかった。 夜市でホラー大賞を受賞したとのことだけど、自分は『風の古道』の方が好きだなあ
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2021/09/19再読 不思議さと気味の悪さがこれほどまでに同居した世界観はやはり恒川光太郎ならではだなと 怖いのに惹かれてしまう感覚と、読後の何とも言えない気持ち 人間以外の世界がメインなのに、良くも悪くも人間の感情や欲が強く影響しているところも好き
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