夜市 の商品レビュー
めちゃくちゃ面白かったです。幻想的な世界に入り込んでしまう話ではあるものの、決して冒険!って感じではなくて、現状をどうにかしないといけない…と行動しているのが、とてもリアルでした。主人公たちを受け入れる幻想の世界側も、いかにも幻想の世界面して近づいてくるのではなく、生々しさを感じ...
めちゃくちゃ面白かったです。幻想的な世界に入り込んでしまう話ではあるものの、決して冒険!って感じではなくて、現状をどうにかしないといけない…と行動しているのが、とてもリアルでした。主人公たちを受け入れる幻想の世界側も、いかにも幻想の世界面して近づいてくるのではなく、生々しさを感じられるのが凄く面白かったです。 ちょっとジブリっぽいなぁと思ってたら、同じような感想を書いてる人が他にもチラホラいて笑ってしまいました。 手軽に読めるし、面白いし、他の人にもオススメできる一冊です。
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異世界に迷い込む2つの中編 淡々と書かれる世界観の描写が秀逸 風景や、そこにいる生き物たちの独特な描かれ方に 想像力が掻き立てられ、引き込まれる 世界の中の理にも説得力がある、良い不思議小説だった
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ファンタジー二作。 どちらも今の世界と異世界(妖怪系?)の両方を行き来する話。 ホラーというよりファンタジーで、どちらも懐かしく切ないという感覚になった。 後半の最後の語り(みんな迷っている)で現実に引き戻され何とも言えないエモい感覚となった。
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人間の常識が通じない妖怪の世界に 迷い込む系ホラー。 夏の夕暮れの濃い影の中に、 深夜の切れかけた電柱の下に、 歪んだ自転車が放置された細い路地裏に、 きっと誰でも、 一度はぞわっとしたことがあるだろう。 聞こえるはずの生活音が遠のいて、 これ以上近づかない方がいいという直感を...
人間の常識が通じない妖怪の世界に 迷い込む系ホラー。 夏の夕暮れの濃い影の中に、 深夜の切れかけた電柱の下に、 歪んだ自転車が放置された細い路地裏に、 きっと誰でも、 一度はぞわっとしたことがあるだろう。 聞こえるはずの生活音が遠のいて、 これ以上近づかない方がいいという直感を 感じたことがあるだろう。 もしかしたら 案外そばにあるかもしれない別の世界は 我々の世界と違うルールで動いている。 何でも売っていて取引しないと出られない「夜市」、 死者の往来する「古道」。 なんだかリアルでとびきり恐ろしかったのは、 人に害をなす“何か”ではなく ただそこにある“別世界”が相手だということ。 迷い人の有無なんて関係なく、 取るに足らないものとして無視して、 淡々と無慈悲に、 いつも通り別世界が動いてるだけってこと。 迷い人を排除しようという 悪意みたいなものがあるなら恨めもするけど、 これじゃあ迷い込んだこちらが異端で、 何をされても文句は言えないってこと。 偶然迷い込んでしまっただけだけど 元の世界に変えるには 相応の犠牲を払わなくてはならない。 「でも仕方ないよね。 運が悪かっただけかもしれないけど、来たからには この世界のルールに従ってもらうからね。」 という、理屈の通った不条理が苦しい。 あと、別世界にも美しい景色があり、 安らぎがあり、優しさや情や正義や、 あたたかいものや正しいものがある、っていうのも なんだか切なかった。 別の世界ってだけで、 悪の世界ってわけではないのだ。 幼い頃に感じた 「なんとなくこわい」感覚がよみがえるようで、 『夜廻』を思い出した。 ちょっと新しい恐怖体験でとてもよかった。
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ホラーではなく、ファンタジーでした。 読了後はジブリを観た後の、なんとも言えない感じになりました。 ジブリ が好きな方にオススメです。
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夜市と風の古道の2つの物語が収録されていて、どちらも霊的な要素があり、薄ら寒いが哀愁漂うお話だった。心に空いた穴はそのままに、人は歩き続けなければならないといった喪失感への向き合い方が話の根幹にあるように思えた。
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著者のデビュー作「夜市」と「風の古道」の二編からなる中編小説。どちらもキーワードは、『永久放浪者』ではないだろうか。「夜市」では弟から兄が、「風の古道」では迷い込んだ子供たちの案内人が、その世界で生きて(?)行くことになる。二作とも同じ雰囲気の作品で、話が隣り合っているような気分...
著者のデビュー作「夜市」と「風の古道」の二編からなる中編小説。どちらもキーワードは、『永久放浪者』ではないだろうか。「夜市」では弟から兄が、「風の古道」では迷い込んだ子供たちの案内人が、その世界で生きて(?)行くことになる。二作とも同じ雰囲気の作品で、話が隣り合っているような気分になった。楽しめた。
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日本ホラー小説大賞受賞作。 ホラーよりはファンタジー色の強い作品のため、ホラーが苦手であっても難なく読める。 掲載されている2つの作品が、どちらとも人間の世界とそことは別の世界が入り混じった話を描いていて、何だか不思議な気持ちになった。
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ホラー小説だけど、ファンタジーに違い世界観。千と千尋の神隠しのような感覚。夜市と風の古道の2つの中編小説。個人的には風の古道が好きだった!久しぶりに異世界に入りこめる作品を読んで、小説の醍醐味だなぁと改めて感じました!
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怖い話だと意気込んでみたら、ダークファンタジーみたいな話だった。 みんなが言う割にはそこまで面白くはなかった印象。
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