夜市 の商品レビュー
2つの物語とも独特の世界観が引き込まれてしまった。ホラーに分類されていますが、全く怖くなかったです。夜市、風の古道とも違った魅力があり、まるで自分がその世界にいるような描写が、見る側の心を惹きつける作品だと思います。
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友達が読んでいた本が気になって初めの方だけ見たら内容が面白すぎて図書館に行って借りて読んだ。めちゃくちゃ面白かった
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寝苦しい夜を涼しく過ごそうと、少し緊張しながら読み始めたが、期待は見事に裏切られた。現実世界のすぐそばにある不気味な異世界の話なのに、2話ともにある種の安心感とあたたかさを感じながらじっくりと読むことができた。 巧みだか読みやすい文章によってどんどん世界に引き込まれ、時間が過ぎる...
寝苦しい夜を涼しく過ごそうと、少し緊張しながら読み始めたが、期待は見事に裏切られた。現実世界のすぐそばにある不気味な異世界の話なのに、2話ともにある種の安心感とあたたかさを感じながらじっくりと読むことができた。 巧みだか読みやすい文章によってどんどん世界に引き込まれ、時間が過ぎるのを忘れてしまう。「ホラーというよりファンタジー」という他の方々の書評に納得。 こんな夏夜の過ごし方も、いいものだ。
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夏の日にゆっくりと味わいながら読むのにぴったりな一冊。 ゾクゾクする様なストレートな怖さは無いが、民間伝承の様な不気味さが漂い、空恐ろしさが染み渡る文体がある意味心地よい。
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めちゃくちゃ好みの文体と作風。 風の古道は泣いてしまった。 解説にもありましたが、奇をてらったような言葉は無いのに、異世界に自分も迷い込んでしまったかのような、魔法にかけられたような気持ちになって、ああ、帰りたくないなあって思っちゃった。
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ゾクゾクするような怖さは無かったが、こちら側の世界と近しいところに存在する異形の世界をリアルに感じることができてとても引き込まれた。一軒もこちらに玄関を見せない家々が並んでいる舗装されていない古道など不気味で面白かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
夜市 表題 凄い話だった。 この世の世界ではないところで開かれている夜市…何かを購入しないと永遠に囚われる。お代はなんでも可。このなんでもっていうのが恐ろしい。 兄は分かっていたのだろうか。自分に付き合ってくれた紳士が探してた自分の弟だったと。 夜市に取り残されたら、どうなるんだろう? 風の古道 古道、という物凄い軽い言葉がとても重い。 古道のものは古道のもの、この世とあの世の狭間、とも言うべき?中山星香的に言えば、「妖精の道」がそれに当たるのかなーなんて思ったり(^_^;) 主人公に最初に道を教えたおばさんは、親切心だったと思う。「寄り道をせずに行け」ってわざわざ教えてくれてるわけだし。 コモリのような人間も中に入れる辺り、人間性とかはあまり関係なく、昔修行をした修験者の血筋がたまに紛れ込んでくる、ていうのはちょっと腑に落ちない。血筋で決まるのなら、修行を積む意味なくない?となんとなく思ったり。 この世でもあの世でもない。どこの世界に属してるのかわからない。わからない、が一番怖いんだろうなあ。 面白かった
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欲しいものが手に入る、ただし必ず何か買わなければ出られない夜市というおもしろい設定を兄側からと弟側から読めたのがよかった。誰も救われない物語。ぞわっとくる。
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恒川光太郎さんの中でも初めて読んだ作品。恒川さんが描く世界観は独特で、妖しさと美しさと懐かしさが混じり合ったような雰囲気。 ファンタジーではなく和風の幻想世界のお話、いうのが正しいか。自分はこの世界観がとても気に入った。
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ほの暗く切なく、暖かさも含んでる。 短編でとても読みやすかった。 幼い頃に感じてた様な不気味な異世界を具現化したような本だった。
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