夜市 の商品レビュー
久しぶりに物語の展開に夢中になった。 ファンタジーのようなホラーのような、 ものすごく刹那的でありながら永遠を感じるお話。 夜市や古道で起こったすべての出来事は現代の世の中にも通ずるかもしれない人の営みで、本当に人は奇しくも愛しい生き物であるなあと再認識させられた。 ああ読...
久しぶりに物語の展開に夢中になった。 ファンタジーのようなホラーのような、 ものすごく刹那的でありながら永遠を感じるお話。 夜市や古道で起こったすべての出来事は現代の世の中にも通ずるかもしれない人の営みで、本当に人は奇しくも愛しい生き物であるなあと再認識させられた。 ああ読書は本当に最高の娯楽だ。
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表題作と、もう一編。計2作の収録。 どちらも、読後感に残る物悲しさと、少しの切なさが、とても良い。 ホラーと言うよりは…日本のどこかに、本当にあるのかも知れないという、ファンタジーの様なお話だと思う。どちらも、伏線の回収が見事で、短いながらも「おぉ…」となった。 まだ著者の作品...
表題作と、もう一編。計2作の収録。 どちらも、読後感に残る物悲しさと、少しの切なさが、とても良い。 ホラーと言うよりは…日本のどこかに、本当にあるのかも知れないという、ファンタジーの様なお話だと思う。どちらも、伏線の回収が見事で、短いながらも「おぉ…」となった。 まだ著者の作品は、他に短編集の"竜が最後に帰る場所"しか読んだことがないが…それに収録されている"夜行の冬"のような空気感が、とても素敵だと思う。
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昔、読書仲間からススメて頂いた本。ホラーという事で敬遠してたのだけれど、読み始めたら独特の世界観に引き込まれて一気に読み終えた。表題の『夜市』も面白かったが、自分としては断然『風の古道』が好み。
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再読ですがいつも、この幻想的な世界にすっと入っていけます。異界に入り込んだ事は無い(と思う)けれど、どこか懐かしい感覚。 独自の容赦ないルールがあるのが異界を感じさせます、「夜市」も「風の古道」も。風の古道は特にノスタルジーがたいへんありました。「私」は何も成長しなかったし何も変...
再読ですがいつも、この幻想的な世界にすっと入っていけます。異界に入り込んだ事は無い(と思う)けれど、どこか懐かしい感覚。 独自の容赦ないルールがあるのが異界を感じさせます、「夜市」も「風の古道」も。風の古道は特にノスタルジーがたいへんありました。「私」は何も成長しなかったし何も変わらない、って言ってたけれど、古道を旅する前と後では確かに変化したと思います。「私」の心の中には、いつも古道の風が吹いてるんだろうな。
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異界か… 人と人以外が交わる。 何かの拍子に交わる。人の世界のすぐ隣りにあるけど、行けない… 「夜市」も「風の古道」もそんな感じの世界やな。 この世界では、凄いものが何でもあったり、いたりする。 でも、人が調子に乗ってムチャすると痛い目に会う。痛いというより、その存在自体が…有無...
異界か… 人と人以外が交わる。 何かの拍子に交わる。人の世界のすぐ隣りにあるけど、行けない… 「夜市」も「風の古道」もそんな感じの世界やな。 この世界では、凄いものが何でもあったり、いたりする。 でも、人が調子に乗ってムチャすると痛い目に会う。痛いというより、その存在自体が…有無を言わせぬ明確なルールがあって、それを破るとアウト(ーー;) 怖いようで、身近で親近感あるという感じの怪しい作品やわ。 まさに異界小説やな。 ちなみに「夜市」は、何かどっか高架下にある闇市みたい。違法なもん色々売ってる。まっ!「夜市」みたいなのは売ってないけど、ある意味、新世界、イヤイヤ、異世界^^;
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佐伯ポインティさんがお勧めされていたので読んでみた。 ホラー系は苦手で読んだことなかったが、グロテスクな話ではなくどちらかというとファンタジーの要素が強い。 パラレルワールドとも違う、日常の一歩先の異空間。もし自分がうっかり踏み込んでしまったら…と想像するのも醍醐味。 ストーリー...
佐伯ポインティさんがお勧めされていたので読んでみた。 ホラー系は苦手で読んだことなかったが、グロテスクな話ではなくどちらかというとファンタジーの要素が強い。 パラレルワールドとも違う、日常の一歩先の異空間。もし自分がうっかり踏み込んでしまったら…と想像するのも醍醐味。 ストーリー展開のスピード感が強く、ジェットコースターに乗ったような感覚に襲われた。 読んでいてあれこれ考えたり推理している間がないのでミステリーが好きな人には不向きかも。
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ホラー小説ではあるが、、 映像化するともっと面白いかもしれない。 なんというか少し切ない話だった。
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2つの物語とも独特の世界観が引き込まれてしまった。ホラーに分類されていますが、全く怖くなかったです。夜市、風の古道とも違った魅力があり、まるで自分がその世界にいるような描写が、見る側の心を惹きつける作品だと思います。
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友達が読んでいた本が気になって初めの方だけ見たら内容が面白すぎて図書館に行って借りて読んだ。めちゃくちゃ面白かった
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寝苦しい夜を涼しく過ごそうと、少し緊張しながら読み始めたが、期待は見事に裏切られた。現実世界のすぐそばにある不気味な異世界の話なのに、2話ともにある種の安心感とあたたかさを感じながらじっくりと読むことができた。 巧みだか読みやすい文章によってどんどん世界に引き込まれ、時間が過ぎる...
寝苦しい夜を涼しく過ごそうと、少し緊張しながら読み始めたが、期待は見事に裏切られた。現実世界のすぐそばにある不気味な異世界の話なのに、2話ともにある種の安心感とあたたかさを感じながらじっくりと読むことができた。 巧みだか読みやすい文章によってどんどん世界に引き込まれ、時間が過ぎるのを忘れてしまう。「ホラーというよりファンタジー」という他の方々の書評に納得。 こんな夏夜の過ごし方も、いいものだ。
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