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木曜日だった男 の商品レビュー

3.6

38件のお客様レビュー

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2023/10/07

コツコツ光文社古典新訳文庫の時間です 『ブラウン神父シリーズ』で有名なチェスタトンの著作 もちろん『ブラウン神父シリーズ』は全て持ってました 古典ミステリオタクの本棚に『ブラウン神父シリーズ』が並んでないなんて有り得ない すごく面白かったけど、すごく難しかった記憶がうっすらと...

コツコツ光文社古典新訳文庫の時間です 『ブラウン神父シリーズ』で有名なチェスタトンの著作 もちろん『ブラウン神父シリーズ』は全て持ってました 古典ミステリオタクの本棚に『ブラウン神父シリーズ』が並んでないなんて有り得ない すごく面白かったけど、すごく難しかった記憶がうっすらと… で、本作です 読んだこともあるような気がするんですが、ちょっと思い出せんかったな 内容的には全く意味わからんかった 意味分からんかったけど面白かった なんで?(知らんわ!) 結局キリスト教的世界観みたいなんを理解するのって無理なんだと思うんよね 完全に諦めちゃってる極東の島国の人間に「面白かった」と感じさせる なんか良く分からんけどやっぱチェスタトンてすごい 追記)先日おびーが読んでいたクトゥルフも同じ南條竹則さん訳だった 通ずるところがあるようなないような(どっちやねん!)

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2022/11/08

彼らは結局、意図的に集められて存在しないものを疑心暗鬼に追っかけてたってことなのかな おとぎ話みたいで面白かったけど、『日曜日』がなんで彼らを手のひらの上で踊らせたのかが全然読み取れなかったな...最後にサイムが真理を突いたようなことを言ってたけどそれが本当に『日曜日』の意図なの...

彼らは結局、意図的に集められて存在しないものを疑心暗鬼に追っかけてたってことなのかな おとぎ話みたいで面白かったけど、『日曜日』がなんで彼らを手のひらの上で踊らせたのかが全然読み取れなかったな...最後にサイムが真理を突いたようなことを言ってたけどそれが本当に『日曜日』の意図なのかな...分からんかった... そもそも結局ここでいう『無政府主義者』ってなんだったんだろ... また読み直したい

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2022/04/21

”探偵小説”というよりは、冒険小説とかファンタジーホラー、ですね。調子に乗って読んでいれば面白いのだが、一回何かで間隔を開けてしまうとなかなか世界に入れない。副題の「一つの悪夢」の意味が読み終わってわかった。なぜか星新一の『夢魔の標的』を思い出したが、短編作家の書いた数少ない長編...

”探偵小説”というよりは、冒険小説とかファンタジーホラー、ですね。調子に乗って読んでいれば面白いのだが、一回何かで間隔を開けてしまうとなかなか世界に入れない。副題の「一つの悪夢」の意味が読み終わってわかった。なぜか星新一の『夢魔の標的』を思い出したが、短編作家の書いた数少ない長編、という趣が共通するように思う。 挟まっていたレシートを見たら2009/1/6に買った本だった。十数年かかって読み終えた。なんで正月にこれを買ったかわからないし、買った本屋さんももうない。

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2022/03/30

ブラウン神父が面白かったので読んだ。 ブラウン神父にも通じるミステリ的な部分も面白かったが、わからないものに向かい合う恐怖や不信感がとても感じられてページが止まらなかった。

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2021/11/01

夕景の描写の煌びやかさまた無気味さは離れ業。 筋立てはシンプルなのだが、偽ロンギノスもクノーも唸るに違いない文体の崇高がここにあり、陶酔しきった読書時間を過ごせた。美麗な訳業。

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2018/01/28

20世紀初頭のイギリスの文筆家チェスタトン(1874-1936)の長編小説。1908年、作家34歳。 付されている序からは、チェスタトンが青年期に陥った精神的危機の様相が窺われる。この作品自体が、そうした嘗ての青年的苦悶に対する、文学を通しての決着であるのかもしれない。そのため...

20世紀初頭のイギリスの文筆家チェスタトン(1874-1936)の長編小説。1908年、作家34歳。 付されている序からは、チェスタトンが青年期に陥った精神的危機の様相が窺われる。この作品自体が、そうした嘗ての青年的苦悶に対する、文学を通しての決着であるのかもしれない。そのためか、扱われている主題も思想だとか信仰だとかひどく勿体ぶった観念的・思弁的・宇宙論的なものとなっている。また、物語の筋道も丁寧に整序されているとは言い難くどこか混沌とした印象で、その結末も漠然としている。作家にとってのその主題の切実さが、読み手の側には余りうまく伝わってこなかった。そうしたことも含めた全てが青年的と云うならば、確かに青年的であると云える。作家本人にとってはどうしても書かずに済ませるわけにはいかなかったものなのかもしれないが、物語としては成功しているとは思えない。 「世界はひどく年とっていたが、君と僕は[未だ]若かった」 「この全世界の秘密を教えてやろうか? それはね、僕らは世界の裏側しか知らないっていうことなんだ」

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2017/09/06

反政府主義者×詩人×警察を巻き込み、秘密組織の謎を巡るストーリーなのだが、序盤の展開の速さ・中盤の謎が明らかになっていく様子・終盤のドタバタ感の妙な緩急が心地良く、癖になる。 哲学的な要素や、詩的な要素もあり、イギリス人のシニカルな表現が好きな人ははまると思う。自分がキリスト教...

反政府主義者×詩人×警察を巻き込み、秘密組織の謎を巡るストーリーなのだが、序盤の展開の速さ・中盤の謎が明らかになっていく様子・終盤のドタバタ感の妙な緩急が心地良く、癖になる。 哲学的な要素や、詩的な要素もあり、イギリス人のシニカルな表現が好きな人ははまると思う。自分がキリスト教観や哲学的思想に乏しいせいか、ラストはそこまでズシンと来なかったので、またいつか再読したい。

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2017/04/03

非常に多面的な顔を持つ小説だ。冒頭の抽象的な詩文から始まり、無政府主義結社に潜入し真相に迫ってゆくサスペンス調の中盤とは打って変わり、後半はなんだか喜劇を読んでいるようである。めまぐるしく遷り変る立場と音楽的な文章が読者を混乱させる。エンターテイメント性があるのは間違いないが、な...

非常に多面的な顔を持つ小説だ。冒頭の抽象的な詩文から始まり、無政府主義結社に潜入し真相に迫ってゆくサスペンス調の中盤とは打って変わり、後半はなんだか喜劇を読んでいるようである。めまぐるしく遷り変る立場と音楽的な文章が読者を混乱させる。エンターテイメント性があるのは間違いないが、なにやら哲学小説なような側面もある。 序盤はやや退屈かもしれないが、進むにつれ面白みは増していくので、読み手を煙に巻くような妙を味わっていただきたい。

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2017/04/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

秩序と常識とカトリック信仰を愛するサイムは、無政府主義者を嫌悪し、警察の対無政府主義特殊部隊に入隊する。そして彼は策略を用いて無政府主義組織の幹部の地位を得る。無政府主義組織の評議会は「日曜日」と呼ばれるカリスマを頂点とし、月~土曜日の6人の幹部によって構成されているが、実は日曜日以外の6人は皆サイムと同じ特殊部隊の刑事であり、彼らを特殊部隊に勧誘した警察幹部と日曜日は同一人物であることが判明する。結局物語はサイムの夢であった。

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2016/01/19

ひとりの詩人が、おそるべき「無政府主義」を掲げるテロ組織の中枢に乗り込む話。 組織との戦いを描くアクション活劇、または組織の謎を解くミステリ、かと思って読んでいけば、最終的にはチェスタトン自身の過去の悪夢を紐解き、信仰について説いた本だったのだなと、趣が変わっていった。 しか...

ひとりの詩人が、おそるべき「無政府主義」を掲げるテロ組織の中枢に乗り込む話。 組織との戦いを描くアクション活劇、または組織の謎を解くミステリ、かと思って読んでいけば、最終的にはチェスタトン自身の過去の悪夢を紐解き、信仰について説いた本だったのだなと、趣が変わっていった。 しかし、解説がなければだいぶわからない作品だったと思う。 まず、初見ではなんのことかわからなかった、幼なじみベントリー宛ての序文がとても大事だったということ。 そして、きちんと理解するにはキリスト教の知識がいるということ。 知識不足で読後いろいろ調べながら解釈を進めたが、そうすると読後感の良さがなおのこと伸び、より面白い本へと「変貌」した。 解釈など、以降はブログにて(ネタバレあり)。 http://haiiro-canvas.blogspot.jp/2016/01/4.html

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