クレィドゥ・ザ・スカイ の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
フーコみたいなタイプは好きではないらしい。仕事や環境ではなく、発言する内容が自分とは合わないんだろう。そのせいか、序盤につまづき、しばらく放置だった。展開が早すぎたが、やはり飛ばないシーンはなかなか楽しめない。それでも読む事をやめられないのは、もはや中毒と言ってもいい森博嗣ワードたちのせい。自分は確実に独特の言い回しに酔いたくてこのシリーズを追っている。そして最後の最後でまたやられた一人称のトリック。今回は完全に「僕」が分からなくなった。とても悔しい。
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中盤から一気に読んだ。最終巻で世界観の謎が解き明かされるのか?でも、そんな事はどうでも良く感じられる程登場人物に引き込まれてしまった。
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『不思議だ。こんなに気持ちの良い場所から、何故みんなは出ていったのか。生まれていったばかりに、きっと酷い目に遭ってるにちがいない。そんな予感がするよ。外にはたくさんの苦しいこと、酷く醜いことが待ち受けていて、周囲から突かれ、叩かれ、オイルみたいに汚れていくしかない、そんな人生。』...
『不思議だ。こんなに気持ちの良い場所から、何故みんなは出ていったのか。生まれていったばかりに、きっと酷い目に遭ってるにちがいない。そんな予感がするよ。外にはたくさんの苦しいこと、酷く醜いことが待ち受けていて、周囲から突かれ、叩かれ、オイルみたいに汚れていくしかない、そんな人生。』 「うわぁ、本当だぁ。幽霊じゃない!」 「どうして、幽霊じゃないってわかる?」 「幽霊はね、二回キスされたら、消えちゃうんだよ」 「それは知らなかった。もしかして、ルールを知らない幽霊だったら?」 「それは、しかたがないわ。いいんじゃない、べつに幽霊だって、キスができるのなら」 「感じ悪いよね、あいつ」 「そう?」 「小指がなくなってから、ああなったんだよ。だから、みんなで話しているの、小指に人間の優しさが入っているんだよねって」 『今だけがあって、それだけを考えていられたら良いのに。未来だって、せいぜい明日か明後日くらいしかなければ良いのに。』 「わからないけれど、でも、死ぬのだけはいけないと思う。神様に申し訳ないし」 「神様に、なにか借りがあるんだね」 「そりゃあそうだよ ー 生まれたことが、そもそも、ほら、神様のおかげでしょ? その借りが誰にだってある」 「命を、神様から借りたわけか」 「そうそう、それよ」 「だったらさ、死ぬことで、神様に借りを返すことにならない?」 「え?」 「借りたものは、いつか返すんだから」 「うーんと、そうかしら…。あれ? でも、せっかく貸してもらったものを、ちゃんとよく使わずに、すぐに返してしまったら、申し訳ないんじゃない?」 「なにもしないで、ずるずる長く借りているよりは、ましなんじゃないかな」 『大人は、かつて子供だった。子供から大人になったのだ。でも、もう子供の心は失われている。子供には戻れない。そして、子供に対して優しく語りかける。 早く大人になりなさい。 子供は不充分な存在で、大人だけが人間としての完成形だと、子供に信じさせようとする。騙された子供たちが、大人になることで悩み、そして自分を傷つける。沢山のものを失って、大人へ墜ちていくのではないか。』 『何故、自分でない者にまで、自分の愛を押しつける? それが愛だと信じさせるためにか? 本当の愛ならば、信じさせる必要などない。』
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結局不思議が消化できなかった。。 時間をおいてまた全巻読み直します。 アニメ映画化らしいけれど 万人に受け入れられる話とは思えない。 どんな話になるのだか。
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本能は、隠せない。 空を飛ぶのは、やはり気分がいいらしい。 なんだか、自分も飛びたくなる。 一冊、一冊でなく五冊(六冊)読んで価値がある。
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これは凄い。大どんでん返しだ。 クサナギの記憶が? クリタの躰? クサナギはふたりになった? 研究?論文? 空への想い? すごい! 森さんて凄い人だ!
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散香と出会うシーンがとても好き。他の作品とは違う雰囲気だから、パイロットの空への純粋な思いが、また違った感じで伝わってくるような気がする。 散香とササクラの名前が自然に出てきたのがすごく嬉しかった。 戦争に反対する大人たちが出てきて色々やっているのに、当のキルドレは飛ぶことを望...
散香と出会うシーンがとても好き。他の作品とは違う雰囲気だから、パイロットの空への純粋な思いが、また違った感じで伝わってくるような気がする。 散香とササクラの名前が自然に出てきたのがすごく嬉しかった。 戦争に反対する大人たちが出てきて色々やっているのに、当のキルドレは飛ぶことを望んでいるのが皮肉というか、反対するも賛成するも結局は外の立場なんだなって思った。 一人称小説だから、キルドレの特性や頭がクリアになっていく様子を追っていけるのが面白い。
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うーん、シリーズを全部読んでも、なんというか、モヤモヤした感じの作品だった。純粋なキルドレ達が投げ掛ける素朴な質問はハッとさせられるものもあるけど、シリーズの途中で時間を開けてしまったせいか、今一つのめり込めなかった。
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ナ・バ・テアに仕掛けられた作者の罠、語り手をミスリードさせる手法が、まさかここまでの伏線だったとは・・・・ 正直、混乱して、いまだに何が正解なのかはわからない。 ただ1つ言えることは、私が漠然と感じていたとおり、これは草薙水素の物語だということ。 地上での酩酊感と、空での爽快感、...
ナ・バ・テアに仕掛けられた作者の罠、語り手をミスリードさせる手法が、まさかここまでの伏線だったとは・・・・ 正直、混乱して、いまだに何が正解なのかはわからない。 ただ1つ言えることは、私が漠然と感じていたとおり、これは草薙水素の物語だということ。 地上での酩酊感と、空での爽快感、この2つが交互にやってくることにより、読者はますます話にのめり込んでいく。 この作者は凄いな、とあらためて思った。
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なんだろう、今までのとはちと異質な感じ。「途中」という感じ。 今までになく連続していて、流れていく。滞りなく。 流れているからこそ、流れに乗っているからこそ、流れがきつい。 ものすごく感情を感じる。
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