クレィドゥ・ザ・スカイ の商品レビュー
『クレィドゥ・ザ・スカイ』読了。 シリーズ最大の難解読な本にして最終章に当たると思う。「僕」が誰なのか分からないまま読み進めていたんだけど「僕」にとっては過去や未来はどうでもよくて。現在、空を飛べさえすればそれでいいという「僕」。 そのスタンスに憧れてしまって泣きそうになった。 ...
『クレィドゥ・ザ・スカイ』読了。 シリーズ最大の難解読な本にして最終章に当たると思う。「僕」が誰なのか分からないまま読み進めていたんだけど「僕」にとっては過去や未来はどうでもよくて。現在、空を飛べさえすればそれでいいという「僕」。 そのスタンスに憧れてしまって泣きそうになった。 大人になると社会性に属すという責任感が伴うけど。彼らキルドレはそんなことはどうでもよくて今を生きているんだよなぁ…それに凄く憧れる。自分が子どもの頃は過去や未来のことばかり考えて今のことを考えてなかった。今もそうだ。煩わしくない世界で生きたかった。せめて、子どもの頃は自由でいたかったなぁ…って思ったな。 高校生の頃、読んだ時は話の内容の意味が全く分からなかったけど。大人になった今分かってよかったのかも… 2019.9.28(2回目)
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「僕」が誰か自力ではわからなかった…。 ので、短編集を読む前に考察サイトを検索して、納得してもう一度読んだ。 でも「僕」が誰でも「僕」は構わないんだろう。 空さえ飛べれば。踊ることができれば。
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2.5 スカイクロラシリーズの5作目(時系4作目)。フーコとの旅。カンナミ中心なような気がするが、誰かは分からないよう。キルドレ特有の記憶障害があり、はっきりしない。
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スカイ・クロラシリーズ、第五作。時系列も主人公が誰かかも、もう判らない…森さん自身、詩がお好きなようだから、わたしは「詩」として読もうと。内容云々より言葉のリズムとか空気感が独特で瑞々しくて好きだ(^^
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この物語をからスカイクロラに繋がって行くわけですね。なるほど。 結局の所全体像が分からないのが正直なところですが面白かった。でもこれ思ったより硬派なのでみんなついて行けたんですかね。飛行機の描写が多いし、感情的に乾いた表現が多くて(でもとても素敵な文章)感情移入をあえて拒否してい...
この物語をからスカイクロラに繋がって行くわけですね。なるほど。 結局の所全体像が分からないのが正直なところですが面白かった。でもこれ思ったより硬派なのでみんなついて行けたんですかね。飛行機の描写が多いし、感情的に乾いた表現が多くて(でもとても素敵な文章)感情移入をあえて拒否しているような印象を受けました。しかもスカイクロラだけ読んでも何が何やらさっぱりなので入口としては間口が結構狭い気がします。いや面白かったです。読んでよかった。
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大人と子供の違い。 大人ってなんだろう。 他人のために生きること? ではキルドレは?飛行機に乗ることに生きる価値を見出し、それが戦争という場であって、誰かのためになっているのであれば、体は子供でも、大人と呼べるのか。 戦争って、第三者から見ると、悲しみを生むだけの行為でしかない...
大人と子供の違い。 大人ってなんだろう。 他人のために生きること? ではキルドレは?飛行機に乗ることに生きる価値を見出し、それが戦争という場であって、誰かのためになっているのであれば、体は子供でも、大人と呼べるのか。 戦争って、第三者から見ると、悲しみを生むだけの行為でしかない。殺し合いは、殺されたもの、殺されたものの家族、その地域に多くの悲しみを残す。 ただ、戦争は、生物学的にみても、種を守るための行為であり、生きるために食べ物や住むところを奪う行為とも言える。 そして、戦争する者が、必要な行為と認識しているのであれば、それを止めることはできない。 平和が全てというのは、押しつけなのだろうか。 クサナギスイトと呼ばれる人物昔いて、カンナミと呼ばれるクサナギスイトに似た人物がいて。 全ては輪廻。どこかで誰かに通じている。
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読み終わった直後の感想、 え?なに?全然わからない!!でした。笑 何回もシリーズ読み返して、スカイクロラに戻ってまた読み直して、自分なりに考えて、自分なりの答えを見つけた。つもり。 いろんな解釈があっていいのかなあ。 森博嗣の思惑通り。これもきっと。 シリーズ最終話。「僕」は誰なんだろう、とずっと考えながら読んできて、最後、あーそうだったかと、もうゾクゾクした。 わたしはこの話の「僕」はクサナギだったと思いますよ。 もう一冊あるみたいだから、読むのたのしみ。でも、読んでも謎は、解けないんだろうなー。
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毎回空を飛んでみたくなるお話ですが、いつまでも死なないとなると周りとかだんだん関係なくなっていくものなのかと考えさせられます。それともそういうように薬で制御させられてるからなのかな。親とかもみんな見送ってしまうだろうし、記憶も薄れていくのか今だけになっていくのか興味深いです。ただ...
毎回空を飛んでみたくなるお話ですが、いつまでも死なないとなると周りとかだんだん関係なくなっていくものなのかと考えさせられます。それともそういうように薬で制御させられてるからなのかな。親とかもみんな見送ってしまうだろうし、記憶も薄れていくのか今だけになっていくのか興味深いです。ただやはり私は戻れるなら期限付きの人生がいいですね。
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この巻の主人公はいったい誰なのか、クリタなのかクサナギなのかカンナミなのか、最後の最後でやっと分かるんだけど、ちょっと自信がない。主人公が混濁した意識の中でみる幻覚が最終的にはぜんぶ空を飛ぶことに繋がっていて、それだけ強くただ空を飛びたいと思っている気持ちが伝わってくる。
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もう飛べない空の下で追っ手から逃げ続ける。ドロドロした地上を。 取り上げられる度に渇望していた空。 子供が玩具を返してと縋るように渇望していた空。 少しずつ大人になり、折り合いがつくようになって、でもやっぱり諦められなかった空。 耳の奥で聴こえる声。
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