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クレィドゥ・ザ・スカイ の商品レビュー

3.9

97件のお客様レビュー

  1. 5つ

    26

  2. 4つ

    30

  3. 3つ

    28

  4. 2つ

    2

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2023/09/24

大人なのに子供のままの存在。戦闘機に乗りたいのにもう乗れないかもしれない苦悩。記憶をなくした青年。スカイ・クロラシリーズの世界観を堪能できる。

Posted byブクログ

2023/05/06

そして物語はスカイ・クロラへ…最初は、ん?って感じで、最後は一応「なるほど…」と、わかったようなわからないようなでした^^; 世界観は曖昧で謎だけど内面の葛藤はリアル。まるで子供の目線で世界を見ているようです…短編集も楽しみです

Posted byブクログ

2022/08/02

毎度毎度、森さんにはやられてしまいます。 面白かったぁ。 毎回意味が分からないまま、戦闘機が飛ぶシーンには興奮させられました。

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2021/12/16

この空気感はこのシリーズ作品でしか味わえない。 空を飛んだことはないけれど、空を舞う爽快感、青の美しさに惹かれる「僕」のことも、強いリアリティが感じられる。 最後の方に押井守の解説があるが、子供と大人、自由についての話が端的にこの作品達の根幹にある何かをきれいにいってくれている...

この空気感はこのシリーズ作品でしか味わえない。 空を飛んだことはないけれど、空を舞う爽快感、青の美しさに惹かれる「僕」のことも、強いリアリティが感じられる。 最後の方に押井守の解説があるが、子供と大人、自由についての話が端的にこの作品達の根幹にある何かをきれいにいってくれている。 個人的には、文筆家の内田樹がかつて言っていた「大人」のロールモデルがうまく形成されなかった現代に生きる人たちの問題意識に通ずるところがある気がする。

Posted byブクログ

2021/10/29

スカイ・クロラシリーズ4作目。 (出版順では5作目ですが時系列的には4作目) いよいよ次はスカイ・クロラを読もう。 刊行順に読むのがよいのか、 時系列で読むのが良いのか、 やっと確かめられます。

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2021/09/28

何!ひょっとして、僕というのは…。 人格の数だけ人間が存在するという可能性に疑問を持ってしまった。加えて、キルドレ特有記憶の混濁ゆえ、小説内現実が比喩や記憶のすり替えであることもあり得る!ということにも。 それを踏まえてスカイクロラを細部まで読み返すと、まったく異なった話になって...

何!ひょっとして、僕というのは…。 人格の数だけ人間が存在するという可能性に疑問を持ってしまった。加えて、キルドレ特有記憶の混濁ゆえ、小説内現実が比喩や記憶のすり替えであることもあり得る!ということにも。 それを踏まえてスカイクロラを細部まで読み返すと、まったく異なった話になってきそうだ。 その前に短篇で、こぼれはなしを拾っておこう。

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2021/04/05

押井守さんの解説が心に響いた。 パトレイバーとかうる星やつらの監督なんだ。 自分以外の誰か、他者との関わりを自分の「自由」を制限し、制約するものと感じるのは「自由」をある種の「状態」と捉えているからであり、その「自由」の内実とは実は単なる「留保」にほかなりません。それは他者との...

押井守さんの解説が心に響いた。 パトレイバーとかうる星やつらの監督なんだ。 自分以外の誰か、他者との関わりを自分の「自由」を制限し、制約するものと感じるのは「自由」をある種の「状態」と捉えているからであり、その「自由」の内実とは実は単なる「留保」にほかなりません。それは他者との関係を留保し、社会との関わりを留保し、要するに人生そのものを留保することで維持される「状態としての自由」に過ぎない。 でも自由とはそういった「状態」のことを指すのではなく、本来は「行為」というレベルにおいて語られるべきものだった筈。 何かから自由であるという状態ではなく、何かを為すための自由。 自由に選択し、自由に決断し、自由に行動する。 そのためにこそ、人は大人である、社会的存在である必要があったはずなのです。 自由に生きるためには、自分の決断や行動に責任を持つ必要があり、自分と関わる他者、家族や恋人や友人を守り、支えていく能力が必要とされます。

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2020/09/08

再読。本作はスカイ・クロラシリーズの五作目。昔読んだ時はあまり考察などをせずただひたすらにこの世界観だけを読んでいたような気がする。今はこの作品の語り部が誰なのかとかスカイ・クロラシリーズ全体の事を考えてしまうけれど。どれが良いとか悪いとかじゃないけど昔に比べて自分自身が素直じゃ...

再読。本作はスカイ・クロラシリーズの五作目。昔読んだ時はあまり考察などをせずただひたすらにこの世界観だけを読んでいたような気がする。今はこの作品の語り部が誰なのかとかスカイ・クロラシリーズ全体の事を考えてしまうけれど。どれが良いとか悪いとかじゃないけど昔に比べて自分自身が素直じゃなくなったとは感じた。色々と考察はできるんだろうけれどそれよりもこの世界観に存分に浸って酔ってほしい一作。

Posted byブクログ

2019/12/30

『スカイ・クロラ』シリーズ5巻目。次巻が外伝的な短編集なので実質的には最終巻。  じつは、前巻『フラッタ・リンツ・ライフ』とまちがえてこちらを先に借りてしまったので、ほぼ続けて読みました。 前巻の大戦から約半年後から始まるので時系列的にはストーリーも覚えていてちょうどよかっ...

『スカイ・クロラ』シリーズ5巻目。次巻が外伝的な短編集なので実質的には最終巻。  じつは、前巻『フラッタ・リンツ・ライフ』とまちがえてこちらを先に借りてしまったので、ほぼ続けて読みました。 前巻の大戦から約半年後から始まるので時系列的にはストーリーも覚えていてちょうどよかったものの、前巻を引きずっているので「僕」は当然、クリタなのだと思って読み始めました。  今回の語り手「僕」が誰かなのかは最後まで書かれていない。これが本作の最大の謎になります。  前作の続きだとすれば、ここは当然クリタジンロウ。それが途中からカンナミユーヒチらしき人物へと変わります。 第2巻『ダウン・ツ・ヘヴン』で一人称「僕」が使われていて語り手が誰であるのか途中まで明示されないのはミスリーディングを誘うためでしたが、ここでは『スカイ・クロラ』で暗示されている「クリタの転生がカンナミ」を展開し、ひいてはキルドレ自体の謎に迫る構成なのかとワクワクしましたが、最終的にはそれもまたくつがえされます。  『クレィドゥ・ザ・スカイ』の「僕」が誰であるのか、これについては検索するといくつも検証が見つかるほど。コードネームが出てくるので答えははっきりしているんですが、そうすると『スカイ・クロラ』のクサナギとカンナミとは何者なのか。最終巻にしてふりだしに戻る的な展開にあぜんとしつつ読み終わりました。  いずれにせよ「僕」が覚えている数少ない名前の中に「ササクラ」があることに笹倉ファンとしてはときめきます。  以下、引用。  今までに見たことがない美しい 翼がきっと一瞬だけ現れる。 これまでに思ったこともない美しい ループを描くだろう。  その一番美しいものこそ、 お前の敵だ。  「コリン、いまこの機会に知っておいた方がいいわ。わたしみたいに年をとらないうちにね。世界は悪いところ、いやなところなのよ」 『草の竪琴』トルーマン・カポーティ  なんと、地上の不自由なこと。 どこへも逃げられない。 もうこれ以上堕ちられない。  「いえ、飛行機でもないわ。私たちが撃ち落とす相手は、天使よ」  僕自身もそうだ。僕の名前を呼ばなくても、僕は生きていける。特に、空に上がってしまえば、誰も僕の名を呼ばない。名前なんて必要ない。 

Posted byブクログ

2019/11/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【感想】 1〜4巻はすぐに主人公が誰か分かるが、今回はしばらく読まないと分からなかった。初めは栗田で途中から函南のように思えたが、最初から最後まで草薙が主人公だった。記憶障害で幻覚を見ていたのである。 【あらすじ】 病院から抜け出して、フーコと逃げる栗田。それから相良に会うため電車に乗る。駅の電話ボックスで草薙に銃で撃たれる。それは夢だったようだ。(栗田→函南) 再び電車に乗って山の方へ行くと、相良が車で迎えに来た。相良の家で休憩する函南。取材記者の杣中が訪れる。相良と杣中の話で、草薙が死んだという。1ヶ月前に相良を病院で見かけたという杣中。(相良が入院中の函南に注射を打った描写がある。その病院を函南は抜け出した?) 翌日、目を覚ますと相良の知り合いの医者のところへ行くことになった。病院から逃げ出した函南は変装して出かける。ハヤセという医者にいくつか質問を受ける。自分の名前は思い出せないが、草薙や栗田や函南、ティーチャとフーコ、ササクラのことを覚えているという。薬のせいで時々、草薙の幻覚を見る函南。病院から帰ろうとすると、男に待ち伏せされていたため隠れて別の道へ行き、違う車に乗り換える。 違う車で帰ると、自宅の近くにヘリが飛んでいた。ヘリから逃げるために、相良は自宅に火をつけて函南と飛行機に乗る。上手くヘリを振り切った函南たちは河原の近くに着陸した。そこはトンネルがあり、隠れ家のようになっていて人が数人いた。そして散香があった。 散香と再開してから記憶が戻っていく様子の草薙。そこで自分の名前を口にする。地下の基地で休んでいると、ハヤセが捕まったかもしれないからと、ここを撤収しなければならなくなった。散香に乗って急いで逃げようとすると、攻撃機が現れ、戦闘が始まる。草薙は4機を墜とす。戦闘を終えて着陸すると、車から甲斐が降りてきた。草薙の能力が戻ったことで会社に戻るように言われる。 地下には相良が残っていた。草薙の入院中に注射をしたことで草薙はキルドレに戻ったことを話す。そして銃で自殺する。回復した草薙は甲斐と一緒に車に乗り込むのであった。 ・エピローグ ここでは函南が主人公。(主人公は草薙だが、函南の人格?)函南がジョギングしていると杣中が車から降りてきた。新人なのに戦果を上げているという函南が草薙に似ているという。非武装地帯で4機落としたのは草薙だったらしい。だが草薙とは別人だった、函南の方が草薙に似ているという。そしてブーメランのキーホルダーを渡す。

Posted byブクログ