1,800円以上の注文で送料無料

震度0 の商品レビュー

3.5

170件のお客様レビュー

  1. 5つ

    23

  2. 4つ

    66

  3. 3つ

    50

  4. 2つ

    20

  5. 1つ

    2

レビューを投稿

2018/05/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あー、おもしろかった! おなかの底から、腹が立ったり切なくなったり、それだけ登場人物がリアルに人間味があるってことだよね。 登場人物多いなぁと思って相関図みたいのをメモしながら読んでたけど、必要ないくらいみんなわかりやすかった! 横山秀夫先生の本は刑事ものをよく読むので、どうしても刑事部に思い入れが強くなっちゃいますね。

Posted byブクログ

2018/03/17

内容(「BOOK」データベースより) 阪神大震災の前日、N県警警務課長・不破義仁が姿を消した。県警の内部事情に通じ、人望も厚い不破が、なぜいなくなったのか?本部長をはじめ、キャリア組、準キャリア組、叩き上げ、それぞれの県警幹部たちの思惑が複雑に交差する…。組織と個人の本質を鋭くえ...

内容(「BOOK」データベースより) 阪神大震災の前日、N県警警務課長・不破義仁が姿を消した。県警の内部事情に通じ、人望も厚い不破が、なぜいなくなったのか?本部長をはじめ、キャリア組、準キャリア組、叩き上げ、それぞれの県警幹部たちの思惑が複雑に交差する…。組織と個人の本質を鋭くえぐる本格警察サスペンス。 これ出たとき評判がいまいちでしたが、こんな小説横山氏でないと書けないと思います。感情移入できないという意見が大方ですが、そりゃそうですこれは感情移入する本ではなくて、大災害よりも警察の体面を重要視する組織の体質を抉る怪作だと思います。これだけ深みが有る警察小説はそうそう無いと思っています。

Posted byブクログ

2018/02/10

登場人物が全員ぼんくら。 ただ、組織やメンツ、家族を背負って皆一生懸命になるけどなんだかヘンテコになるのはサラリーマンやっててもあるので共感した。

Posted byブクログ

2017/12/08

警察内部のごちゃごちゃ、権力闘争、マウントの取り合い。県警本部と官舎を舞台にしたグランドホテル形式なんだけど、どいつもこいつも一癖あるし、過去に抱えた色んなものが絡まり合って、流石に読ませる。でも誰にも感情移入出来なかった。神戸の地震と同じタイミングにしたのは完全に活きてない気が...

警察内部のごちゃごちゃ、権力闘争、マウントの取り合い。県警本部と官舎を舞台にしたグランドホテル形式なんだけど、どいつもこいつも一癖あるし、過去に抱えた色んなものが絡まり合って、流石に読ませる。でも誰にも感情移入出来なかった。神戸の地震と同じタイミングにしたのは完全に活きてない気がした。ラストの激震から、のくだりは痺れたけどね。

Posted byブクログ

2017/11/19

国家と地方警察組織で時同じくして起きた非常事態(震災と一幹部の失踪)、そんな最中で展開する警察内部のドタバタ劇。登場人物である幹部たちは組織内部の不穏を探るのに汲々たるありさまで、ほとんど注意は震災に向けられない。各々ポストにおける力関係(上下関係)の微妙、それの生臭く人間関係に...

国家と地方警察組織で時同じくして起きた非常事態(震災と一幹部の失踪)、そんな最中で展開する警察内部のドタバタ劇。登場人物である幹部たちは組織内部の不穏を探るのに汲々たるありさまで、ほとんど注意は震災に向けられない。各々ポストにおける力関係(上下関係)の微妙、それの生臭く人間関係に反映している様が巧く描かれている。のみこまれていく彼等の(対立)関係はいよいよキナ臭くなるが、特に終盤の本部長室で烈しく凌ぎ合う場面、警務部長冬木がならぶ幹部を恫喝してひとりひとりねじ伏せ屈従(従属)を強いていく様は迫力があった。

Posted byブクログ

2017/11/18

横山作品にしては正直いまいち! 警察内部の権力闘争を描いた物語 互いの足の引っ張り合いだったり、保身や野心などなどさまざまな思いが交錯する中での物語りなのですが、正直うんざりでした(笑) また、阪神大震災とのからみがあるのかと思いきや、ほとんど関係なく、このストーリ展開を描く...

横山作品にしては正直いまいち! 警察内部の権力闘争を描いた物語 互いの足の引っ張り合いだったり、保身や野心などなどさまざまな思いが交錯する中での物語りなのですが、正直うんざりでした(笑) また、阪神大震災とのからみがあるのかと思いきや、ほとんど関係なく、このストーリ展開を描くにあたって大震災を小道具のように使うのは、ちょっと違和感を感じます。 ストーリとしては、その阪神大震災の前日に、警務課長が姿を消してしまいます。なぜいなくなったのか?事件に巻き込まれたのか? 本部長や各部長がそれぞれの部下をつかって情報を得ようと躍起になります。さらに部長たちが自分が優位になるために勝手な情報戦となってしまい、それぞれが疑心暗鬼な状態へ。結果、にっちもさっちもいかなくなってしまいます。 その過程で明らかになる警察内部の状態。 交通違反のもみ消し、不倫、不祥事の隠蔽、天下り先の確保、やくざ系との付き合いなどなど、ドロドロしたものが描かれます。 さらに、本部長含め、部長たちの自己保身、出世の野心、組織防衛などなど警察内部での権力抗争がこれでもかと繰り広げられます。 さらにさらに、部長たちの奥さんたちの情報ネットワークでも情報戦が繰り広げられることに。 登場人物すべてに不快感を持ちます。救いのない展開です。ということで不快感満タン! 本当に警察内部でキャリアやたたき上げや部長たちの間でこんなことが行われているとすると、とてもげんなりしてしまいます。 結局、警務課長はどうなったのかは、最後の最後で明らかになりますが、やっぱそうきたかってな感じ。 これ、警察内部はすごいドロドロした人間関係でろくな人がいないっていうことを描きたかった物語なのでしょうか? 帯には本格警察小説とありますが、そんなの描きたかったの?そのために、阪神淡路大震災をダシに持ってくるのはあまりに失礼な話しでもあります。 ということで、ちょっとこれはいけていない。残念な小説でした。

Posted byブクログ

2017/08/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

男たちの権力への執着、自己保身、自尊心の保護を滑稽なほど人間臭く描いた物語。パワーゲーム的な駆け引きに終始し、なんとも不快感の募るばかりのやりとりなのだが、絶妙に事実が白日の下に晒され進んで行く展開に引き込まれる。 ここまで極端ではないが結局組織の中の人間なんて誰も自分が一番で、事件性のスケールこそ小さいがこんな感じのコミュニティで生きているんじゃないかという現実との距離感も妙。 堀川の改心が救い。 地震との関連性がもう少しあるのかと思ったら、地震の発生している横で何をそんな器の小さいことをといった感じの対比にしか使われていなかったのがなんだかなぁ。

Posted byブクログ

2017/06/10

それぞれの思惑が笑っちゃうほど交錯する。最後のセリフとその希望にちょっとだけ救われる。 横山先生の本で好きなところは、仕事で怒る男達。みんな熱い。

Posted byブクログ

2017/06/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

震災が起こったまさにその日、ひとりの男の失踪を機に 世の中で何が起こっていようが、組織の体裁が第一、 ならまだ最悪の中でもましな方で、徐々に 自らの保身、組織の中で、他人を蹴落とす、 出し抜き、勝者になるという個人の欲が ギトギト・ドロドロ、複雑に絡みあい。。。 男は男で、女は女で、ある世界の中で力を持つ者に なろう・そのサイドつこう、点数を稼ごうとしたり、 頑なに線引きをしたり、 男女関係、男の欲望、女の欲望も背後の味付けとして 用意しながら、本当に狭い(狭くないけど)限られた 世界の中で個人の欲を、薄汚れたように描いている。 で、自分の心配ばかりしかしていない登場人物をよそに 震災という一大事のなか、他人の心配、組織の存在を 強く意識していた男が狂った視野を正常気味に戻して 事件もようやく落ち着きを迎える。 抱えきれないほどの欲望を背負った男の失踪の 真の原因と真の結末は? 「こんな時だからこそ」と言えない組織の中での 男の意地とか面子というのが物事を徒に複雑にしている のだなぁ、そこは共感できるかな。 それにしても警察ってこんなに個人の欲が そして男女の複雑な関係が閉鎖された組織の中で 現れる場所なのだろうか。

Posted byブクログ

2017/03/24

話の流れに乗るのに苦労した。ようやく面白いと思えるようになったのは、半分以上読んだ辺りから→おそらく、登場人物の読み分けが出来てなかったからかと。 それにしても。 阪神大震災が起きた最中、一体何やってんだ!!! N県警幹部は馬鹿ばかりでがっくりくる。不破さん、嫌気がさして失踪した...

話の流れに乗るのに苦労した。ようやく面白いと思えるようになったのは、半分以上読んだ辺りから→おそらく、登場人物の読み分けが出来てなかったからかと。 それにしても。 阪神大震災が起きた最中、一体何やってんだ!!! N県警幹部は馬鹿ばかりでがっくりくる。不破さん、嫌気がさして失踪したんじゃないかと思ったわ。 イライラしながらも最後まで読んだので、それなりに面白かったんだろうな。

Posted byブクログ