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地球の長い午後 の商品レビュー

3.4

81件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

    22

  3. 3つ

    26

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

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2017/07/04

驚くほど現在の世界とはかけ離れた地球の状況 そして自身にも想像がつかないほどの変化が現れ 過酷な環境を生きる人類の驚異の冒険を描いている のだけど、設定と世界が印象的で 登場人物の印象が薄いのが残念。 でも離し自体はおもしろい。というか すごい想像力で作り上げられているなぁ。

Posted byブクログ

2017/02/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

のっけからイラクサゴケだのトラバチだのダンマリだの、すっかり様相が変わってしまった近未来の地球を舞台に謎の生物が立て続けに登場してくる冒頭のつかみは強力で、椎名誠氏が惚れ込んだというのもむべなるかな、と独り納得した。 しかし、私が面白く読めたのは第二部あたりまでで、序盤のスピード感を少しも損なうことなく、あるいは加速しながら無軌道にブッ飛び続ける話の流れに、後半はちょっとついていけなくなった。 ある意味、現にいながらにして夢を見続けているかのような、この想像力は確かに感嘆には値するけれども。 トイの集団がどうなってしまったのかも少し気になる。

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2017/01/05

圧倒的オリジナリティのある 世界観の構築、設定の作り込みという点で 素晴らしいものはあるが、 物語として面白いというかというとクエスチョン。 設定に酔うという読み方しかできない。

Posted byブクログ

2023/10/29

SF。冒険。遠い未来。植物。進化。 SF小説は、近未来が舞台で、文明が進んだ世界ばかり読んできていたが、この作品は別もの。 人類が滅びゆく世界が舞台。 ストーリー的にはほぼ冒険ものとして進行。 まったく想像の及ばない遥か未来だが、現実になる可能性もあるのでは? 作者の想像力に感服...

SF。冒険。遠い未来。植物。進化。 SF小説は、近未来が舞台で、文明が進んだ世界ばかり読んできていたが、この作品は別もの。 人類が滅びゆく世界が舞台。 ストーリー的にはほぼ冒険ものとして進行。 まったく想像の及ばない遥か未来だが、現実になる可能性もあるのでは? 作者の想像力に感服。

Posted byブクログ

2016/09/01

舞台は太陽が滅びに向かってゆっくりと膨張を始めた遠い未来、月とのバランスを失って自転が止まり、昼の世界と夜の世界が永久に固定された地球。動物(昆虫含む)はほとんど絶滅するか退化し、植物が進化を遂げて地上の覇者となっており、人類は文明を失って原始的な樹上生活に戻り、猿の群れのような...

舞台は太陽が滅びに向かってゆっくりと膨張を始めた遠い未来、月とのバランスを失って自転が止まり、昼の世界と夜の世界が永久に固定された地球。動物(昆虫含む)はほとんど絶滅するか退化し、植物が進化を遂げて地上の覇者となっており、人類は文明を失って原始的な樹上生活に戻り、猿の群れのような暮らしをしている。 人間の若者たちの漂流生活をたどりつつ、植物に支配された奇妙な世界が描かれている。 植物は動物のような動きを獲得して、空を飛んだり地面を歩いたり自在に動く触手を持っていたり、原始的な知覚を持っていたりするが、知能はまだない。そのいっぽうで知能を持ち、生き物に寄生するキノコがいたり、膨大な情報を持ち人間を奴隷のように扱う魚がいたり、人間と他の種族が融合したりと、作者やりたい放題。 イメージとしては未来のカンブリア爆発といったところか。 さらにそれだけではなく、「銀河潮流」というある種の宇宙意志や、宇宙に進出できるクモ型巨大植物が登場して、さりげなく宇宙を渡る生命(かつての地球にも降り注いだという)の存在を匂わせているところが面白い。人類もまた、地球に残るグループと宇宙へ旅立つグループがいて、どちらがより良い生活を手に入れるかは描かれていないが、進化の分岐点とはこういうものなのか、という終わり方をしている。 ちなみに原題は「Hothouse(温室)」。人類が樹上生活を送ってきたジャングルのこと。

Posted byブクログ

2016/07/28

舞台は未来の地球。 文明を失い知能の衰えた人類に代わって地上では植物が覇権を握っている。 巨大化した植物はその蔓を月にまで伸ばし、その上を宇宙線を養分とする巨大な植物蜘蛛ツナワタリが行き来している。 僅かに生き延びている人類の少年グレンは、知能を持ったキノコであるアミガサダ...

舞台は未来の地球。 文明を失い知能の衰えた人類に代わって地上では植物が覇権を握っている。 巨大化した植物はその蔓を月にまで伸ばし、その上を宇宙線を養分とする巨大な植物蜘蛛ツナワタリが行き来している。 僅かに生き延びている人類の少年グレンは、知能を持ったキノコであるアミガサダケに寄生されたことで、失われていた思考する能力を手に入れるがーー。 とにかく物語のスケールがでかい。 設定だけでこれから何が起こるのかとワクワクさせられる。 ヒューゴー賞受賞作なのでSFとして優れているのは当然なのだろうが、SFマニアではない僕からすると設定の妙が物語としての面白さにつながっていないように思う。 その場その場の判断しかできない人間たちの中で、アミガサダケに寄生されたグレンがどういうふうに知性に目覚めていくのか、というポイントに期待しながら読んでいたが、アミガサダケが思ったほど賢いことを言ってくれない。 目覚めた者とそうでない者とのギャップから起きる軋轢が面白いのにそういう展開にはならない。 アミガサダケが大して賢くないだけでなく、グレンの言動も野蛮なまま変化が見られず肩透かしを喰らった。 メインのギミックであるツナワタリも主人公とあまり絡まない。 設定を知ったときは、きっとツナワタリを使って月と地球を行き来する大冒険が待ち受けているに違いない、と期待していたが、月へ行く登場人物もいないわけではないが、当の主人公は地上でズリズリ秘境探検。 着想や世界観のスケールの大きさから読んで損はない作品とは思うし、SFが好きなら「SFとして良い」というモノサシを持っていると思うのでその基準で楽しんで欲しい。 個人的には最後まで読んで本作が『 天空の城ラピュタ 』のラストに影響を与えたのだろうと気づけたことが収穫だった。

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2016/05/04

翻訳のワザマエが光る一冊。各架空の植物の名前の翻訳がセンスに溢れてて素晴らしい。「dumbler」→「ダンマリ」、「trarverser」→「ツナワタリ」初めとした意訳の数々が、作品の雰囲気を作り上げています。翻訳者曰く、「「イソギンチャク」や「サルスベリ」などの日本語として定着...

翻訳のワザマエが光る一冊。各架空の植物の名前の翻訳がセンスに溢れてて素晴らしい。「dumbler」→「ダンマリ」、「trarverser」→「ツナワタリ」初めとした意訳の数々が、作品の雰囲気を作り上げています。翻訳者曰く、「「イソギンチャク」や「サルスベリ」などの日本語として定着してる言葉を参考に訳した」とのことで、確かに植物感ある!と脱帽です。 それにしても読んでると、思わず風の谷のナウシカの漫画をもっかい読みたくなりました。作品の雰囲気も、『アマゾネス版風の谷のナウシカ(菌じゃなくて植物が強いver)』って感じだし……(出版時期を考えると、正確にはナウシカこそ『ミリタリ版地球の長い午後』なわけですが)。地球の長い午後の世界ってなんだかムシゴヤシやヒソクサリがひょっこり居そうだし、逆にナウシカ世界にはツナワタリやダンマリが居ても似合いそうだもんな。 そんなわけで、ナウシカが好きな人にはお勧めできる作品です。

Posted byブクログ

2016/04/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初オールディス。表紙が素敵で買った一作。あまり自分好みの内容ではなかったなぁ。第二部?アミガサダケが出てきてからは割と面白くなってはきたけど・・。

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2015/11/09

著者、すごい想像力だなと感心しました。どんな生物なのか、どんな姿形をしているのか、文字、文章だけでこちらも想像しなくてはならないので大変ですが、それこそが面白かったです。

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2015/10/23

太陽が膨張して高熱と放射線を降り注ぐようになった、はるか未来の地球の話。 地球は自転を止め、大陸は一本の巨大な菩提樹によって支配され、地球と月は巨大な蜘蛛型植物の糸で繋がれている…驚くような世界です。 想像もつかないような植物・生き物が多く登場します。 どんな姿だろう、どんなにお...

太陽が膨張して高熱と放射線を降り注ぐようになった、はるか未来の地球の話。 地球は自転を止め、大陸は一本の巨大な菩提樹によって支配され、地球と月は巨大な蜘蛛型植物の糸で繋がれている…驚くような世界です。 想像もつかないような植物・生き物が多く登場します。 どんな姿だろう、どんなにおいだろう、と色々妄想しながら読むと楽しいです。

Posted byブクログ