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地球の長い午後 の商品レビュー

3.4

81件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

    22

  3. 3つ

    26

  4. 2つ

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地球は巨大植物が支配…

地球は巨大植物が支配する世界になってしまった。得たいの知れない凶暴な植物、いきいきと世界観を描写している。知識欲が旺盛なキノコに寄生された主人公が段々無知蒙昧から脱却するにしたがって、横暴になっていくような気がした。

文庫OFF

2024/09/04

文明が退化し、植物が支配する地球を舞台にしたSF。 世界観や登場する人物(生き物?)があまりにも現代の生活と離れすぎており、想像することが難しいです。万人受けはしないと思います。 ただこの独特な世界観は唯一無二とも言えるのではないかとも思います。 非日常感を味わいたいという方にお...

文明が退化し、植物が支配する地球を舞台にしたSF。 世界観や登場する人物(生き物?)があまりにも現代の生活と離れすぎており、想像することが難しいです。万人受けはしないと思います。 ただこの独特な世界観は唯一無二とも言えるのではないかとも思います。 非日常感を味わいたいという方におすすめかと。

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2024/07/06

「植物の王国と化した地球で、退化した人類は細々と生き延びていた…。」 ”植物が支配する広大なオープンワールドを文字で探検する”そんな小説です。 皆さんのレビューはそんなに高くないです。確かに、胸熱展開や主人公の魅力もありません。ただ、とにかく臨場感があって登場人物と一緒に冒険...

「植物の王国と化した地球で、退化した人類は細々と生き延びていた…。」 ”植物が支配する広大なオープンワールドを文字で探検する”そんな小説です。 皆さんのレビューはそんなに高くないです。確かに、胸熱展開や主人公の魅力もありません。ただ、とにかく臨場感があって登場人物と一緒に冒険に浸ることができます。 ナウシカの構想にもヒントを与えたとされる壮大な物語です。

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2024/04/27
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 太陽の影響で、植物が人間よりも優位になった世界。人類は植物の支配下で、主人公グレンはポイリーと共に旅をする。旅の途中でグレンはアミガサダケに寄生されてしまい、しばらくの間は共生していた。ところが、話が進むにつれてアミガサダケの支配力が強まり、グレンは徐々に理性を保てなくなる。そこで様々な難題に直面する。本作は、もし人間が生物界で頂点ではなくなってしまった場合、どんな世界が待ち受けているのかを想像させてくれる。

Posted byブクログ

2024/02/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ポストヒューマンものとして、設定はかなり面白く「文明が崩壊し植物が支配する世界での人類の生存物語」はワクワクさせられる。 登場する植物や生態系もよく考えられており、特に序盤の世界観には引き込まれる。次々に登場する危険な生物との生存競争や、それらの多くが植物由来であることは今後の展開を期待させた。 常識外れの生物進化についても、最終盤で”銀河流”により生物種が混ざり合うことや種の伝播について説明がなされ、整合性をとっている。 序盤のリリヨーらの冒険からトイら次世代へのグループの継承、月へ渡ったリリヨーらが鳥人として新たな能力を獲得し、地球へ帰還しようとする部分までは疑問を感じることも無くワクワクして読み進めることができた。 その一方で、新たな能力を得て盛り上がったリリヨーら旧グループの動向が、地球に向かったきり一切無くなり、最後に取って付けたように存在感のない形で出てくることは期待外れで大いに不満だった。上手く伏線を生かせていないと思った。 私としては、リリヨーとグレンのダブル主人公のような形で物語が人類・鳥人の2つのストーリーが展開していく(2つの”眼”で世界が解き明かされていく)ものと期待していた。 また、中盤以降で登場人物(特にグレン)の知性が賢くなったり、愚かになったりすることにはかなりイラつかされた。アミガサタケが取り憑いた後でも、外れた後でも、行動に一貫性が無く、知性が宿ったようにもあまり見えず、共感できない。 急にヤトマーよりも無能になる(ヤトマーが賢くなったような)部分もあり、作品としての一貫性がない。 前半のワクワクで期待が高まった分、中盤から後半に掛けてのイライラが悪い意味でのギャップとなって作品全体の評価や印象は辛い物となった。

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2024/01/10
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SFの中で一番好き。 ポンポンが哀れで、切なくて、凄く愛おしい。 ソーダル・イーは頭は良いのに、なんだか不自由で窮屈そうだった。 ポンポンフォーエバー。

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2023/01/15

二年前くらいに途中で挫折していたのを、最後まで読み切りました...!多分だいぶ最初の方で挫折していたのか、全然覚えておりませんでした笑 途中途中で、きっと後ろに「現代であれば差別的だと考えられる発言も....」っていうのが入りそうな表現はあったにせよ、世界観で押し切られた感じ。...

二年前くらいに途中で挫折していたのを、最後まで読み切りました...!多分だいぶ最初の方で挫折していたのか、全然覚えておりませんでした笑 途中途中で、きっと後ろに「現代であれば差別的だと考えられる発言も....」っていうのが入りそうな表現はあったにせよ、世界観で押し切られた感じ。全体的に面白かった!本当は世界がどうなるのかとか、月面の方の話とかもっともっと知りたかったし、えトイたちは?ってなったけど笑、これはこれでいいんだろう

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2022/12/18

出てくる植物の名前に頭が追いついていかなかった。 終末世界だからこその価値観が妙に生々しくて面白い。

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2022/09/16

放射線で人類がほぼ絶滅した未来。自転を止めた地球の強烈な太陽の光のもと、植物は進化を繰り返して攻撃的になり、人類を含む動物を駆逐していった。現代よりも1/5ほど(40cmくらいか?)に小さくなり、生き残った人類は、植物を恐れながら森の中などでほそぼそと暮らしていた。そんな中、仲間...

放射線で人類がほぼ絶滅した未来。自転を止めた地球の強烈な太陽の光のもと、植物は進化を繰り返して攻撃的になり、人類を含む動物を駆逐していった。現代よりも1/5ほど(40cmくらいか?)に小さくなり、生き残った人類は、植物を恐れながら森の中などでほそぼそと暮らしていた。そんな中、仲間と旅に出、途中ではぐれてしまったグレンは、打ち捨てられた城の中できのこに寄生された哺乳類を目撃する…。 序盤ではバカバカと登場人物が死ぬし、あれがこうなったという状態の描写ばかりなので、あらすじが描きにくいことこの上ない。わかりにくいなりに繰り返しの描写が多いため、読み遅れることは少ないだろう。 そして一章の最後に、"あの"アミガサタケが登場するのである。"あの"といってもほとんどの人には意味がわからないだろうが、吾妻ひでお『不条理日記』で3コマだけ描かれた「アミガサに取りつかれる」の元ネタである。 それはそうと、そこまでほとんどろくに思考などが描かれなかったのは、アミガサ(タケ)によって、知性がもたらされるからなのだ。 また後半では、別の知性(これも、「魚が出てくる」の元ネタか?)が登場し、知性の衝突と、グレンが自我に目覚めていく過程となる。 冒険小説のようで、トリップ感の有るSFというところか。ドラマチックだがさほど深みはなく、中盤以降はほとんど会話で進行し、若干情景が掴みづらかった。 漫画や映画にもなりそうな話だけど、まああんまり映像や絵では見たくないかな。やたら人が死ぬし。

Posted byブクログ

2022/08/28
  • ネタバレ

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かなり予想を裏切られた内容だった。 太陽の活動が終末期を迎え、地球は太陽に対して常に同じ面を向けながら公転し、月は地球の衛生ではなく、双子惑星のように太陽の周りを公転するようになった世界。生態系は現在とは大きく変わっている。動物は環境の変化に耐えられずほとんどが絶滅し、逆に植物は大きく繁栄し、極端な進化を遂げている。運動能力を持つだけではなく、現代の動物を置き換えるような飛行能力や肉食性を持つものも多い。 そんな中かろうじて生き残った人類はサイズが現代の1/6程度まで小さくなり、植物の攻撃に怯えながら小さなグループを作って生活している。 これはそのような人類の一人を主人公に据えた冒険物語である。設定が極端すぎてこれはSFなのかとも思ったが、SFなのだろう。 植物の犠牲になった者は遺体の改修すら難しいので、代わりに木彫りの人形をその者の魂として葬る習慣がある。さまざまなニッチに適応した多様な植物が存在する。月と地球を行き来する巨大植物がいて、それを利用して無事に月にたどり着いた人間は月で新たな生活を送ることができる。月にも大気はああり、植物が育っている。光の当たらない地球の面には植物に追いやられた動物がほそぼそと暮らしている。人類は数パターンに進化している。植物の手足となって獲物を取るために働かされる種族もいる。知能を持った菌類がいて、人間に寄生して対話や制御をすることができる。 こんな感じで想像力を最大限に働かせた設定がはりめぐらされていてとても刺激的である。残念なのは途中の冒険がやや中だるみして退屈なこと。

Posted byブクログ