ジーン・ワルツ の商品レビュー
マドンナ・ヴェルデが好きで、こちらが本編だと知り読んでみました。 どちらの作品も大好きです。 理恵の冷徹なキャラクターも好きです。
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難しいかもしれないと心配していたけれど、意外にも読み易かった。 最終章の理恵の映画にはなかった魔女っぷりにやられた。
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産科医療に関わるなかなか重いテーマでしたが自分にも関わりのある話でもあり興味深く、また楽しみながら読んだ。最後は圧倒されました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
人工授精。卵子に針よりも細い器具で精子を受精させ、数回細胞分裂が起こった時点で母親の胎内に戻す。そんなある種神の領域に踏み込んだ物語。 大学の講師をしながら、マリアクリニックで不妊治療を行っている理恵。医療法の改正により、産婦人科医は激減、マリアクリニックも5人の妊婦を最後に閉院を余儀なくされた状態。 二人は、自然妊娠。そのうち1人は流産。もう1人は、父親がいなく手がないという障害を持った子ども。 不妊治療を受けた3人のうち1は、長い長い不妊治療を経て授かった子ども。1人は、先天性の重い障害を抱えていて、生まれてすぐ死んでしまう運命にある。1人は、超高齢出産の双子。 最初は産む気のなかった子が、立派なお母さんになっていく。長い間臨んだ子どもが生まれたことに涙する母親。生まれた瞬間にその命が尽きてしまうと知っていても、母体の危険を冒してまで産もうとする母親。不自然な超高齢出産で、尚且つ双子という大きなリスクを抱えながらそれでも産む決意を下す母親。 それぞれが子どもを授かり、母親になっていく。 そしてそこに隠された真実は…。理恵が行った不妊治療の中には、理恵自身の卵がある。そして、大学の同僚の子どもかも知れない卵も。どの卵が生まれ、どの卵が死んでしまったかは判らない。まさに…神の領域に一歩踏み出してしまった人間。遺伝子の踊るワルツを、奏でる人。 クール・ウォッチ…つまり理恵が魔女と呼ばれる由縁はそこにある。何もかも自分のためだけではなく、滅びゆく未来の産婦人科の命運を掛けた勝負。 マリアクリニックと地域医療を担う産婦人科に、幸あれ。
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・「要求ばかり高度になるけど、感謝が抜け落ちているから、現場を支える人たちがどんどん潰れていくんです」
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話は粛々と進んでく。 途中まではピンとこなかったが 確かに冷徹な魔女の話だった。 医療に関わる小説は 専門用語が難しい。 でも、その小難しさが好きだな。 なんだかんだ、 女は、母は、強いなぁ。
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不妊治療、人工授精、代理母出産・・・ 妊娠・出産はいかにリスクが伴うのか。 「普通に生まれる」ことが どれだけ奇跡的なことなのか。 恥ずかしながら、知らなかったです。 患者たちの出産シーン、 そして最後のどんでん返し・主人公のしたたかさ― 覚悟を決めた母は強い。
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理恵と清川のキャラクター設定が薄いので、登場人物が取る行動に対して説得力がなく、あまり入り込めなかった。 医療行政に対する主張が強くなりすぎていて、小説としてはどうなのかなっていう部分もありますね。テーマを取り巻く問題点は理解できるけど。
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男の人、お嫁さんに「孫の顔が見たい」と言ってしまっているお舅さん、お姑さんにぜひ読んでいただきたい一冊です。 そしてどうか今一度考えてください。 よく考えてください。
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☆☆☆$$予想を裏切らずに面白い。毎回テーマが違うが、らしさを失わせず$$引き込むのは凄いと思う。$$妊娠に関しての考え方が変わった1冊。
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