とっても不幸な幸運 の商品レビュー
酒場と言う名の酒場に持ち込まれた 「とっても不幸な幸運」 と言う名の缶 開けると何かが飛び出す 今までになく書き口が男性的な感じ 面白かったです
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タイトルも面白そうですが、設定も「とても不幸な幸運」と言う名の100円ショップで売られていた缶が、クセモノ常連が集う「酒場」と言う名前の酒場に持ち込まれたと言うなかなか着想が面白いものになっています。 と言うことで、設定が面白い連作小説なんですけど、内容はもうひとつ。缶を開ける...
タイトルも面白そうですが、設定も「とても不幸な幸運」と言う名の100円ショップで売られていた缶が、クセモノ常連が集う「酒場」と言う名前の酒場に持ち込まれたと言うなかなか着想が面白いものになっています。 と言うことで、設定が面白い連作小説なんですけど、内容はもうひとつ。缶を開けることによる起きる不思議な出来事を解く日常ミステリーですが、少し推理が押しつけがましいと感じてしまった。でも、この「酒場」と言う名の酒場に入ってみたいような魅力を感じたなあ。
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この作家さんは『アイスクリン強し』依頼2作目。 でも、作家さんは認識せずに、タイトル買いをした本です。 読み終えるのがもったいない!!と思えた本でした。 舞台の『酒場』は、どこか浅田次郎の『プリズンホテル』を思わせるような、荒れているけれど秩序だった優しい空間。 続編、出ないか...
この作家さんは『アイスクリン強し』依頼2作目。 でも、作家さんは認識せずに、タイトル買いをした本です。 読み終えるのがもったいない!!と思えた本でした。 舞台の『酒場』は、どこか浅田次郎の『プリズンホテル』を思わせるような、荒れているけれど秩序だった優しい空間。 続編、出ないかなぁ。
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『とっても不幸な幸運』の缶を手に入れてしまった、一風変わった酒場に集まる一風変わった人々の話。 テンポよい言い回しで読者を物語の世界にぐいぐい引き込む感じが好き。 最初から最後まで「面白いな」と感じた本は久しぶりだ。 畠中さんの本を読んだのはこれで初めてだが、ほかの本も読んでみ...
『とっても不幸な幸運』の缶を手に入れてしまった、一風変わった酒場に集まる一風変わった人々の話。 テンポよい言い回しで読者を物語の世界にぐいぐい引き込む感じが好き。 最初から最後まで「面白いな」と感じた本は久しぶりだ。 畠中さんの本を読んだのはこれで初めてだが、ほかの本も読んでみたいと思った。
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「とっても不幸な幸運」という名の缶を開けてしまった人には必ず何かおきる。マスターがとっても素敵。短編風で後半にはマスターと客たちにまつわる過去も明らかになり、すっきり。 畠中恵の現代ものはいまいちと思っていたけれど、これは面白かった。
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面白かった。畠中恵の現代もの。「とっても不幸な幸運」という名の缶をめぐり、バー「酒場」を舞台にした連作短編集。この人は文章が淡々としているというか、簡潔で読みやすいんだよね。前のペガサス・・・とは全然違って、とても面白い。一癖も二癖もある「酒場」の常連客たちもいい。料理がおいしそうなのもいい。最終話の店長の若かりし頃の話も良かった。万人に薦められるような本。さすが。
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登場人物のキャラクターがしっかりしているから、まんがを読んでいるような気になるかも。 一話完結の短編集だけど、最後の話できれいにまとめられていて、読んでいて気持ちよかった。楽しいお話。
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しゃばけの畠中恵さんが現代もの!?と思って読みました。百均で買える普通の缶が開ける人によって違うものを見せ、そのどれも最初は嫌なことだけど最後には前向きになれる。そんな作品でした。
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※このレビューにはネタバレを含みます
新宿の片隅で古くから営業する「酒場」 酒場に「酒場」なんてふざけているように思えるが、「酒場」には料理が得意で、世話好きで、それでいてちょっと怖い「店長」がいる。 常連にとっては居心地の良いそんな「酒場」に店長の義理の娘が100円ショップで買ってきた「とっても不幸な幸運」と書かれた缶を持ち込んで憮然としていた。 彼女は缶を開けたときに、死んだ母親の姿を見たというのだ。 「とっても不幸な幸運」と書かれた不思議な缶に起因する「酒場」の常連客たちの6つの物語。 店長の娘から、医師の飯田、住み込みウエイターの健也、警察官の花立、マジシャンの天野と常連客が抱える悩み、闇が缶を開ける度に生々しく浮かび上がらせられ「不幸」と「幸運」の間を行ったり来たりする物語。 ビターでありながら甘みの効いたチョコレートのような魅力のある作品でした。 「とっても不幸な幸運」缶とは異なる缶を巡る店長の話で締める展開も巧いし、店長の作る料理がいちいち美味そうで、「酒場」を探したくなりました。 個人的にはかなりビターの度合いの高い「飯田はベートーベンを聴く」が好きです。こんな思いはしたくありませんが。
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おもしろかったです。 この著者の作品の中で、共通して気になる表現「半眼」。人がにらんだりするときを描写しているようなのですが、半眼ときくと仏像の穏やかなお顔をつい想像してしまって、本文とそぐわないイメージを喚起させられてしまいます。
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