ブルータワー の商品レビュー
石田衣良さん初めてのSF作品。 設定が凄いな、と思ったけども、そこはさすがの石田さんで。読み物として面白く、すぐに夢中になった。 問題意識もはっきりしてるのだけど、本人があとがきで話す通り、「見切り発車」感は否めなかった。でもそこをカバーするだけの器用さはさすがと思う。 で...
石田衣良さん初めてのSF作品。 設定が凄いな、と思ったけども、そこはさすがの石田さんで。読み物として面白く、すぐに夢中になった。 問題意識もはっきりしてるのだけど、本人があとがきで話す通り、「見切り発車」感は否めなかった。でもそこをカバーするだけの器用さはさすがと思う。 でも不思議と、今回は読み終えた後の昂揚感がなかったかな、と。凄く個人的な感覚。なにかが足りない気がしたかな。
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自分の夢を見ているような感覚にもなれたし、 非現実的の中に現実が重なるような不思議な感覚になった。 展開がすごく好きで、一気読みした作品です。
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脳に腫瘍ができ、余命いくばくもない男が意識のみ200年後の世界へ・・・ところどころ定番な点もあるが発想が面白い。200年後の世界は東西中国の大戦でウイルスに侵された世界。普通の男が救世主となりハッピーエンド。ある意味男の願望でもあり、なんとなく安心して読める。
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末期がんの主人公が意識だけ未来にトリップする。 どうなのこの設定?と思ったが、意外と設定は面白かった。 登場人物も魅力的だし、 主人公が現代と未来で、 必死に悲惨な未来を変えようと動く姿は、先の展開が気になった。 ただ何か足りないというか。 設定が壮大なのか、急に終わった感が...
末期がんの主人公が意識だけ未来にトリップする。 どうなのこの設定?と思ったが、意外と設定は面白かった。 登場人物も魅力的だし、 主人公が現代と未来で、 必死に悲惨な未来を変えようと動く姿は、先の展開が気になった。 ただ何か足りないというか。 設定が壮大なのか、急に終わった感が残った。
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作り話をいかに読ませるのかが、作家の力量だと思う。宮本輝や宮部みゆきなどもそうだが、リアルな話をリアルに書くのは、それなりに経験を積めばできるかもしれないが、こういう話を引っ張っていくのはさすがだ。好き嫌いが分かれる作品かもしれないが、僕は大好きな作品。
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衣良さんのSF作品! あまりそーゆうジャンルを書かない印象があったので、期待しながら読んでみると。。 これ良いじゃんっ!!!笑。 今までいろんな衣良さんの作品を読んで来ましたが、1番好きな本になりました^ ^ あらすじについては他の皆さんが書いているのですっ飛ばしますw ...
衣良さんのSF作品! あまりそーゆうジャンルを書かない印象があったので、期待しながら読んでみると。。 これ良いじゃんっ!!!笑。 今までいろんな衣良さんの作品を読んで来ましたが、1番好きな本になりました^ ^ あらすじについては他の皆さんが書いているのですっ飛ばしますw 登場する人物がみんな魅力的なんですよね。 物語にすぐに引き込まれて一気に読み終えてしまいました。 とても好きな作品です。
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専門の授業で習うより多くのウィルスに関しての知識が盛り込まれて書かれている、人間とウィルスとの戦いの話。ストーリーはもちろん、作家ってスゴイ!!と思わせるような医学の知識量!とりあえず、ひたすら楽しみながら、なおかつ勉強になる本でした。
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悪性脳腫瘍で死の宣告を受けている主人公が、頭痛を引き金に200年後の未来と現在を行き来する。未来は致死率88%のインフルエンザの恐怖と極端な格差の存在する社会だった。主人公は未来を救うために何ができるか。 これが書かれた当時、9.11テロは起こっていたけど新型インフルエンザ大流...
悪性脳腫瘍で死の宣告を受けている主人公が、頭痛を引き金に200年後の未来と現在を行き来する。未来は致死率88%のインフルエンザの恐怖と極端な格差の存在する社会だった。主人公は未来を救うために何ができるか。 これが書かれた当時、9.11テロは起こっていたけど新型インフルエンザ大流行は起こっていなかった。そのころと今とでは少しこの作品の受け止め方も違うんだろうなぁ。
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今、美丘で注目の石田衣良作品。 現在と未来を行き来するSFアドベンチャー。 どんどん引き込まれていく感じで良かった。
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とにかくおもしろくて、文字通り一気に読んだ本。 現実世界であまりしあわせでない男が、一気に別世界にジャンプし、そこでヒーローになるというのは、もう定番中の定番である。それが過去の世界でも平行世界でも火星でもなく、200年後の近未来というのがおもしろい。はらはらどきどきの冒険...
とにかくおもしろくて、文字通り一気に読んだ本。 現実世界であまりしあわせでない男が、一気に別世界にジャンプし、そこでヒーローになるというのは、もう定番中の定番である。それが過去の世界でも平行世界でも火星でもなく、200年後の近未来というのがおもしろい。はらはらどきどきの冒険活劇で、しかもそれがするすると一点に集まってくる感じがおもしろかったし、登場人物もそれぞれ自己主張が強く気持ちが良かった。 ただ、単におもしろいでは終わらないのは、このファンタジーが完全に現実世界の、それも平均的(と言ってもいいかな)な日本人が目を背けている現実世界を表現していることだと思う。インフルエンザの脅威などは、まさに現在進行形の問題だし、それ以上に、正義や治安維持や権利を振りかざし、血で血を洗うテロの連続などは、「未来の世界だよ」と思って読んでいる自分が恥ずかしくなるほど、地球のどこかでの現実である。 そういう意味で、この小説の鳴らしている警鐘は、単に「おもしろい」と言っていたのでは済まされないものがあり、「SF冒険活劇」の設定としてのみ読んでいる一読者の背中に、冷たい銃口を突きつけるような何かであるとは思う。この21世紀の地球で、○○にあたるものはあるかといえば、それはたぶんあり得ないわけで、そういう意味では、状況がフィクションなのではなく解決がフィクションであって、その逆ではないところに、この小説の怖さがあるような気がするのだ。 しかしながら、きっちり読んでみるとアラも目立つ。SF的なお約束である部分、たとえばタイムパラドクスなどに関してはずいぶんいい加減だし、設定自体がどんどん変わっていってしまうあたりが苦しい。ラストの通信については、感動するより頭が混乱して絶句してしまった。「そいつはいったい誰なんだ!」である。 それ以上に、女性の使い方が実に「男性に都合がいい存在(功罪含めて)」ばかりで、その部分だけはなんだか読んでいて気持ちが悪くなった。話自体はとっても良かっただけに残念。
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