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犬はどこだ の商品レビュー

3.8

284件のお客様レビュー

  1. 5つ

    46

  2. 4つ

    122

  3. 3つ

    80

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    1

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2017/03/09

登場人物が良く描けていて皆に愛着が持てる。クライマックスの盛り上がりは一級品。最後に認識がひっくり返る快感を感じました。良作。

Posted byブクログ

2017/03/01

病気療養をきっかけに調査事務所を開業した紺屋。 だが、物事は思うようには進まない。 犬を捜すはずが人間を捜すはめになり、専門外の古文書を解読することになる。 紺屋と半田のキャラクターが好きだった。 とくに半田のいい加減そうだけれど意外に真面目に仕事をするところや、紺屋の適当に済ま...

病気療養をきっかけに調査事務所を開業した紺屋。 だが、物事は思うようには進まない。 犬を捜すはずが人間を捜すはめになり、専門外の古文書を解読することになる。 紺屋と半田のキャラクターが好きだった。 とくに半田のいい加減そうだけれど意外に真面目に仕事をするところや、紺屋の適当に済ますんじゃ?と思っていたのに真剣に捜し始めてしまうところ。 明確な着地点が示されていないところも気に入った。 真相が明らかになったあとに残る、何ともいえない感じ。 それこそがこの物語の良さなのかもしれない。 読みやすいし、何よりも予想外の展開が面白かった。 タイトルやこれまでの米澤さんの作品っぽさを期待して読むと、ちょっと「えっ??」と思うかもしれない。 でも、読み終わってからタイトルをもう一度見ると、「なるほどなぁ」とちょっと笑えてしまう。 続編はいつ出るのだろう? 紺屋の意外な活躍をまた見たいと思う。

Posted byブクログ

2016/12/14

ずっと積読していた… 古典部とか、春夏秋冬シリーズとか、低燃費主義のティーンエイジが主人公な作品にばかり接してきたけれど、この作品の主人公はもう酸いも甘いも知って現実に疲れてしまった探偵(犬探し希望) 作品は情緒的で、文章もたいへん読みやすくて、おもしろい。 この作者は(実際の史...

ずっと積読していた… 古典部とか、春夏秋冬シリーズとか、低燃費主義のティーンエイジが主人公な作品にばかり接してきたけれど、この作品の主人公はもう酸いも甘いも知って現実に疲れてしまった探偵(犬探し希望) 作品は情緒的で、文章もたいへん読みやすくて、おもしろい。 この作者は(実際の史実かどうかは別として)解決に歴史的っぽい史実を根拠に織り込むのがうまいなあと思います。「氷菓」しかり。この作品もしかり。それっぽい文章だったり。それっぽい流れだったり。それっぽい雰囲気だったり。 「さよなら妖精」が読み返したくなった〜…

Posted byブクログ

2016/12/08

探偵ものは苦手だけど最終的に満足。 シリーズ化っぽいので、明かされていないところは次回作まで楽しみにしてます。 前半読むのがちょっとしんどかったのと、古文書解読依頼に何かあると期待しすぎたので個人的感想としてはマイナス1 そこまで歴史に絡めなくても楽しめた気がするのでさらにマ...

探偵ものは苦手だけど最終的に満足。 シリーズ化っぽいので、明かされていないところは次回作まで楽しみにしてます。 前半読むのがちょっとしんどかったのと、古文書解読依頼に何かあると期待しすぎたので個人的感想としてはマイナス1 そこまで歴史に絡めなくても楽しめた気がするのでさらにマイナス1 最後の展開はさすがに面白いので、読んでよかったなーと思える。

Posted byブクログ

2016/11/11

犬探しを専門に調査事務所を立ち上げた紺屋。しかしそこに舞い込んできた依頼は人探しだった。 序盤はスローテンポで読むのが捗らなかった。しかし後半の解決編ではすべての伏線が綺麗につながり、したたかな計画に鳥肌がたった。 終わり方も僕好みの少しダークな感じで、最終的にかなり楽しめた。

Posted byブクログ

2016/10/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

体調悪化のせいで仕事を辞めて帰郷、 犬を探す調査会社を立ち上げた男 しかし舞い込んだ仕事は、人探しと古文書の調査。 これがリンクしているのだが、報・連・相をしないので 二人の間では、事件の繋がりに気づかないまま進んでいきました。 タイトルは「犬はどこだ」だけど、 一度も、犬を探す仕事はしないまま、物語は終了するのが 笑える。

Posted byブクログ

2016/08/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

以前古典部シリーズを読んでいたためか読みやすかった。 別々の事件を担当した2人の視点が交互に語られながら進んでいく。 2人は調査を進めていくと、読み手には二つの事件の情報が入ってくる。 しかし2人があまり情報交換をしないので、その二つの事件の密かな繋がりに読み手はハラハラしていくような仕組み。特に終盤の緊張感楽しい。 .oO(ばかもん、そいつがるぱんだー!)

Posted byブクログ

2016/06/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

事情があって帰郷後、探偵業(というか調査業)をはじめざるを得なかった事情と、ネット事情、ストーカー事情などを組み合わせ、ストーリーとして広がりの可能性を感じるが、最後に向かって積み上げきれずに解決に向かってしまった感あり。結局、想定とは逆の結果になるにしろ、呼びかけてから現れる部分がクライマックスなのに、あっさりしてしまった.... 一流銀行員からの脱落が、どんなことに繋がっていくのか?それでもなんとかやっていくところに良いことがあるのか?そちら側の今後の展開も期待したい。

Posted byブクログ

2016/06/05

犬を探す調査会社を立ち上げた男が探偵役となる話。しかも、一回も犬を探す仕事をせずに話は終わる。二つの依頼が、最後には見事に収斂するのだが、後味は悪い。 が、続編もあるのならば、完全解決もあり得るかもしれない。 この辺り、昔のアメリカンホラーな映画の結末風と言えなくもない。

Posted byブクログ

2016/04/03

≪紺屋S&Rのケースブック≫ 紺屋S&Rに持ち込まれた2つの依頼が,時折リンクしていく. 2つの依頼を別々の人物(長一郎とハンペー)が受け持っており,それぞれの視点で入れ替わりながら物語が語られていく. この視点の切り替わりが,語りだけでなくチャットや文献,電話...

≪紺屋S&Rのケースブック≫ 紺屋S&Rに持ち込まれた2つの依頼が,時折リンクしていく. 2つの依頼を別々の人物(長一郎とハンペー)が受け持っており,それぞれの視点で入れ替わりながら物語が語られていく. この視点の切り替わりが,語りだけでなくチャットや文献,電話といろいろあり面白い. 切り替わりのタイミングも絶妙. そして,明らかになる真実…. 犬はどこだ!! 続編での,大南寛やGENのさらなる登場を期待.

Posted byブクログ