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犬はどこだ の商品レビュー

3.8

287件のお客様レビュー

  1. 5つ

    46

  2. 4つ

    124

  3. 3つ

    80

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2020/10/27

謎は面白そうだし、みんなのレビューを見て最後まで読み進めたかったけど…ラノベやれやれ系な地の文と、面白いしょ?全開の下手くそなギャグが気持ち悪すぎて読みきれませんでした。 やれやれ系ってただ無気力なんじゃなくて、自分が上だと思ってるからその態度になるわけで… 強気だけど優しい妹の...

謎は面白そうだし、みんなのレビューを見て最後まで読み進めたかったけど…ラノベやれやれ系な地の文と、面白いしょ?全開の下手くそなギャグが気持ち悪すぎて読みきれませんでした。 やれやれ系ってただ無気力なんじゃなくて、自分が上だと思ってるからその態度になるわけで… 強気だけど優しい妹のお婿さんを「おそらく私とは非常に異なる価値観を持っているだろう男」とか、情報教えてくれる人がカローラで現れたら「私立高校の古参ヒラ教員の乗り物としては妥当だろう」とか、 なんでそんなに偉そうなの?って感じが無理だった

Posted byブクログ

2020/05/13

米澤さんの書く次の展開に行く時の最後の文、声にも出さないけど心の中でちょっと笑える感じがすごく好き。帯には、最初の事件と書いてあるけど、続編がないのが怖い。

Posted byブクログ

2020/04/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ほほほう、そう〆ましたか。 調査事務所を開業して、立て続けに入った依頼。 失踪人捜しと、古文書の解読。 そして押しかけ探偵希望者。 やる気に溢れていない主人公が解いた謎は、すっきり解決するものではなく、どちらかと言うと読後感がもやもやとしてしょうがない。 主人公はやる気だけでなく、正義感にも溢れていないからなあ。 人の悪意って、ひどく気持ちが悪い。 自分だけが正義であるという思い込みを押し付けることは、悪意ではないのかもしれないけれど、でもそれは、決して善い意識ではない。 プライドの高さで自分を守るのは、ある意味しょうがない部分もあるけれど、高すぎるプライドを過剰に防衛するのも、やっぱり善い意識とは言えない。 チャラチャラしてるのに、妙に仕事ができるハンペー。 主人公の思惑とはかみ合わない口コミを広めてくれる大南君。 主人公とネットでしかつながっていないけど、一番頼りになるGENさん。 なかなか好感度の高いキャラクターたちが次々登場し、シリーズ物の第一作としては成功していると思うけれど、10年以上たっても第二作がいっこうに出版されないのは、読後に感じるもやもやが甚だしいせいかもしれない。 ライトな語り口でかなりビターな後味。 だけど読ませる技術は天下一品なんだよなあ。

Posted byブクログ

2020/03/02

「小市民」シリーズの最初の巻がなかなか見つからないので、探した棚にあった同じ作者の別の本を買ってみた。 東京での生活に夢破れて故郷に帰り、調査事務所を開業した紺屋長一郎。 犬捜し専門の筈だったが、舞い込んだ依頼は失踪人捜しと古文書の解読。 これを高校の後輩で押しかけ助手のハンペ...

「小市民」シリーズの最初の巻がなかなか見つからないので、探した棚にあった同じ作者の別の本を買ってみた。 東京での生活に夢破れて故郷に帰り、調査事務所を開業した紺屋長一郎。 犬捜し専門の筈だったが、舞い込んだ依頼は失踪人捜しと古文書の解読。 これを高校の後輩で押しかけ助手のハンペーと分業して調査に取り掛かるが…というお話し。 長一郎が<私>でハンペーが<俺>の一人称で交互に話が進んでいくが、ハンペーのハードボイルドに対する拘り振りやギャップにもめげず意外と使える人物となっているところが微笑ましい。 一方、都会で病んだ長一郎がそれでも新しい仕事を立ち上げてゆるゆると社会復帰を果たしていく様子が失踪人捜しに入り込んでいく背景となっているが、これが最後の結末とうまいことリンク。 二つの事案が交差していき、行き着いた結論はそれまでの軽いタッチからすると結構暗~い真実だったが、緩急取り混ぜながら進んだお話はなかなかうまく出来ていると思った。 しかし、2005年当時はまだ使い捨てカメラなのだな。時代の流れは凄まじく速い…。

Posted byブクログ

2020/02/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

評価は4. 内容(BOOKデーターベース) 開業にあたり調査事務所“紺屋S&R”が想定した業務内容は、ただ一種類。犬だ。犬捜しをするのだ。―それなのに舞い込んだ依頼は、失踪人捜しと古文書の解読。しかも調査の過程で、このふたつはなぜか微妙にクロスして…いったいこの事件の全体像とは?犬捜し専門(希望)、25歳の私立探偵、最初の事件。新世代ミステリの旗手が新境地に挑み喝采を浴びた私立探偵小説の傑作。 SNSからこんな大事になるなんて・・・怖い世の中である。しかし、古文書と捜索人が妙に平行する部分では二人とも「報連相せよよ」とつい言いたくなった。 そのまどろこしさから一気読みしてしまった。

Posted byブクログ

2020/02/20

評判が良かったので読んでみました。とある事情で都会生活から地元に戻った主人公の紺屋長一郎が探偵事務所を立ち上げると犬探しをメインの仕事にするつもりだったので、人探しや古文書の解読の仕事が立て続けに舞い込んだり、探偵志願の後輩が無理やり入ってきたりとドタバタな展開でしたが、その2つ...

評判が良かったので読んでみました。とある事情で都会生活から地元に戻った主人公の紺屋長一郎が探偵事務所を立ち上げると犬探しをメインの仕事にするつもりだったので、人探しや古文書の解読の仕事が立て続けに舞い込んだり、探偵志願の後輩が無理やり入ってきたりとドタバタな展開でしたが、その2つの依頼が実は展開的に関連性があり、失踪者の失踪の真相にたどり着いたときに事件の全貌が明らかになるのですが、なかなか面白かったです! 紺屋S&Rシリーズとして続編もありそうなのですが、まだ続編はリリースはされていないようなので、早くリリースされることを期待して待ちたいと思います!

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2019/11/27

紺谷長一郎は東京での銀行員生活をリタイヤし、地元で調査会社を始める。犬探しを専門とするはずが、開業早々立て続けに舞い込んだ依頼は「人探し」と「古文書解読」。突然転がり込んできた、高校の後輩であるハンペーを助手に据え、二つの事件の解決する内に、思いもよらぬ真相が明らかになる。 紺...

紺谷長一郎は東京での銀行員生活をリタイヤし、地元で調査会社を始める。犬探しを専門とするはずが、開業早々立て続けに舞い込んだ依頼は「人探し」と「古文書解読」。突然転がり込んできた、高校の後輩であるハンペーを助手に据え、二つの事件の解決する内に、思いもよらぬ真相が明らかになる。 紺谷とハンペーの二人の語り口から物語は進み、読みやすい。真相も非常に明快であり、ミステリーとしても小説としてもとっても面白い。一見すると見落としがちな伏線の回収は、本当にお見事。しかしながら、やっぱり米澤穂信さん、後味が悪いですね。

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2019/09/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み終わり、思わずタイトルを見てニヤリとしてしまう本。タイトルに釣られて読み始め、作中で犬があまり出てこないことに意気消沈しながら読み進めていたら、最後の一文でああ~!となった。犬を愛している人には少し勧めにくいけど、ヤバくて強めの女が好きな人には胸を張っておすすめできる。

Posted byブクログ

2019/08/31

久々の米澤作品。犬さがしをしたいのに、思わぬ事件に巻き込まれた探偵の話で、コメディ…かと思いきや、なかなか恐ろしい方向に転がっていくストーリーと、繋がっていくエピソードが面白くぐいぐい読めた。主人公の紺屋やハンペー、妹やその旦那のキャラも良かったけど、探されていた桐子、こういう女...

久々の米澤作品。犬さがしをしたいのに、思わぬ事件に巻き込まれた探偵の話で、コメディ…かと思いきや、なかなか恐ろしい方向に転がっていくストーリーと、繋がっていくエピソードが面白くぐいぐい読めた。主人公の紺屋やハンペー、妹やその旦那のキャラも良かったけど、探されていた桐子、こういう女性がとても好き。

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2019/08/14

今時、探偵事務所もの?うーん、こりゃつまらんかもと思ったが、古文書の解読という紹介文の言葉につい惹かれて、図書館で借りてみた。この作者の「折れた竜骨」はとてもよかったが、「満願」にはいまいち感があった。さてこれは?面白かった、ぐいぐい惹かれて読んでしまった。失踪者に一体どんな謎が...

今時、探偵事務所もの?うーん、こりゃつまらんかもと思ったが、古文書の解読という紹介文の言葉につい惹かれて、図書館で借りてみた。この作者の「折れた竜骨」はとてもよかったが、「満願」にはいまいち感があった。さてこれは?面白かった、ぐいぐい惹かれて読んでしまった。失踪者に一体どんな謎があるのかと探っていく過程がよかった。古文書の存在と失踪者の結びつきは、ちょっとわざらしさがあるかなと思ったが、なるほど最後のどんでん返しにこうつながるわけねと納得した。

Posted byブクログ