犬はどこだ の商品レビュー
最初は主人公の変化メインの話なのかなと思ったけど、読んでると想像よりミステリ感が強くて最後はちゃんとミステリーの読後感だった。 意外と重い面もあって、犯罪の緊迫感もあって、ちょっとブラックなところもあって、面白かった。 はんぺーの抜けた感じが面白かったし、全体的に軽い雰囲気だった...
最初は主人公の変化メインの話なのかなと思ったけど、読んでると想像よりミステリ感が強くて最後はちゃんとミステリーの読後感だった。 意外と重い面もあって、犯罪の緊迫感もあって、ちょっとブラックなところもあって、面白かった。 はんぺーの抜けた感じが面白かったし、全体的に軽い雰囲気だったからこそ最後で少しびっくりしたかも。紺屋の折木感がよくて、やっぱり心の声が好き。 米澤さんはやっぱりミステリの中でも人間を描くのが上手いと思うから登場人物を好きになったし続編を読みたい。
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正確に書くと星3.6。 私は米澤さんの文章が好きなので+0.1。 話の内容で言えば、二つの事件(依頼)がところどころ混じり合ってるかと思えば実は重要だったりして、そこが魅力だったかなと思う。 ただ、最後の重要な部分とかが種明かしの前に分かっちゃったりして、残念だな。 でもChap...
正確に書くと星3.6。 私は米澤さんの文章が好きなので+0.1。 話の内容で言えば、二つの事件(依頼)がところどころ混じり合ってるかと思えば実は重要だったりして、そこが魅力だったかなと思う。 ただ、最後の重要な部分とかが種明かしの前に分かっちゃったりして、残念だな。 でもChapter6の最後とか、Chapter7の最後とか新鮮で面白かった。米澤さんらしい。 私は、ずっとミステリーの種を分からない読者だったので、ミステリーを読むと大体トリックなどで驚かされて、それを面白がって好んでいた。 ただ、ここ数年でミステリーをかなり読んだことにより、だんだんと種が分かってきてしまった。同じ作者さんの話なら特に。 もちろん全てではないが、これだとミステリーを面白がれなくなってしまう。それは嫌だ。 種が分かっていてもきっと他の楽しみ方があると信じてこれからはそれも探していこうと思う。
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米澤さんの比較的初期作品でしたが、遅ればせながら読了。短編も多く書かれてますが、個人的にはこう言った長編物の方が好きだな。 無関係に見える二つの探偵依頼が、本当に少しづつ繋がってくる感じがソワソワ、ワクワク。なかなか進まないあたりにモヤモヤ。 途中色々推理しながら読んでましたが、だーいぶ違いました。。。(入れ替わりとか、人物誤認系かなーと) 最後のクライマックスは色々心配でドキドキでした。 シリーズものの予定なのに、まだ一作品なんですね。続きに期待。
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犬捜し専門の探偵事務所「紺屋サーチ&レスキュー」を開所した主人公、紺屋長一郎。しかし舞い込んだ依頼は、失踪人捜しと古文書の解読。行きがかり上、雇うことになったハンペーと調査を進めるうちにこの2つの案件が徐々にリンクしていく、というストーリー。 終わり方も個人的に好みですし...
犬捜し専門の探偵事務所「紺屋サーチ&レスキュー」を開所した主人公、紺屋長一郎。しかし舞い込んだ依頼は、失踪人捜しと古文書の解読。行きがかり上、雇うことになったハンペーと調査を進めるうちにこの2つの案件が徐々にリンクしていく、というストーリー。 終わり方も個人的に好みですし、紺屋とハンペーのコンビも良かったので、シリーズ化されたら続編も是非読んでみたいと思える一冊でした。
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読後こんなに納得のいくタイトルはない 全く関連性のないような2つの依頼が綺麗に重なった時は鳥肌が立つ 真相が明らかになり、すべてがパズルのようにハマる、米澤穂信でなければ生み出せない快感が気持ちよかった 結末が全てわかった上でもう一度読みたい本
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一気読みしました。 登場人物のやり取りとたまに入るひと言ツッコミが面白い。 ネット黎明期をリアタイで経験してたので妙な懐かしさがありました。 終盤にきて「ははーなるほど。そういうことね」と思わせといてからのどんでん返しでゾワッとしました。 読後感はゾゾッとします。どうかこのままご...
一気読みしました。 登場人物のやり取りとたまに入るひと言ツッコミが面白い。 ネット黎明期をリアタイで経験してたので妙な懐かしさがありました。 終盤にきて「ははーなるほど。そういうことね」と思わせといてからのどんでん返しでゾワッとしました。 読後感はゾゾッとします。どうかこのままご無事で、と言いたい。
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※このレビューにはネタバレを含みます
終わり方が好き。 古文書の解読と、行方不明の女性の捜索の交互に展開されるが、チラッと2つの事件の接点が見え隠れする。屋根裏まで行った時に流れがハッキリして、すっきりした。ストーカー側の悪質具合は犯したの一言や、粘着質なコメントの例くらいなので、もっとあっても良かった。
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面白かった。 ハードボイルド風の舞台設定ながら、コミカルな助手と日常謎解きが始まるのか?と気楽に読み進めていくうちに雲行きが怪しくなり……読後感はハードボイルド。 続編あるなら読みたい。
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米澤さんの本はもともと好きだが、、タイトルが気に入りすぎて購入。紺屋が犬探し専門で始めた探偵業、そこに舞い込む依頼はどれも犬探しではなく… 夢(?)破れた紺屋と何だか掴みどころの無いハンペーの妙なコンビがそれぞれの謎の解決に乗り出す。二人がほぼ単独で動いていたために、微妙に2つ...
米澤さんの本はもともと好きだが、、タイトルが気に入りすぎて購入。紺屋が犬探し専門で始めた探偵業、そこに舞い込む依頼はどれも犬探しではなく… 夢(?)破れた紺屋と何だか掴みどころの無いハンペーの妙なコンビがそれぞれの謎の解決に乗り出す。二人がほぼ単独で動いていたために、微妙に2つの謎が絡まりあっているにもかかわらず、中々交差しない2件… 物語が進むとハードボイルド感もでてきてテンポ良く話が回転し始める そして、、最後の米澤さんらしい逆転力、というかそちら側からみるのね、という展開。さらに、心地よく(?)気持ち悪さを残す終わり方。面白かったです。 欲をいえば、ハンペーの追ってた謎がもう一段階あると、さらに良かったのかなあと。ハンペーが魅力的なキャラだっただけにもう少し活躍の場を見たかった。
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入院生活8冊目。 ミステリはあまり読まないのだけど、これは…すごい、すごい本と出逢ってしまった。序盤は失意のなか都落ちした探偵がまったりリハビリするような話かなー、と思いきや……さまざまな要素が折り重なって怒濤のラストに…。一気に読んでしまう、引き込まれる。結末にも大満足。
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