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犬はどこだ の商品レビュー

3.8

286件のお客様レビュー

  1. 5つ

    46

  2. 4つ

    124

  3. 3つ

    79

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2013/02/28

犬探し専門の調査事務所を開業したはずが、来たのは『失踪人探し』と『古文書解読』の依頼と探偵志望の学生時代の後輩だった。調査の過程で二つの依頼が微妙にクロスして..。私立探偵小説だそうです。読後感たしかに悪い。米澤さんの作品を数冊読んでいるが、いつも毒が含まれてる印象があります。読...

犬探し専門の調査事務所を開業したはずが、来たのは『失踪人探し』と『古文書解読』の依頼と探偵志望の学生時代の後輩だった。調査の過程で二つの依頼が微妙にクロスして..。私立探偵小説だそうです。読後感たしかに悪い。米澤さんの作品を数冊読んでいるが、いつも毒が含まれてる印象があります。読みづらい部分もあるけど、やっぱり気になって読んでしまう面白さがあるなぁ。続編は作者都合で無期限で出版されないというのが悲しい。続編が読みたい作品。

Posted byブクログ

2013/02/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とある事情で銀行員を辞めた紺屋は、犬探し専門の探偵事務所を開く事に。 ところが、同級生の紹介で、開業と同時に、犬探しとは関係ない依頼が2件も舞い込み、高校時代の後輩、ハンペーに手伝って貰う事になります。 一見、接点のないように見えた2件の依頼ですが、それぞれ、思わぬ方向に進展し始め、ハンペーの憧れ通り、ハードボイルドになってきます。 紺屋とハンペーの視点で交互に描かれ、テンポよくストーリーが進むので、一気に読んでしまいました。 私は、アノ匂いの時に、「・・・あれ?」と気付きました。

Posted byブクログ

2013/02/14

終盤、「戦国という中世と小伏」が2つの依頼を結びつけ、物語の展開上でも必要不可欠なものだと知り、1冊の本でここまで展開を決めることができてしまうロジックに驚きました。英文タイトルの"The Citadel Of The Weak"にも読み終わって納得。紺屋S&...

終盤、「戦国という中世と小伏」が2つの依頼を結びつけ、物語の展開上でも必要不可欠なものだと知り、1冊の本でここまで展開を決めることができてしまうロジックに驚きました。英文タイトルの"The Citadel Of The Weak"にも読み終わって納得。紺屋S&R続編もぜひ読みたい。

Posted byブクログ

2013/02/05

犬専門?私立探偵が紐解くミステリー。米澤作品恒例の気だるさを常に出しつつも謎を解いていく主人公。学園モノと打って変わって本格的な作品で楽しめました。いい意味で後味の悪い結末で、すぐに続編が読みたくなりました。

Posted byブクログ

2013/01/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

緻密にトリックが構築されていて、ミステリーとしての骨格はよくできているが、今回はキャラクターがいまいちだった。紺屋長一郎は悪くないが、この年齢でどん底の精神状態から、独力で立ち上がるのはちょっと無理がある。それにシリーズ化を狙いすぎて、ハンペーのこともGENのことも大南のことも。どう考えても今回の二つの依頼はどこかで繋がっているはず。とくに古文書の依頼はあきらかにおかしい。役所の人間が江馬常光の著作をしらないとは思えない。謎を残しすぎた。そしてこの作者はそんなことはしない。伏線は回収するタイプだ。だからこの作品には珍しく中途半端さを感じた。遅筆の作者のことですから…続編はでるのか?

Posted byブクログ

2013/01/23

細かな手がかりからどんどん真相に迫っていく過程がパズルがはまっていくようで気持ちよかった。初めて読んだあの頃よりも今のほうがより怖く感じる側面もあるように思う。

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2013/01/15

米澤穂信の探偵小説。 一般に探偵小説の事は“ミステリ”に分類されますが、私的に・・・あえて“探偵小説”と呼びたいです。 米澤穂信で探偵が主人公なのはこの作品だけでしょうか? 2つの事件を伏線でリンクさせ、絶妙の謎解きを展開する。展開も後半に進むに連れスピーディーさを増し、一気に読...

米澤穂信の探偵小説。 一般に探偵小説の事は“ミステリ”に分類されますが、私的に・・・あえて“探偵小説”と呼びたいです。 米澤穂信で探偵が主人公なのはこの作品だけでしょうか? 2つの事件を伏線でリンクさせ、絶妙の謎解きを展開する。展開も後半に進むに連れスピーディーさを増し、一気に読ませます。 少々謎解きが軽い感じもしますが、そこはシリーズ次回作?に期待ってコトで・・・

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2013/01/13

文庫本を手にいれたので、再読してみましたが、傑作ですね。 まず、手に取ったときにタイトルから様々なことを期待させて、事件解決後の余韻まで非常に良く出来ていて、2006年度の「このミス8位」らしいですが、出版年度が違えばベスト3以上でもおかしくない出来だと思います。 まあ、最後まで...

文庫本を手にいれたので、再読してみましたが、傑作ですね。 まず、手に取ったときにタイトルから様々なことを期待させて、事件解決後の余韻まで非常に良く出来ていて、2006年度の「このミス8位」らしいですが、出版年度が違えばベスト3以上でもおかしくない出来だと思います。 まあ、最後まで犬は探しませんけどねw

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2013/01/03

犬探しの調査事務所を開業した主人公が、いつの間にか大きな事件を解決する探偵になる話。 印象としては終盤以外は終始のほほんとしている。 また、ミステリーではあるが、そこまでの驚きはない。 しかし、ネットを使い事件が起こり、また事件の解決を導くところは、これまであまり見た事がなく...

犬探しの調査事務所を開業した主人公が、いつの間にか大きな事件を解決する探偵になる話。 印象としては終盤以外は終始のほほんとしている。 また、ミステリーではあるが、そこまでの驚きはない。 しかし、ネットを使い事件が起こり、また事件の解決を導くところは、これまであまり見た事がなく面白い。 そして、このネット社会でいつでも起こりえる事だと感じた。 また、内容とは関係ないが、表紙のデザインが気に入っている。

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2012/12/09

軽快なタッチの文体で楽しく読めた。 主人公の紺屋の一人称で話が進むと思いきや、助手のハンペーが捜査をするパートもあった。それぞれが別の依頼を捜査しながらも、最終的には1つの事件として繋がっていくのだが、読者は、かなり早い段階で2つの依頼の繋がりに気付くのに対して、探偵2人は、す...

軽快なタッチの文体で楽しく読めた。 主人公の紺屋の一人称で話が進むと思いきや、助手のハンペーが捜査をするパートもあった。それぞれが別の依頼を捜査しながらも、最終的には1つの事件として繋がっていくのだが、読者は、かなり早い段階で2つの依頼の繋がりに気付くのに対して、探偵2人は、すれ違ってばかりでなかなか気付いてくれない。その辺がヤキモキして、思わず一気読みしてしまった。 それにしても紺屋は人に恵まれてる。 仕事を紹介してくれる友人に、無給に近いのに助手をしてくれる後輩、それに兄思いの妹。 きっと探偵業で食いっぱぐれる事はないでしょう。本業の犬探しの仕事はあまり無いかもしれないけれど。 シリーズ物ということだが、まだ続編は出ていない模様。早く続編が読みたい!

Posted byブクログ