1,800円以上の注文で送料無料

犬はどこだ の商品レビュー

3.8

284件のお客様レビュー

  1. 5つ

    46

  2. 4つ

    122

  3. 3つ

    80

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2013/11/07

評価の★は、非常に4に近い3といった感想。 「インシテミル」や「氷菓」の著者の作品。 この作者はどの作品を読んでも印象がずいぶん違う。 いい意味で、本当に同じ人が書いているのかと感じる。 本書は、場面描写が少し多すぎる印象を受ける。自然に流れるストーリーと言うよりは、後の展開...

評価の★は、非常に4に近い3といった感想。 「インシテミル」や「氷菓」の著者の作品。 この作者はどの作品を読んでも印象がずいぶん違う。 いい意味で、本当に同じ人が書いているのかと感じる。 本書は、場面描写が少し多すぎる印象を受ける。自然に流れるストーリーと言うよりは、後の展開のためにひとつずつ丁寧過ぎるくらいにに説明がなされている。そのため、読んでいて流れに少し不自然さを感じる。 とはいえ、最後まで面白く読みくることができ、最後のどんでん返しにも意外性があった。探偵物として続編を読みたいと思った。 登場人物が個性的なので、言動がもう少し自然であれば、更なる魅力を放つのではないだろうか。 最後に、作者の「コンピューター」、「車」、「歴史」に対する造詣の深さに感銘を受けた。それぞれをテーマにした作品を是非読んでみたいと思う。

Posted byブクログ

2013/10/24

米澤穂信の犬はどこだを読みました。 ある事情で会社を退職せざるを得なくなってしまった主人公紺屋長一郎は紺屋S&Rという調査事務所を開設します。 この事務所の業務内容は失踪した犬を探して飼い主に返してあげることです。 ところが、持ち込まれた案件は、失踪した若い女性の捜索と古文書...

米澤穂信の犬はどこだを読みました。 ある事情で会社を退職せざるを得なくなってしまった主人公紺屋長一郎は紺屋S&Rという調査事務所を開設します。 この事務所の業務内容は失踪した犬を探して飼い主に返してあげることです。 ところが、持ち込まれた案件は、失踪した若い女性の捜索と古文書の解読なのでした。 紺屋と押しかけ調査員の半田平吉は調査を開始するのですが... この二つの案件は実は関連していることがわかってきます。 そして、女性の失踪事件は意外な様相を見せてくるのでした。 紺屋の妹やネットの向こうで紺屋を助けてくれる友人など多彩な登場人物たちも魅力的でした。

Posted byブクログ

2013/10/02

開いたばかりの探偵事務所で、友人の紹介により2件の仕事が同時に舞い込む。 人捜しと、古文書解読という全く違う2つの事件が、やがて複雑に絡んでゆく……。 予想外の展開で話が進み、楽しめました。 チャット相手が誰か分かるかと思ったのですが最後まで書かれなかったのが残念です。事件を...

開いたばかりの探偵事務所で、友人の紹介により2件の仕事が同時に舞い込む。 人捜しと、古文書解読という全く違う2つの事件が、やがて複雑に絡んでゆく……。 予想外の展開で話が進み、楽しめました。 チャット相手が誰か分かるかと思ったのですが最後まで書かれなかったのが残念です。事件を紹介にしてくれた友人とか想像していたのですが…。

Posted byブクログ

2013/08/19

20130818 犬探し専門の仕事をしたかったのに、依頼は違うことばかりの新米探偵物語。 ふたつの依頼のからまり具合が面白い。後味も好き系です。

Posted byブクログ

2018/08/16

 ハードボイルドだがドンパチも濡れ場もなく、どこまでも「日常」の枠の中で話が転がっていく。地味だがプロットが巧みで終始だれることなく一気呵成に読める。人物造形やものの見方に「時代」というか「世代」臭(団塊ジュニア的な)が強く滲みでている点に好悪が分かれるところ。後味が悪いという見...

 ハードボイルドだがドンパチも濡れ場もなく、どこまでも「日常」の枠の中で話が転がっていく。地味だがプロットが巧みで終始だれることなく一気呵成に読める。人物造形やものの見方に「時代」というか「世代」臭(団塊ジュニア的な)が強く滲みでている点に好悪が分かれるところ。後味が悪いという見方もあるようだが、変に予定調和的な、あるいは偽善的な結末の方がよほど後味が悪く、納得の締め方だったと思う。

Posted byブクログ

2013/07/17

受けた別々の依頼が知らない間にリンクしていて、最後に結びつく。 米澤さんの本に出てくる女性は強かで怖いですね

Posted byブクログ

2013/07/08

面白かった。 最後の読後感はなかなかよかった。 それはないやろという、リズミカルな展開は突っ込みたくもなりますが、最後の展開でかなり満足でした。 米澤さんの作品では一番好きかもですね。

Posted byブクログ

2013/06/11

感想はブログでどうぞ http://takotakora.at.webry.info/201306/article_1.html

Posted byブクログ

2013/06/01

話が終盤になるに連れて引き込まれていった。主人公の更生物語かと思いきや…後味の悪さと登場人物の黒さには気が滅入ってしまった

Posted byブクログ

2013/05/25

「犬探し」というのはとてつもなく困難で不毛な行動だと思うのだが、これを職業と決めて「探偵事務所」を開いた。 ところが、「人探し」と「古文書の解読」という意に沿わない依頼ばかりが舞い込む。 渋々引き受けた依頼ではあるが、知らず知らず調査にのめり込み、裏側にある真相を解明するに至った...

「犬探し」というのはとてつもなく困難で不毛な行動だと思うのだが、これを職業と決めて「探偵事務所」を開いた。 ところが、「人探し」と「古文書の解読」という意に沿わない依頼ばかりが舞い込む。 渋々引き受けた依頼ではあるが、知らず知らず調査にのめり込み、裏側にある真相を解明するに至った。 「謎解き」で組み立てられたミステリであり、殺人事件は起きていないが、ほんの少しのズレで殺人に至っていたという緊張感が、コメディタッチで描かれている本書の結末をぴりっと引き締めている。

Posted byブクログ