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完全恋愛 の商品レビュー

3.5

53件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    23

  3. 3つ

    15

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    3

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2009/10/07

このミスで上位ランクインしていたので読んでみた。 途中までかなりだれたが、最後のどんでん返しが面白かった。タイトルの意味がよくわかった。 トリックはやや難ある感じ。

Posted byブクログ

2009/10/12

舞台は第二次大戦の末期、昭和20年。福島の温泉地で幕が開く。主人公は東京から疎開してきた中学二年の少年・本庄究(のちに日本を代表する画家となる)。この村で第一の殺人が起こる(被害者は駐留軍のアメリカ兵)。凶器が消えるという不可能犯罪。 そして第二章は、昭和43年。福島の山村にある...

舞台は第二次大戦の末期、昭和20年。福島の温泉地で幕が開く。主人公は東京から疎開してきた中学二年の少年・本庄究(のちに日本を代表する画家となる)。この村で第一の殺人が起こる(被害者は駐留軍のアメリカ兵)。凶器が消えるという不可能犯罪。 そして第二章は、昭和43年。福島の山村にあるはずのナイフが時空を超えて沖縄・西表島にいる女性の胸に突き刺さる、という大トリックが現実となる。 そして第三章。ここでは東京にいるはずの犯人が同時に福島にも出現する、という究極のアリバイ工作。 平成19年、最後に名探偵が登場する。 全ての謎を結ぶのは究が生涯愛し続けた「小仏朋音」という女性だった 最初の時代設定が昭和初期だったのでちょっと構えて読み始めたのですが、読んでいくと、すぐに気にならなくなりました。「犯人はお前だ〜!!」的なのはありませんでしたが、登場人物の心情がよく書かれていてよかったと思います。面白かったですが、完全恋愛なのは主人公じゃないんですね・・・ちょっと究がかわいそうな気がしました・・・。

Posted byブクログ

2009/10/04

表紙に一目惚れし購入。 面白かったけれど、ミステリー初心者の私には理解出来ない所がいくつかありました。 主役の画家さんが好きです。

Posted byブクログ

2009/10/04

「他者にその存在さえ知られない罪を完全犯罪と呼ぶ では 他者にその存在さえ知られない恋は 完全恋愛と呼ばれるべきか?」 本条究という男の一生を描いた恋愛物語であると同時に、優れた本格ミステリでもある。 第一部は、不思議な事件の真相が結構あっさり明かされるので拍子抜けするが、...

「他者にその存在さえ知られない罪を完全犯罪と呼ぶ では 他者にその存在さえ知られない恋は 完全恋愛と呼ばれるべきか?」 本条究という男の一生を描いた恋愛物語であると同時に、優れた本格ミステリでもある。 第一部は、不思議な事件の真相が結構あっさり明かされるので拍子抜けするが、あとから見るとすでにここから伏線が張られている。 第二部は、何百キロも離れた場所で起こる事件で、真相は確かにそれしかない。 第三部は、多少アンフェアさを感じるが、なんとなく納得させられてしまう。 さらに、何より恋愛小説としての出来が素晴らしいと感じた。 しかし、最後の最後で明かされる真実は、一瞬ぽかんとしてしまう。 そうか……こういうことだったのか……。

Posted byブクログ

2019/01/16

他者にその存在さえ知られない罪を完全犯罪と呼ぶ。では、他者にその存在さえ知られない恋は完全恋愛と呼ばれるべきか? * 推理作家協会賞受賞の「トリックの名手」T・Mがあえて別名義で書き下した 究極の恋愛小説+本格ミステリ1000枚。 舞台は第二次大戦の末期、昭和20年。福島の温泉地...

他者にその存在さえ知られない罪を完全犯罪と呼ぶ。では、他者にその存在さえ知られない恋は完全恋愛と呼ばれるべきか? * 推理作家協会賞受賞の「トリックの名手」T・Mがあえて別名義で書き下した 究極の恋愛小説+本格ミステリ1000枚。 舞台は第二次大戦の末期、昭和20年。福島の温泉地で幕が開く。主人公は東京から疎開してきた中学二年の少年・本庄究(のちに日本を代表する画家となる)。この村で第一の殺人が起こる(被害者は駐留軍のアメリカ兵)。凶器が消えるという不可能犯罪。 そして第二章は、昭和43年。福島の山村にあるはずのナイフが時空を超えて沖縄・西表島にいる女性の胸に突き刺さる、という大 《2009年1月20日 読了》

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2009/10/04

恋愛小説をベースとした主人公の一代記として描かれているが、着地点はまさしくミステリ。その潔さが爽快である。戦後から始まり、高度成長期を経て平成へとつながっていく流れに沿って、ボリューム満点のストーリーが展開されるので、読了後はページ数以上の余韻に浸ってしまった。つくづくお得な一冊...

恋愛小説をベースとした主人公の一代記として描かれているが、着地点はまさしくミステリ。その潔さが爽快である。戦後から始まり、高度成長期を経て平成へとつながっていく流れに沿って、ボリューム満点のストーリーが展開されるので、読了後はページ数以上の余韻に浸ってしまった。つくづくお得な一冊だと思う。「凶器」「密室」「アリバイ」という本格を形成する三大ファクターも、確かな吸引力で惹きつけられるため、読み応えは抜群。拡げた風呂敷の規模を作者がきっちりと把握しているので、ラストへの流れは至極自然で無理がない。大技・小技を効かせた伏線の収拾にも納得し、どこか余裕すら感じる作者のテクニックに感心しきり。『完全恋愛』と名付けたテーマに対して、読者がどのようなスタンスで挑むかがポイントだろう。ちなみに、本作品の作者はさる大御所である。

Posted byブクログ

2009/10/07

この作品で語られることが「完全恋愛」なのだとしたら、私はアホらしい。作者の恣意的な思惑に引き回され、その挙句、まったく説得力のないどんでん返し。一応社会的な事件をちりばめてある種のリアリティを持たせようとしているけれど陳腐でしかない。

Posted byブクログ

2011/07/17

結局息子と判ってたんだろうか。知ってた気もするが、それでは息子の母に冷たいではないか。判らなかった方が、いいなあ。

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2009/10/04

Aだと思わせておいて実はBだったという、実にありがちで、わりと早い段階で予測のつくオチではあるんですが、物語としてはまぁまぁ面白いかなと。ただ、本編でも述べてられているように、地の文で嘘をつかなければいいと言うものでもないでしょう。あれほどまでに大きな秘密を最後の最後まで明かさな...

Aだと思わせておいて実はBだったという、実にありがちで、わりと早い段階で予測のつくオチではあるんですが、物語としてはまぁまぁ面白いかなと。ただ、本編でも述べてられているように、地の文で嘘をつかなければいいと言うものでもないでしょう。あれほどまでに大きな秘密を最後の最後まで明かさないというのは、ある意味アンフェアと言えまいか?

Posted byブクログ

2011/09/30

推理作家協会賞受賞の本格ミステリ作家が、アナグラム化した名前・牧薩次(まき・さつじ)名義で書き下ろした作品。いずれにせよ、私にとって初めて読む作家。先入観なしで読むことができてよかった。そして、何より面白かった。「他者にその存在さえ知られない罪を完全犯罪と呼ぶ。では、他者にその存...

推理作家協会賞受賞の本格ミステリ作家が、アナグラム化した名前・牧薩次(まき・さつじ)名義で書き下ろした作品。いずれにせよ、私にとって初めて読む作家。先入観なしで読むことができてよかった。そして、何より面白かった。「他者にその存在さえ知られない罪を完全犯罪と呼ぶ。では、他者にその存在さえ知られない恋は完全恋愛と呼ばれるべきか?」こう問いかけて、物語は始まる。主人公が見つめる、愛する女性の美しさがまっすぐに伝わってきた。だから、おとずれた別れには、いっそう胸が痛んだ。物語は、企業間の争いや出生の秘密が絡み合いながら、やがて悲劇を重ねていく。「完全恋愛」は成就するのだろうか?ところで、誰の「完全恋愛」なのだろう?疑問を抱きながらも読み進めると、衝撃のラストが待っていた。見事な伏線の大集結に、快感。お待ちかね、ミステリの醍醐味を十二分に味わえた。またひとりお気に入りの作家が増えた。他の作品も読んでみたい。

Posted byブクログ