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寒い国から帰ってきたスパイ の商品レビュー

3.8

61件のお客様レビュー

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    11

  2. 4つ

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2026/03/24
  • ネタバレ

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まず翻訳が古くて女性の言葉が現代と全然違う。また女性も健気で献身的で前時代的(男に都合のいい女)でもある。 冷戦時代のドイツで苛烈な英ソの情報戦が行われていたのを知ることが出来たのは良かった。 タイトルと違ってスパイ・リーマスは「帰ってこなかった」のだけど、物理的に帰って来るor来ないではなくて、ラストで女性のもとへ駆け寄る(見捨てなかった)ことで、非情で人を駒としてしか見ない冷酷な世界から、人間味のある世界へ帰って来たのだと、数日後に思い至った。

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2025/11/28

冷戦時代、主人公である英国情報部のリーマスはベルリンに赴任していたが、東へ送り込んでいた配下のスパイが殺害されるなど作戦失敗が重なり、ロンドンに呼び戻されて閑職に左遷された挙げ句にクビになってしまうが、そこに東側から謝礼と見返りに情報提供をするよう誘いを受ける…というスパイ小説。...

冷戦時代、主人公である英国情報部のリーマスはベルリンに赴任していたが、東へ送り込んでいた配下のスパイが殺害されるなど作戦失敗が重なり、ロンドンに呼び戻されて閑職に左遷された挙げ句にクビになってしまうが、そこに東側から謝礼と見返りに情報提供をするよう誘いを受ける…というスパイ小説。 その誘いにリーマスが乗って東側へ寝返るというのが、東ドイツ情報部のムント副長官を失脚させるための英国情報部の策略だったのだが(と裏表紙の粗筋紹介に書いてある)、なんせスパイの諜報戦なもので、一筋縄ではいかないというもの。 「国の大義名分のためには個人など駒にすぎない」という東側の主義は、西欧には到底受け入れられないものだ…とは建前で言うものの、結局は英国情報部から駒として使われることになったリーマスの悲しさとやるせなさと無念さが胸を打つラストでした。

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2025/09/24

有名な小説、やっと読んだ。瀬戸川猛資著「夜明けの睡魔」に出ていた。見出しは「ル・カレはえらい」  発表は1963年9月、ベルリンの壁を越えようとする男が撃たれる。それを主人公、アレック・リーマスがこちらでみている。リーマスはイギリス諜報局の部員なのだ。場面はロンドンに移り、リー...

有名な小説、やっと読んだ。瀬戸川猛資著「夜明けの睡魔」に出ていた。見出しは「ル・カレはえらい」  発表は1963年9月、ベルリンの壁を越えようとする男が撃たれる。それを主人公、アレック・リーマスがこちらでみている。リーマスはイギリス諜報局の部員なのだ。場面はロンドンに移り、リーマスは管理官と対峙していて『・・ときには寒いところから帰ってくる必要がある・・』しかし『無理を承知で、いますこし、寒い場所からはなれずにいてほしいのさ』と続く。そうか題名はここからきているのか。 と、リーマスに興味が湧き、舞台が壁ができてすぐの東西緊張のころとありとてもおもしろそう、と思ったのだが、やはり私にスパイ小説はハードルが高かった。リーマスには最後まで惹かれるのだが、途中の入り組んだ諜報、二重スパイ、とかもう頭がついていかない。しかし最後はブランデンブルグ門。実は最近ドイツ旅行に行って、壁の跡とかブランデンブルク門を見てきた。今ではブランデンブルク門では道路に壁のあとの石が埋め込んであるだけだが、遠く60年前の壁を想像した。 1965には映画化。リーマスはリチャード・バートン。 1963.9発表 1978.5.31発行 1996.5.31第27刷 図書館  (日本での単行本は1964.9発行)

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2025/09/18

◼️ ジョン・ル・カレ 「寒い国から帰ってきたスパイ」 ハラハラする展開と、リアリティ?結末は、虚しさ。思想闘争の時代。 1963年の人気作で、スパイ小説の古典ともされている、らしい。著者は学業優秀な経歴、またドイツ語が堪能だったこともあり、実際に短期間イギリスの情報部に在籍...

◼️ ジョン・ル・カレ 「寒い国から帰ってきたスパイ」 ハラハラする展開と、リアリティ?結末は、虚しさ。思想闘争の時代。 1963年の人気作で、スパイ小説の古典ともされている、らしい。著者は学業優秀な経歴、またドイツ語が堪能だったこともあり、実際に短期間イギリスの情報部に在籍したとのこと。 アレック・リーマスはベルリン駐在のイギリス情報部員で、東ドイツの要職にあった者を抱き込むなどの仕事を成し遂げていたが、やはりイギリス側に寝返っていたムントに部下を次々と殺され、恨んでいた。リーマスは免職となり、仕事を斡旋された図書館でイギリス共産党員のエリザベスと出逢い、深い仲に。そして、特命のため姿を消すー。 東西冷戦の渦中であり、策謀、スパイのシステムなどのリアリティが人気を呼んだという。ストーリー展開もたしかにハラハラする。読者が期待していた、底に隠れた陰謀が進行するうちち絶体絶命の危機に。ベルリンの壁が象徴的にそそり立ち、女性との関係による帰結が1つの物語の焦点でもある。緊張感みなぎる国際スパイの雰囲気に哀しく、人間っぽいアクセントをつけている。 最後が清算となっていて、かつ、序盤との符号を成している。うーん。読み手への誘導は見事ではあるが、どうもオチが綺麗すぎるようでもある。リーマスがムントにさんざん部下を殺された件は結局どうなったのだろうか、なんて思ったかな。作戦は現代の一般読者からすると、かなり遠回りのような気がしないでもない。 20世紀後半は大きく言って思想闘争の時代というイメージが強い。帝国主義と社会・共産主義。ユダヤ人もポイントとなっている。当時たしかに緊迫感はあったと思う。その狭間の、ドラマ性とリアリティを併せ持った佳作といったとこだろうか。 えーそれやばいやん、どうなる?という気分を味わえます。

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2025/09/09

The spy who came in from the cold John Le Carré, 1963 寒い国から帰ってきたスパイ有名なスパイ小説。私が冷戦のスパイものに興味も知識もないので残念ながら惹きつけられたということはないんだけど、それは別として客観的に面白い。 ...

The spy who came in from the cold John Le Carré, 1963 寒い国から帰ってきたスパイ有名なスパイ小説。私が冷戦のスパイものに興味も知識もないので残念ながら惹きつけられたということはないんだけど、それは別として客観的に面白い。 全文はブログで www.akapannotes.com (英語で読了)

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2025/08/09

切れ味がすごい。東西冷戦の時代におけるスパイたちの非情な現実が淡々とした筆致でつづられ、ローテンションであるが故にその過酷さがより一層にじみ出ている。『ティンカー~』と同じ世界観であることから、サーカス(情報部)の面々も登場するが、今作の主役は機関の一部として捨て駒のように扱われ...

切れ味がすごい。東西冷戦の時代におけるスパイたちの非情な現実が淡々とした筆致でつづられ、ローテンションであるが故にその過酷さがより一層にじみ出ている。『ティンカー~』と同じ世界観であることから、サーカス(情報部)の面々も登場するが、今作の主役は機関の一部として捨て駒のように扱われ、時代と世界に翻弄されていく人物で、終盤へ向かうにつれ自身が大いなるメカニズムの一端であったことが判明していくため哀愁が半端ない。自分自身で選んだと思っていた正義でさえ、誰かに与えられたものだとしたら。誰かの計略だったとしたら。その絶望感たるやいかほどのものか。人道に反した行いを貫くことで全体の平和を維持し、全体を重んじるが故に犠牲となる個人の存在。その矛盾を切れ味鋭く突きつけた本書はやはり凄い。だがリズへの愛だけは本物だったはずだ。そこには確かに「真実」があったはずだ。そう信じたい。そう信じさせてくれ。頼むから、リーマスが見た夢まで否定しないでくれ。あの祈りの風景まで。

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2025/06/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

英国情報部員である主人公リーマス。仲間の死、同僚への欺き、恋愛、敵へのすり寄り、尋問、裁判、裏切り、逃亡とドラマのような展開がリアルに語られる。そして迎えるラスト、最後の章『26 寒い国から帰る』は4ページしかないのに、スパイという職業の厳しさを味わうには十分すぎる長さ。一つの選択、一つの失敗が即命取りつながる厳しく孤独な世界では生き残ってきたスキルの分だけ、小さな幸せからは遠ざかってしまう哀しさ。読み終わり感想を書いていると、この結末しかなかったかと思える。悲しいけど。

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2025/05/27

寒い国から帰ってきたスパイ ジョンカレ早川文庫 なぜこのサスペンスを読もうと思ったのか忘れたが 英国と東ドイツの情報戦争を描いた物語 二重スパイの取りっこも狭間で 無意味に殺し合う小賢しく愚かな人間の現実が浮かび上がる

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2025/02/05

元英国諜報員であった著者によるスパイ小説の古典的名作。舞台は米露冷戦が続く東西ドイツ。 最後まで読まないと全体像を把握するのは困難だが、薄氷を踏むような緊迫した騙し合いはリアル。何が真実で何が真実でなかったか理解するのも難しいが、場面場面を振り返ると管理官指令と工作活動がよくわか...

元英国諜報員であった著者によるスパイ小説の古典的名作。舞台は米露冷戦が続く東西ドイツ。 最後まで読まないと全体像を把握するのは困難だが、薄氷を踏むような緊迫した騙し合いはリアル。何が真実で何が真実でなかったか理解するのも難しいが、場面場面を振り返ると管理官指令と工作活動がよくわかる。真実はリーマスとリズの愛だけであったか。 ジェームス・ボンドのような銃撃戦やカーチェイス、ボンドガールとの色恋といった派手な場面は皆無だが、ゆえにより一層生々しいスパイ活動の実態が伝わってくる。

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2024/12/12

素晴らしかった 全体的に無機質な印象を持ったけど、それが等身大の主人公があくまで組織の歯車でしかないことを暗示してたようにも感じるし、ハイスペによるスパイアクションにはない重みを与えてたと思う

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