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しゃぼん玉 の商品レビュー

4.1

311件のお客様レビュー

  1. 5つ

    91

  2. 4つ

    138

  3. 3つ

    53

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

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2020/04/06

読み進めながら翔人が23歳って信じられなくて、言動や考え方が中学生かよくても高校生って感じがしてしまった。 そして人との出会いや交流の中で変化していく翔人を見てて、いろんな経験をする中で培っていくもの、むしろ経験をしないと得られないものは、思ってる以上に多いんだと思った。

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2020/03/30

予定調和だとは思うけど、良かった。例えいくつになっても「いい子だね、頑張ってるね」って認めてもらえると心が安らぐ気持ち、わかる。ひったくり・傷害を繰り返して逃走していた翔人は、怪我した婆ちゃんをうっかり助けて送っていったことから、山奥の田舎で一時暮らすこととなる。宮崎の美味しい郷...

予定調和だとは思うけど、良かった。例えいくつになっても「いい子だね、頑張ってるね」って認めてもらえると心が安らぐ気持ち、わかる。ひったくり・傷害を繰り返して逃走していた翔人は、怪我した婆ちゃんをうっかり助けて送っていったことから、山奥の田舎で一時暮らすこととなる。宮崎の美味しい郷土料理。働いて疲れてグッスリ眠る健康的な生活。そして素敵なおばあと暮らすうちに、翔人が自分と向かい合っていく心情がよい。終盤にかけて、私も「ぼうはええ子」って翔人に言ってあげたくなった。ホロリと泣けてええ話だ。

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2020/02/13

以前、同じ本を読んだかもしれないし、似た設定の違う小説だったかもしれない。 このお話は、不良青年が偶然田舎でおばあさんを助けたことから、そのおばあさんの家に居候をするというお話。荒んだ心の青年がおばあさんや周りの人から無条件に愛され、受け入れられることにより変わっていく。 やはり...

以前、同じ本を読んだかもしれないし、似た設定の違う小説だったかもしれない。 このお話は、不良青年が偶然田舎でおばあさんを助けたことから、そのおばあさんの家に居候をするというお話。荒んだ心の青年がおばあさんや周りの人から無条件に愛され、受け入れられることにより変わっていく。 やはり育つ環境って大事だなと再認識した。子供は各々の家庭内で無条件に受け入れ、愛されてこそ立派な大人になれるのだなあと教育や環境の大切さを思った。

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2020/02/05

ひったくりや強盗傷害を繰り返して生活していた翔人が、老婆を助けた事から宮崎の山奥の村で老人と暮らし更生していくお話。老人たちが皆優しくて、出てくるご飯がとっても美味しそうで、泣きはしなかったけどよいお話だった。

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2020/01/17

面白かった。 最近人間ドラマに触れたくて、「家ついて行っていいですか」とか「Youはどうして日本へ」とかよく見るのだが、彼、翔人の心の変化がよくわかる、心に染みる本だった。文章がいいのか、ってことはよい作家。 そっか、ラインがそうだった。

Posted byブクログ

2019/11/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どうして読もうと思ったのだっけな?映画化ももう少し前だったようだし、、ともかく、乃南アサさん。有名な作家さんなのに、ちゃんと読んだのは初めてかも、と思う。そこそこ気に入ったので、超初級【凍える牙】辺りから、何冊か読んでみようか。 /評価:3.5 スマ婆ちゃんの息子と争いになる辺りから、自首して戻ってくる最後まで、泣いたなー。家で読んでて良かった(苦笑) こう言う犯罪が絡む話を読むと、いつも思ってしまうのは、ありきたりに言えば「罪を憎んで人を憎まず」なんだよな。 被害者側からしたら、加害者が恵まれない家庭環境だとか、そんなこと知ったことじゃないんだよ、本当は。知らないよ。被害者側だって、その犯罪被害のみならず、その後、人生が狂うことだって大いにあるし、なんなら、被害に合う前から、その人だって苦しい中、必死に生きてた人かもしれないし。 女側からしたら、女子供・老人のように弱者に危害を加えるなんて言語道断、男としても人としても最低だと思うし。 だけど、それなりに普通に育ってきた人間が起こす犯罪と違って、翔人のような環境で育ってきた人間が起こす犯罪は、加害者にも、どうしても同情と言うか、哀れみを感じてしまう。だから、作中で、婆ちゃんや爺ちゃんに、頭を乱暴な位に撫でられたりしても、手をはねのけない翔人の寂しさに胸が詰まるし、最後、爺ちゃんに背中を沢山撫でてもらえ『帰ってきた』と思えた翔人に、涙が溢れた。帰れる場所があって良かった。やっばり「罪を憎んで人を憎まず」なんだよな。 タイトルの【しゃぼん玉】は、何だかふわふわとしてキレイで子供時代を思い出すような、一見、懐かしく優しい言葉だけど、『どこかで弾けて消えるまでの間だけ、ふわふわと漂っているしかない』翔人のことだったんだな。哀しい。最後、『もう自分は消えたりしない。もう、しゃぼん玉ではなくなった』と翔人が思えて、そしてその時、シゲ爺もスマ婆ちゃんも、いてくれて良かったね。翔人は、まだ27才。まだ生き直せるね。頑張れ!

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2019/11/05

あらすじ 女性や老人だけを狙った通り魔や強盗傷害を繰り返し、自暴自棄な逃避行を続けていた伊豆見翔人は、宮崎県の山深い村で、老婆と出会った。翔人を彼女の孫と勘違いした村人たちは、あれこれと世話を焼き、山仕事や祭りの準備にもかり出すようになった。卑劣な狂犬、翔人の自堕落で猛り狂った心...

あらすじ 女性や老人だけを狙った通り魔や強盗傷害を繰り返し、自暴自棄な逃避行を続けていた伊豆見翔人は、宮崎県の山深い村で、老婆と出会った。翔人を彼女の孫と勘違いした村人たちは、あれこれと世話を焼き、山仕事や祭りの準備にもかり出すようになった。卑劣な狂犬、翔人の自堕落で猛り狂った心を村人たちは優しく包み込むのだが…。涙なくしては読めない心理サスペンス感動の傑作

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2019/10/30

ネットニュースで話題 今年1月に亡くなった女優の市原悦子さんの遺作となった映画でも知られる、 感動の物語です。

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2019/10/30

映画のロケ地である椎葉村の記事を読んで興味を持った初・乃南アサ作品。 記事によるとおスマ嬢のお家へ案内していただけることもあるらしい。お手製のギャラリーもあるとのことで作品のおスマ嬢もかくやという素晴らしい家主さんですね! 映画では翔人を林遣都さんが演じているという情報を得てしま...

映画のロケ地である椎葉村の記事を読んで興味を持った初・乃南アサ作品。 記事によるとおスマ嬢のお家へ案内していただけることもあるらしい。お手製のギャラリーもあるとのことで作品のおスマ嬢もかくやという素晴らしい家主さんですね! 映画では翔人を林遣都さんが演じているという情報を得てしまっていたけれど、違和感なくすんなりと当て嵌めて読む事が出来た。市原悦子さん然り。映画も観てみよう。 本の作品案内にはサスペンスと打たれているが、私の思うサスペンスとは程遠く、読後感の良いヒューマンドラマだった。環境が人をつくる、人が人を変える、影響とはなんだろうと考えてしまう。その中であの終わり。思わず微笑んでしまった。好きです、あの終わり。

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2019/08/10

私が小説を嗜むようになったきっかけの本。 登場人物に味があり、なかでもシゲ爺が本当に良い。 これからも、何度も、読み返す作品になりそうです。

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