しゃぼん玉 の商品レビュー
乃南アサさんの本が読んでみたくて買った本 罪を重ねた青年が更生していく内容でした。 主人公の青年が罪を重ね、人を傷つけ自滅していく様な話なのかな?と途中思いなんか気分悪くなりそうだなと考えていたが、全く違って最後は感動しスッキリした気分で読み終えた。 人間はやり直しができる...
乃南アサさんの本が読んでみたくて買った本 罪を重ねた青年が更生していく内容でした。 主人公の青年が罪を重ね、人を傷つけ自滅していく様な話なのかな?と途中思いなんか気分悪くなりそうだなと考えていたが、全く違って最後は感動しスッキリした気分で読み終えた。 人間はやり直しができるが、過去に犯した罪は一生心に残るということを学んだ小説でした。
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最初は頑張ろうと思うけれど途中からやる気がなくなっちゃう感じ、相手を傷つけようと自分ばかりを考えちゃう感じ、リアルだと感じた。 コンディションが良い時はそんなこと考えない。 でも、疲れてる時、追い詰められてる時、ふと自分中心で恐ろしい考えが浮かぶ。楽な方向に向かいたい欲望がひょっ...
最初は頑張ろうと思うけれど途中からやる気がなくなっちゃう感じ、相手を傷つけようと自分ばかりを考えちゃう感じ、リアルだと感じた。 コンディションが良い時はそんなこと考えない。 でも、疲れてる時、追い詰められてる時、ふと自分中心で恐ろしい考えが浮かぶ。楽な方向に向かいたい欲望がひょっこり顔を出す。 その考え、欲望に打ち勝つための力は、自分の意志の力ではなく、誰かとの関係性なんだろう。 自分が頑張らなければ誰かが悲しむ、傷つく、がっかりさせる。 その気持ちは、なによりも、自分を制する。 この話は、自分を制するための関係性を築くプロセスのお話だ。 また、傷つき、疲れ果てた"いずみ"が癒されていくプロセスの話だ。暖かい手料理を食べ風呂に入り、お金の心配をせずに夜は寝る。自分を決して否定しない"母性"的なおスマじょう。叱咤激励しながら、働き方を背中で教えてくれる"父性"的なシゲ爺。そんな日々を経て、少しずつ心身共に回復していく。 自分を大切にするための関係性ができ、心身共に前に進むエネルギーを蓄えたいずみが進む場所は、罪を償う場所であった。それもまた、前に進むために大事なステップだった。 ぼうは、ええ子。 その言葉を何度も頭で再生させながら、刑務所の日々を送っていただろういずみを思うと、胸が痛くなる。 良書。
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ろくでなしの通り魔(主人公)が改心…。人というものを信じたいのだろうなぁ、著者は…。上手く話をまとめてあると思います。あと、裏書きに心理サスペンスの傑作とありますがサスペンスではないと思います。何でこうテキトーなんでしょう
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
泣けた。 駆け引きのある心理的サスペンスなのかと思っていたら、まったく違うものだった。駆け引きなどと思っていた自分が少し恥ずかしくなった。 主人公を受け容れる人たちが素晴らしい。無条件に人を信じている。 いまの世の中、この本のようにならないだろうけど、それでもわたしは信じたいと思う。
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映画を観て、本が読みたくなった。乃南アサも読んだ事ないなーと。ほぼ映画が上手くこの本を表現出来ていると思った。 人は人の愛が必要なんだねー。誰かに愛されている、誰かに必要とされていると思うだけでキチンと生きられるような気がした。 ばあちゃんやご近所さんが作った田舎飯がどんなに主人...
映画を観て、本が読みたくなった。乃南アサも読んだ事ないなーと。ほぼ映画が上手くこの本を表現出来ていると思った。 人は人の愛が必要なんだねー。誰かに愛されている、誰かに必要とされていると思うだけでキチンと生きられるような気がした。 ばあちゃんやご近所さんが作った田舎飯がどんなに主人公の翔人を和ませたことかと思うと、この本の中で主人公の食べる場面がホッとして嬉しくて、好きなところ。当たり前のようで当たり前じゃないんだよね。心のこもった暖かい食事。ばあちゃんにとっても会えない孫みたいな存在だったのかな。いや、ばあちゃんには最初からもしかして、主人公が何かを抱えている事をわかっていたかもね。そんな風に思いながら読んだ。主人公の事をいじらしく思いながら。頑張れよ。負けるな。
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ただ素直に涙した。 誰でも、自分次第でやり直しができる。そのためには、やり直したいことを清算しないと前には進めないのだ。 しゃぼん玉のように、消えてなくなる日をぼんやりと過ごすのではなく、誰かのため、自分がいる意味を見つけたい。
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設定は単純で簡単な話のようでいて、じつは深い...。結局、人は一人では生きていけない。人の助けを受け入れながら、何かを得、変えていく、変わっていく。そして何かに気づく...。そう、それが再生への第一歩であることに。 終わり方もとても気に入りました。他の作品も読んでみたい。
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浅田次郎に近い雰囲気。話に肉付けの部分が、自然で素晴らしいと解説にあったが、その通りかも。主人公が田舎の村に流れ着くところは、多少無理があるとも言えたが、そこからの展開、周囲の反応などが上手いと感じた。主人公の危うい心理状況も、なかなか上手く表現されていて、無理の無いような展開を...
浅田次郎に近い雰囲気。話に肉付けの部分が、自然で素晴らしいと解説にあったが、その通りかも。主人公が田舎の村に流れ着くところは、多少無理があるとも言えたが、そこからの展開、周囲の反応などが上手いと感じた。主人公の危うい心理状況も、なかなか上手く表現されていて、無理の無いような展開を作っていた。
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こいつダメだなぁ。犯罪は全て良くないものだけど、こいつのやった犯罪はホントにしょーもないことばかり。 それにちょっと気にくわないとすぐにキレる。 こんなヤツらいっぱいいるんやろなぁ。 そんな主人公を知らずとは言え無垢に受け入れてる人たちが、いつか裏切られて傷付いてしまわないかハ...
こいつダメだなぁ。犯罪は全て良くないものだけど、こいつのやった犯罪はホントにしょーもないことばかり。 それにちょっと気にくわないとすぐにキレる。 こんなヤツらいっぱいいるんやろなぁ。 そんな主人公を知らずとは言え無垢に受け入れてる人たちが、いつか裏切られて傷付いてしまわないかハラハラして読み進んだ。 例え実害はなくても現実を知った時、多くの人ががっかりするのを見たくなかった。 そんな思いでラストを迎えた。 なんて温かい終わり方なんだ。
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犯罪を重ねて生きてきた若者が、成り行きでたどり着いた山奥の集落で人の暖かさに触れ、人生を変えるという内容の話。 「切れる」。ピーっと針が上限振り切る感じのコントロールできない感情の高ぶりが表現されている。 近年は全くないけれど、若者だった頃はそういう事もあったなぁ。ただ、面白...
犯罪を重ねて生きてきた若者が、成り行きでたどり着いた山奥の集落で人の暖かさに触れ、人生を変えるという内容の話。 「切れる」。ピーっと針が上限振り切る感じのコントロールできない感情の高ぶりが表現されている。 近年は全くないけれど、若者だった頃はそういう事もあったなぁ。ただ、面白い事もたくさん知っていて、それを投げ出すわけにはいかなかったから救われた私。 田舎の人って、誰しもがこんな感じなのかどうかはわからないし、素行が悪かった人が綺麗に立ち直れるのかなぁという疑問もある。 まぁなんというか、普通な感じの物語でした。
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