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かたみ歌 の商品レビュー

3.7

282件のお客様レビュー

  1. 5つ

    36

  2. 4つ

    116

  3. 3つ

    98

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    2

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2011/09/18

ノスタルジックな昭和の感じと、東京の下町の雰囲気がいっぱいの短編集。どの短編にもただようあの世とこの世のつながりは朱川さんらしい独特の世界が味わえます。どうしても花まんまと比べてしまい、少し物足りないように感じました。お話を語る人の人生がもっとぐいっときてほしいなと思った次第です...

ノスタルジックな昭和の感じと、東京の下町の雰囲気がいっぱいの短編集。どの短編にもただようあの世とこの世のつながりは朱川さんらしい独特の世界が味わえます。どうしても花まんまと比べてしまい、少し物足りないように感じました。お話を語る人の人生がもっとぐいっときてほしいなと思った次第です。個人的に好きなのは「朱鷺色の兆」です。中古レコード屋店主の若い頃の話が良かった。

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2011/02/22

ううん。涙腺崩壊って書いてたが、泣けなかった。。 商店街を舞台にしているのは面白いんやけど、 ファンタジー要素が強すぎるかな。 もっと、日常にある些細なことを盛り込んだらいいんやと思う。

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2012/06/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

バックに優しさや情が流れていて、時に薄気味悪く思える場面もそれだけに終わらず、静かで切ないぬくもりも感じました。 奇をてらわぬ文章も良心的。 また、他の作品も読んでみたいと思う作家がひとり増えたかも…。

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2011/02/20

不思議な話でした。舞台がつながっている。「ひかり猫」が印象深い。泣いてしまいそうだった。切なく、時にはホラー。そんな短編集が良いと思った。

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2013/07/16

朱川さんらしい、不思議な味わいのある話。アカシア商店街と近くのお寺を舞台にあの世とつながっているという石灯籠。古本屋の主人が狂言回しのように出てきて、最後に納得。 「なごり歌」が出たので再読 『夏の落し文』の身代わりに行ってしまった兄、『栞の恋』の特攻で散ったランボーの本の作者...

朱川さんらしい、不思議な味わいのある話。アカシア商店街と近くのお寺を舞台にあの世とつながっているという石灯籠。古本屋の主人が狂言回しのように出てきて、最後に納得。 「なごり歌」が出たので再読 『夏の落し文』の身代わりに行ってしまった兄、『栞の恋』の特攻で散ったランボーの本の作者など忘れがたい人がいる。

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2011/02/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

舞台は昭和35年〜45年くらいの東京下町、アカシア商店街。想像するに、三ノ輪あたり。 ここで巻き起こる奇妙な出来事が、7篇の物語にまとめられている。 ジャンル的にはホラーとされているのだけど、そのテイストは皆無。 代わりに感じるのは、とても暖かいノスタルジックな感情。 自分が幼少期に過ごした街・・・今住んでいる場所から数百mだけど・・・にも、 同じような香りがするからなのだろう。 殺伐とした現代を、ほんの少し忘れたい時に読むと良い。 高度成長のピークを迎えながら、古い習慣や人情もちゃんと存在した、 昭和中期という、ある意味で最高の時代からの「かたみ歌」が、きっと聞こえてくる筈。 良作です、これ。

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2011/02/12

懐かしい街並みの中で起こる、ちょっと不思議な、いぃお話。 短編集で、どの物語も人の心や感情、人生といったものをテーマにして、そこに様々な非現実的な世界を織り交ぜ書きあげている。 帯の「涙腺崩壊」のキャッチフレーズには少々語弊があるように感じてしまったが、読みやすく、心温まる作品だ...

懐かしい街並みの中で起こる、ちょっと不思議な、いぃお話。 短編集で、どの物語も人の心や感情、人生といったものをテーマにして、そこに様々な非現実的な世界を織り交ぜ書きあげている。 帯の「涙腺崩壊」のキャッチフレーズには少々語弊があるように感じてしまったが、読みやすく、心温まる作品だと思う。

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2011/02/09

この本は2005年に単行本で出されて、2008年に文庫が出たみたいです。 この前本屋で、新刊ではないのにこの文庫がピックアップされてて気になりました。 この本は『ちょっと怖いけど、良い話し。』 そして、先が気になる書き方というかストーリーなのでどんどん読み進めたくなります...

この本は2005年に単行本で出されて、2008年に文庫が出たみたいです。 この前本屋で、新刊ではないのにこの文庫がピックアップされてて気になりました。 この本は『ちょっと怖いけど、良い話し。』 そして、先が気になる書き方というかストーリーなのでどんどん読み進めたくなります。 そして昭和の古き良き時代の商店街が、心を癒してくれました。

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2011/01/31

不思議なことが起きるアカシア商店街 そこで起こる温かく切ない七つの物語 短編集で七つの話が収録されています。 短編集で一つ一つの別の話だけど少しずつ繋がっていて、すべての短編に登場する古本屋の主人の物語でもあります。 生と死をテーマにしていますが読みやすく重くはないです。 帯...

不思議なことが起きるアカシア商店街 そこで起こる温かく切ない七つの物語 短編集で七つの話が収録されています。 短編集で一つ一つの別の話だけど少しずつ繋がっていて、すべての短編に登場する古本屋の主人の物語でもあります。 生と死をテーマにしていますが読みやすく重くはないです。 帯に書いてあるように涙線崩壊まではいきませんが、一つ一つの話が切なく心が温まります。 切ない中に見る一筋の光がいいです。 あと読んだ人はわかると思いますが雰囲気が素晴らしい。 いかにも昭和って感じのあの雰囲気が好きです、 万人受けする話だと思うので人に勧めやすい本でもあります。 そして文章も読みやすいので読書慣れしてない方が読むのにもいい本ですね。 個人的には「ひかり猫」の話が好きです

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2011/01/30

この本って有名なのかな?僕は店頭で初めて知ったのですが。 おすすめの棚に乗っていて、お店の人の手書きの宣伝POPまで付いていて、 本の帯には『涙腺崩壊』の文字。 さらっと中身をチェックし、これは買いだと思い、購入してきました。 なんか無性に泣きたい気分だったんです。 ...

この本って有名なのかな?僕は店頭で初めて知ったのですが。 おすすめの棚に乗っていて、お店の人の手書きの宣伝POPまで付いていて、 本の帯には『涙腺崩壊』の文字。 さらっと中身をチェックし、これは買いだと思い、購入してきました。 なんか無性に泣きたい気分だったんです。 読み終わってみたところ… 涙腺… 崩壊… しませんでした(笑) なんか、こう、ぶわっと泣くっていうよりも、 体に染み入るような、静かで、やさしく、じぃんと染み入る様な作品でした。 それはそれで、とてもいい感じ。 舞台は30年前くらいの東京下町の商店街。 作中に、実際の当時の背景や人物、出来事なども散りばめられていて、 当時を知る人には、こう、いろいろと現実と重なって、 思うところも、感じ方も違うんだろうなって思った。 そういう人たちにとっては、この作品は、本当に『涙腺崩壊』もんなんだろうな。 僕はまだ産まれてもいない時代の話だから、どうも客観的な視点が抜けなかったんだと思う。 だからといって、僕らの世代が読んだからって、作品の質が落ちるわけじゃない。 僕は昔の時代を描いた作品とかって、抵抗感があったり、なんかとっつきにくて、自分から好んで手を取らない気がするんだけど、(読んじゃえば面白いんだけど)この作品は、そういった古臭さとかも全然感じないし、逆に、今だからこそ読みたい作品だったかもしれない。 読み終わった後の後味の良さというか、心にほわっと残るものがあって、とてもいい本に出会ったと思いました。

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