かたみ歌 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
商店街とその近隣に住む人たちにまつわる不思議なお話。時系列もならんでいるようで、ちょっと違う。かぎとなっているのは、ある古書店なのだが。 私にはちょっと時代背景が古い。ちょうど生まれたころか、その少し前か。Alwaysではないが、懐メロ的な懐小説? 死者の世界とつながっていると噂されるお寺の存在など、なかなかファンタジックな印象。ですが、しっとりとした大人の本の印象でした。
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さすが短編集。いろいろな味がしました。 http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-707.html
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「紫陽花のころ」父の霊、親子の情愛 「夏の落し文」死の予言(天狗の落し文)、兄弟愛 「栞の恋」時空を超えた恋、文通 「おんなごころ」夫の霊、心中 「ひかり猫」猫魂、夢と孤独、マンガ家 「朱鷺色の兆」死神の目印 「枯葉の天使」死者の国からの使い、夫婦愛 あの世と通ずる「覚智寺」と...
「紫陽花のころ」父の霊、親子の情愛 「夏の落し文」死の予言(天狗の落し文)、兄弟愛 「栞の恋」時空を超えた恋、文通 「おんなごころ」夫の霊、心中 「ひかり猫」猫魂、夢と孤独、マンガ家 「朱鷺色の兆」死神の目印 「枯葉の天使」死者の国からの使い、夫婦愛 あの世と通ずる「覚智寺」と、芥川似の老主人が営む「幸子書房」を軸として、「アカシア商店街」を舞台に展開する短篇集。 全篇に幽霊や死の世界にまつわるものが登場するが、そのような奇跡が存在するかもしれないと思わせてくれる懐かしい舞台設定である。過去を回想する一人称の語りが、その後の人生にも思いを至らせる。 弱さや若さから過ちを犯した人々が幽霊たちにささやかな救いを与えられる、慎ましやかで優しい物語である。 「夏の落し文」「朱鷺色の兆」は怪談めいた怖ろしいところがあるが、その他の話の幽霊はどこか温かい。お気に入りは「栞の恋」「ひかり猫」。
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面白かった。 これ読んで、やめとけばよかった…。 今年、朱川 湊人作品で、2冊ほど途中放棄している。 「スメラギの国」と「花まんま」 「太陽の村」は読了できたけど…。
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読んでも読まなくてもよかった。3本目がなかったら完全に読まなくてもよかったっていう本。 7編の短編からなる連作。 この作家さんの本は初めて手にしたけど、とにかく読みやすかった(薄いし) まず難しい漢字がない(笑) 日常使う言葉ベースで書かれていたからとっつきやすい。 た...
読んでも読まなくてもよかった。3本目がなかったら完全に読まなくてもよかったっていう本。 7編の短編からなる連作。 この作家さんの本は初めて手にしたけど、とにかく読みやすかった(薄いし) まず難しい漢字がない(笑) 日常使う言葉ベースで書かれていたからとっつきやすい。 ただ最初のお話があんまり良くなくて、2作目もつまらなく感じてしまい、しばし放置。 3作目でなんかおもしろさが分かってきた。そして今日、一気読み。 時は昭和40年代、アカシア商店街と覚智寺を舞台にした、その近辺に住む人達に起こる不思議なお話。 不思議というか、要は心霊現象なのですな。覚智寺は小さく古ぼけてるけど、由緒ある、霊界と繋がってるという噂の、不思議な寺。 だから何が起こっても、それに理屈はつけられない。理由つけなくていい設定はずるいな(・∀・) 昭和ファンタジー(SF)ってことか。 すべての作品に通じて出てくる古本屋の老店主が7作目で正体を明らかにするんだけど、ちょっと出オチに近いw 40年代に学生だった方が読んだらいろいろ懐かしくて、さらに面白く読めるかもしれないです。 あと、私が子供の頃はまだ商店街っていうものがイキイキしてたなあと思い、昭和がいかに遠くなったことかと、ちょっとせつなくなりました。 でも3作目がやっぱり1番面白かったな。 シメの雑さが残念だけど、基本的に町に暮らす人々を丁寧に書いていらっさるから、誰かしらには感情移入できるのでまあ良作ではないかと←えらそう ていうか書いてる人がいいひとぽくてけなせない(笑) ちなみに私が買ったときのポップに「感動のなんたら」書かれていたけど、釣られましたww 簡単に読める本貸してと言われたら勧めるけど、オススメとまでは言えない感じです。
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・短編がストリーリーとして繋がり、その展開がとてもうまいと思った。 ・ミステリーというよりも、「死」にまつわる哀愁、想いを身近で日常的な生活をモチーフにうまく描いている。ひとつひとつのストーリーの読後に「ホロっ」とくるのは、忘れがちな人と人との繋がりを感じさせるからだろう。 ・昭...
・短編がストリーリーとして繋がり、その展開がとてもうまいと思った。 ・ミステリーというよりも、「死」にまつわる哀愁、想いを身近で日常的な生活をモチーフにうまく描いている。ひとつひとつのストーリーの読後に「ホロっ」とくるのは、忘れがちな人と人との繋がりを感じさせるからだろう。 ・昭和40年代の時代設定も懐かしく、自分自身共感性を得られた。「アカシア商店街」のような、時間がゆったりと流れる商店街も少なくなってきたなぁ・・・
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「優しくされて嬉しいと思ったら、 お前も誰かに優しくしてあげろよ。 そしたらいつか、 世界中のみんなが優しくなるから」 (紫陽花のころ/夏の落し文/栞の恋/おんなごころ/ひかり猫/朱鷺色の兆/枯葉の天使)
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書店のPOPには涙が止まらなかった的なことが書いてあって買ってみたけど、そうでもなく、むしろゾクッと鳥肌が立った印象の方が強い。不思議な話。でも面白かった。本屋のしおりのやり取りの話がよかった。また、登場する商店街や街並みの雰囲気が好きな感じ。
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ある商店街で起こる、いくつかの不思議な出来事の連作。 どれも異界のものが登場するが、ホラーではなくむしろ愛情によって起こる奇跡のようなものを描いている。
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初読み。 ホラーなんだけども、切なかったり、ほっこりしたりする連作。 初めての感じだったので新鮮で、なかなかよかった。
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