虫眼とアニ眼 の商品レビュー
養老さんの、ディテールを感知する能力であるところの感性が、都市化された街で住むうちに領域を余らせて、古来自然の機微に向けていたはずの関心も、いまや人間関係、人の心理にばかりフォーカスしているという話、それだ!分かります!と宮崎さんじゃなくとも膝に手を打ちたくなった。 感情味豊かな...
養老さんの、ディテールを感知する能力であるところの感性が、都市化された街で住むうちに領域を余らせて、古来自然の機微に向けていたはずの関心も、いまや人間関係、人の心理にばかりフォーカスしているという話、それだ!分かります!と宮崎さんじゃなくとも膝に手を打ちたくなった。 感情味豊かな宮崎さんと、冷静でロジカルな養老さんの組み合わせが、メッセージと解説のようなバランスよい化学反応をもたらしていて、組み合わせの妙、と讃えたくなるよい対談。
Posted by
冒頭にある駿さんの夢絵に見惚れた。 内容も楽しく読めた。 「そうか、そういう見方もあるんだ」という部分が多々あり、読んでよかったと思える本。
Posted by
トトロ観るのは年1回ぐらいにしてって駿氏が言ってて、ヘェ〜そんな風に思ってるのか〜と。 自然との共存、一昔前までは持っていた何か、現代人が失ってしまった何か、を取り戻すために必要なものとは。 自分が幼い頃は外で遊ぶのと家でゲームするのと、半々ぐらいだったかなー、とか色々考える。 ...
トトロ観るのは年1回ぐらいにしてって駿氏が言ってて、ヘェ〜そんな風に思ってるのか〜と。 自然との共存、一昔前までは持っていた何か、現代人が失ってしまった何か、を取り戻すために必要なものとは。 自分が幼い頃は外で遊ぶのと家でゲームするのと、半々ぐらいだったかなー、とか色々考える。 千と千尋の電車のシーンの裏話では、あぁ〜〜やっぱり宮崎駿って天才なんだなと思った。
Posted by
養老さんと駿さんというタッグに惹かれて。 駿さんは、優しいおじいちゃん、という印象だったが、意外とボヤキ節がきいていておもしろかった。養老さんに関しては、あんな風に生きてみたいなと思わされる。私自身の年齢だと、他人や自分を気にしてしまいがちだが、そこを越えた覚りの境地にはやく気づ...
養老さんと駿さんというタッグに惹かれて。 駿さんは、優しいおじいちゃん、という印象だったが、意外とボヤキ節がきいていておもしろかった。養老さんに関しては、あんな風に生きてみたいなと思わされる。私自身の年齢だと、他人や自分を気にしてしまいがちだが、そこを越えた覚りの境地にはやく気づきたいなぁ。仏教ぽいところがあった。
Posted by
二人とも現実的な人だと思う。 世の中がダメでグダグダなのはずっと昔から続いている当たり前の事だとわかっている、諦めている大人に見えます。 だから「世の中」的な価値判断には目を向けない。 世も末だとか、そういった手合いに対して 「そんな当たり前の事で騒いでもしょうがないよ」って流し...
二人とも現実的な人だと思う。 世の中がダメでグダグダなのはずっと昔から続いている当たり前の事だとわかっている、諦めている大人に見えます。 だから「世の中」的な価値判断には目を向けない。 世も末だとか、そういった手合いに対して 「そんな当たり前の事で騒いでもしょうがないよ」って流してくれそうな感じ。 地に足がついている。 ただ実際、自分の上司や担当教諭にこのタイプがいてもめんどくせぇロマン野郎だなって思うと思います。世代の壁でしょうか? 最近四十になっても個の生き難くさを歌い続けるsyrup16gの新譜を聴いたせいか複雑な思いです。 彼らの歌は養老孟司の言うところの感性の差異を人間関係の中にばかり見出すようになった社会の象徴にも見えます。
Posted by
尊敬する2人の対談本。子育てする環境なども語られていて、共感がもてた。 養老さんが言うように自分の子供にも、メイちゃんのような探究心いっぱいのキラキラした目をもってもらえたら…そして自分にも同じことを思う。
Posted by
最初のカラーページでそそられて、購入。 保育園のくだりがまずよい。 本当に作ればいいのに。そこで働きたいわ。 とても面白かった。 こんな大人たちが増えたらいいのにと思いつつ。
Posted by
図書館。 もののけ姫についてもちょっと詳しく知りたかったので。ほかの作品みたいな特化した文庫本が出てないのはなぜなんだろう。
Posted by
宮崎駿さんの話も、養老孟司さんの話も非常に興味深かった。し、今の自分はすっかり、現代人。宮崎駿さんは多分会ったら愛想笑いもしてくれなさそうだなあと思いました。
Posted by
以前から、養老さんの自然観には、ハッとさせられることが多く、また、共感できる部分も多いのですが、宮崎さんも近いものを持っていることをこの本で知ることができました。 現代社会の持つ問題を再確認できる本ではないでしょうか。
Posted by