虫眼とアニ眼 の商品レビュー
20170213読了 2008年発行。虫好きな養老さんとアニメ作りの宮崎さん、3回にわたる対談を収めたもの。●表紙に続き巻頭20ページほどにわたって宮崎さんが理想とする街のイラストを掲載。生活が変わって街や家を変えるならこんな感じならのびのび暮らせそう、というイメージ。●P159...
20170213読了 2008年発行。虫好きな養老さんとアニメ作りの宮崎さん、3回にわたる対談を収めたもの。●表紙に続き巻頭20ページほどにわたって宮崎さんが理想とする街のイラストを掲載。生活が変わって街や家を変えるならこんな感じならのびのび暮らせそう、というイメージ。●P159 千と千尋、電車のシーンについて。暴れるカオナシをハクと千が鎮めて大団円だったら、たしかにただのエンターテイメントになりそう。電車に乗るシーンがあってこその奥行き。
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本を読むとは、他人の視界を通して物事を観ることだ。 昔から言われてることなのかもしれないけど、初めて自分の中で言語化できた気がする。 地球の裏側に住んでる人の視界を通したり、存在しない空想の世界の住人の視界を通したりすることができるという意味でもあるし、同じ景色を観ていても、他...
本を読むとは、他人の視界を通して物事を観ることだ。 昔から言われてることなのかもしれないけど、初めて自分の中で言語化できた気がする。 地球の裏側に住んでる人の視界を通したり、存在しない空想の世界の住人の視界を通したりすることができるという意味でもあるし、同じ景色を観ていても、他人の視界を通したら違うものに観える、という意味でもある。 「虫眼とアニ眼」というタイトルはまさにそれ。 二人とも面白い視界を持ってるなと思いました。
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151103 扉の絵を読んでいるだけでも楽しい。こんな理想があったら良いなと思う。「脳化社会」に対する警鐘、ということに集約されるんだろうなと思う。 本の説明文は違う感じがする。そんなに前向きなこと書いていない。
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私には理解するのが難しいところもあったけれど、読んでよかった。まず考えるきっかけになった。これからも色んな節目で読むと思う。 “生きる力なんて、子どもははじめから持っている。それをわざわざ、ああでもない、こうでもない、とていねいに殺しているのが、大人なのである。”という養老さん...
私には理解するのが難しいところもあったけれど、読んでよかった。まず考えるきっかけになった。これからも色んな節目で読むと思う。 “生きる力なんて、子どもははじめから持っている。それをわざわざ、ああでもない、こうでもない、とていねいに殺しているのが、大人なのである。”という養老さんの言葉にすべてがつまっている気がする。
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久々に読んでて、すべて納得する。少し前の対談なのだか、現状はもっとひどくなっていて、いまこそ、読むべき本。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
都会と自然、子どもや若者など現代日本について著名な二人が好き勝手に対談している。自然環境というのは、ものすごいディテールで成り立っているのに、実体と情報の区別がつかない人が多くなってきていて、そのディテールを完全に無視して生きている。物事を単純化しすぎると世界はどんどんつまらなくなっていく。 怒りや負の感情を精神力で拮抗させているような我の強い宮崎駿と、達観して力が入っていない感じの養老孟司とのコントラストも面白かった。
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この二人の対談はオモシロい! こういう考えもあるのかと感じて生きやすくなる! イラスト集だけでも読む価値あり!
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現代社会に対する問題意識が次々と提供されていて若い者としては色々と考えさせられた。特に自然のディテールの話や、人間に目が向きすぎているという話。ただ、この後者は今となってはもう古いものだと思う。かつて自然に向けられていた目線はだんだん人間のみに向き、そして最近では人間にさえ向いて...
現代社会に対する問題意識が次々と提供されていて若い者としては色々と考えさせられた。特に自然のディテールの話や、人間に目が向きすぎているという話。ただ、この後者は今となってはもう古いものだと思う。かつて自然に向けられていた目線はだんだん人間のみに向き、そして最近では人間にさえ向いていない。変動する物価だとかネット上の情報だとか、無機質な非人間的なところに目が向くようになっていると思う。こういった社会に対する問題意識を「お年寄りの苦言」として片付けてしまってはいけない。
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宮崎駿と養老孟司が好きなように語らっているだけなのだが、なぜか引き込まれてしまう。自分の問題意識に訴えてくるからか。なんでもキレイに作り替えてしまう時代の流れに対して、高度経済成長以前のようにした方がよいとの語りは不毛ではあるが、情報発信力のある2人がそれを言ってくれるのはうれし...
宮崎駿と養老孟司が好きなように語らっているだけなのだが、なぜか引き込まれてしまう。自分の問題意識に訴えてくるからか。なんでもキレイに作り替えてしまう時代の流れに対して、高度経済成長以前のようにした方がよいとの語りは不毛ではあるが、情報発信力のある2人がそれを言ってくれるのはうれしい。子どもにはなるべく自然と触れ合う機会を作りたいと思う。
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歳をくったということか。10年ほど前に対談を読んだ時はピンと来なかった。今はわかる部分がある。自然の輪郭、少しでも気が付く眼を持っていたい。
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