死の接吻 の商品レビュー
アイラ・レヴィンといえば、他には『ローズマリーの赤ちゃん』や『ブラジルから来た少年』といった名作がありますね。 『死の接吻』はミステリー物の範疇に入るのでしょうが、構成からして大変興味深い内容になっています。 まず、第1章は、ある人物の一人称の物語。 この人物が殺人を犯す...
アイラ・レヴィンといえば、他には『ローズマリーの赤ちゃん』や『ブラジルから来た少年』といった名作がありますね。 『死の接吻』はミステリー物の範疇に入るのでしょうが、構成からして大変興味深い内容になっています。 まず、第1章は、ある人物の一人称の物語。 この人物が殺人を犯す訳ですが、そこに至るまでの経過が秀逸です。 そして第2章は、被害者の姉が主人公となる犯人捜しの物語。 第1章では犯人の名前が出てきていないので、誰が犯人なのかを探る面白さがあります。この主人公の姉が、探偵訳としては相当頼りないのですが、だからこそ最後の展開に思わず唸らせられますね。 そして第3章は、結末の物語。 この三部構成になっているが故に、この『死の接吻』は、最後まで読者をつかんで離しません。また、犯人をはじめ、多くのキャラクターの心理状態や考え方が書き込まれているため、よくいう『人間が描けている』作品になっていると思います。キャラクター達が記号ではないというか。 いずれにしても、さすがに名作中の名作と呼ばれる作品だけあって、大変面白かったです^^
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三部構成で書かれたこの作品。読んでいて3つの味を楽しめる素晴らしい傑作。ミステリー好きじゃなくても一読の価値ありです。
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どうにもこうにも先が気になって、結局そのまま突っ走りました。夜明けの番茶がおいしかった♪ 1991年
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上質のサスペンス。最初の、犯人が分かっているのにそれが誰だかわからないという部分では追い詰めていく過程を楽しみ、その後の犯人が分かった後(これもかなり意外だったけど)はそれをどうやって実証していくかというスリルを楽しむって感じ。ぐいぐい引き込まれて読んだし、ページを繰る手が止まら...
上質のサスペンス。最初の、犯人が分かっているのにそれが誰だかわからないという部分では追い詰めていく過程を楽しみ、その後の犯人が分かった後(これもかなり意外だったけど)はそれをどうやって実証していくかというスリルを楽しむって感じ。ぐいぐい引き込まれて読んだし、ページを繰る手が止まらないってのは久しぶり。良かった。
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